地域のオンリーワンを目指す、商業施設デベロッパー、専門店チェーンに向けて、業種・業態に関わらず、商業施設での売上を最大化する出店、リニューアル、プロモーション、調査、研修の手法について船井総研の実績、事例を交えてお届けします。
アフターコロナ、アフターデジタル時代でも変えてはいけない原理・原則と変えなければいけない時流、トレンドをご紹介するメールマガジンです。
【こんな方にお勧め】
・商業施設の営業、販促、研修担当の方
・専門店チェーンのSV、店長、出店担当の方
・既存店の売上ポテンシャル、新規店の売上予測をしたい方
・既存の事業モデルを評価したい金融機関、ファンド、AMの方
・新たな事業モデルを検討しているメーカー、卸の方
・最新のプロモーション事例を知りたい方
メールマガジンの例
■ブランディングの手段とゴールを間違えないことが成功の秘訣■
先だって道の駅関連の研修視察にて、山口県の繁盛道の駅「センザキッチン」「萩しーまーと」を訪問させていただきました。
「センザキッチン」は築5年、「萩しーまーと」は築21年の施設ですが、どちらも繁盛店になっています。
この2つの施設はいろいろと対照的な取り組みで成果をあげられており興味深かったです。
センザキッチンは観光客主体、萩しーまーとは地元客主体になっています。
センザキッチンは若い人向けにモダンなデザインで、ポートランド風の内装になっています。
一方で萩しーまーとは高齢者のお客様も多く、地元の木材で渋い建物になっています。
とりわけ感銘を受けたのが萩しーまーとさんのお話で、「地元の魚のブランディング」に取り組まれたことです。
ブランディングとは何か、それは「魚価を上げること」と明確に定義されています。
地元では安い値段で取引されるものの、実は美味しい、あるいは高級魚と近い種である魚をスター商品にしようと取り組まれました。
魚価アップのために、どういうことをやったか。
①その魚を活用した料理をつくり、市内の飲食店で提供
②首都圏に販路を開拓する
③加工品を開発する
この流れで取り組まれたということでした。
こういう取り組みの結果、ブランディングに取り組まれた魚種の魚価は2倍~4倍になっています。
※これらのお話は「中澤さかなさん(萩しーまーと初代駅長)」のネット上の記事にもなっています。
ブランディングという言葉をなんとなく抽象的に活用している事例が多いです。
デザインを今風にするとかパッケージを工夫するとかいったことは手段ですよね。
「商品単価を引き上げる」これこそがブランディングのゴールになりますね。