士業・コンサル事務所向け:利益UPの経理コンサル受注術

現在の士業・コンサルティング業界では、お客様のニーズが多様化しており、効率的なサービス提供と高い専門性の両立が強く求められています。
特に、記帳代行業務は、単なる事務作業の代行に留まらず、お客様の経営改善に繋がる経理コンサルティングへの期待が高まっています。
このような市場環境において、事務所経営で重要となるのは、いかに効率的で付加価値の高いサービスを提供し、利益率を向上させるかです。
多くの事務所が既存の業務フローの見直しを迫られており、これからご紹介する理想の業務フローは、まさにその解決策になると確信しています。
経理代行・経理コンサル受注フローの解説
業務効率化を実現し、理想の業務フローのまま経理代行・経理コンサルティングを受注するための具体的な方法を解説します。お客様との初回接点から契約、そしてその後のサポートまでをスムーズにつなぐ、体系化されたアプローチが鍵となります。
受注までの全体像と重要性
経理代行・経理コンサルティングの受注は、「提案資料への落とし込み」「商品設計」「受注」という一連のフローで構成されます。
このフローで最も重要なのは、貴事務所の理想とする業務フローを、お客様への提案に反映させ、そのフローのまま受注できるかどうかです。
これにより、その後の業務遂行が効率化され、事務所の生産性、ひいては記帳代行を含む経理業務全体の利益率向上に直結します。
お客様と契約を締結する際には、以下の詳細項目を明確に合意しておくことが不可欠です。
● サービス範囲
● 料金
● 具体的な業務フロー
● 使用するツール
● 業務分担
● 資料共有フロー
● セキュリティ体制
これらの項目を事前に明確にし、理想の業務フローに基づいた提案を行うことで、スムーズな導入と継続的なサービス提供が可能になります。
理想の業務フローを提案に落とし込む方法:7つの提案資料
お客様に貴事務所の価値と提案内容を正確に伝え、円滑に合意形成を図るためには、体系化された提案資料が不可欠です。ここでは、特に重要な「7つの提案資料」とその役割について詳しく解説します。これらの資料は、貴事務所の経理コンサルティングサービスを包括的に説明し、お客様の理解を深めるために戦略的に構成されています。
1. 事務所紹介資料
貴事務所の概要、強み、専門性などを紹介し、信頼性を築きます。
2. ヒアリングシート
お客様の現状の経理体制を詳細にヒアリングし、潜在的な課題や改善点を明確にするための重要なツールです。
このヒアリングを通じて、お客様に合わせた最適な改善方針を提案するための情報を収集します。
3. サービス提案書
ヒアリング結果に基づいてお客様の現状の課題をまとめ、それに対する貴事務所の具体的なサービス提案を報告するものです。
4. 経理フロー図
改善後の理想的な経理フローを視覚的に分かりやすく図示することで、お客様が具体的な業務の流れを容易にイメージできるようにします。
5. 導入スケジュール
経理改善や経理代行サービスの導入から安定稼働までの具体的なスケジュールを明確に示し、お客様が安心してプロセスを進められるように管理します。
6. 料金表
貴事務所のサービスに対する料金体系や見積もり基準を明確に提示し、透明性のある料金説明を行います。
7. オンボーディング資料
上記①から⑥までの内容を包括的にまとめた、総合的な提案書です。
これを作成することで、お客様への説明が非常に効率的かつ包括的になります。
オンボーディング資料の項目と説明の流れ
オンボーディング資料は、お客様との初回打ち合わせからその後のサポート体制までを一貫して説明するための羅針盤となります。その項目と説明の流れは以下の通りです。
1. 会社紹介
貴事務所のクラウド経理アウトソーシングに対する考え方、特徴、そしてサポート体制の全体像をお客様に伝えます。
貴事務所の専門性とビジョンを共有することで、クラウド経理アウトソーシングの全体像を提示します。
2. サポートの全体像
貴事務所が提供する多様なサービスを紹介します。
特に、クラウド導入支援(経理改善)をすべてのサービス提供の入り口と位置づけることが重要です。
これにより、お客様はまず経理体制の改善から始め、その後の継続的なバックエンドサービス(税務顧問、経理代行、財務コンサルティング、さらにはM&Aや組織再編などの高付加価値サービス)へとスムーズに移行できます。
効率的な業務フローを確立することで、継続的なサービス提供がより円滑かつ収益性高く実現可能となります。
3. ご契約から初回打ち合わせまでの準備事項
お客様が契約から最初の打ち合わせまでに準備すべき具体的な事項を明確に示し、スムーズなスタートを支援します。
4. サポートの今後の流れ: 契約後のサービス提供の具体的な進行プロセスを説明し、お客様が今後のサービス利用をイメージしやすくします。
受注までの打ち合わせフロー
実際の受注に至るまでの打ち合わせは、段階的に進めることで、お客様の理解を深め、納得感を醸成します。
● 初回打ち合わせ(1回目)
・目的:今後の進め方の確認。
・提示内容:オンボーディング資料。この段階で、貴事務所のサービス全体像と進め方をお客様に提示し、今後の期待値をすり合わせます。
● 2回目打ち合わせ
・目的:①現状のヒアリング、②課題の明確化。
・提示内容:ヒアリングシート。お客様の現在の経理状況を深く理解し、具体的な課題を引き出すことに注力します。
● 最終打ち合わせ(受注): この最終段階では、いくつかの重要な目的と提示内容があります。
・目的:①経理フローの確定、②ツールの選定、③スケジュールの決定。
・提示内容:経理フロー図、導入スケジュール表。ここで、改善後の具体的な業務フローや使用ツール、そして導入までの詳細なスケジュールを最終的に確定します。
・さらに、最終打ち合わせでは、①全体の再確認と②料金の決定が行われます。
・提示内容:料金表、サービス提案書。これまでの議論を総括し、最終的な料金とサービス内容をお客様に提示することで、契約締結へと導きます。
この段階的なアプローチにより、お客様は納得して契約に至り、貴事務所は効率的かつ理想の業務フローでサービス提供を開始できるため、結果として記帳代行や経理コンサルティング事業の利益率向上を実現できます。
船井総研の経営相談をお勧めします
貴事務所が現在の市場で勝ち抜き、持続的な成長を実現するためには、このような体系化された受注フローと業務効率化の導入が不可欠です。
船井総研は、多くの事務所様が抱える経営課題に対し、具体的な解決策と実践的なノウハウを提供しています。
ここで解説した「理想の業務フローのまま受注できる方法」は、貴事務所の経理コンサルティング事業を革新し、記帳代行業務を含むすべてのサービスにおいて利益率向上を達成するための強力な戦略となるでしょう。
貴事務所の現状と目標を詳しくお伺いし、最適な導入支援と実行プランを共に策定させていただきます。
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