僕は32歳の時に「玉寿司の大好きな暖簾」を守りたいと思い、売上の140%の負債を抱えて4代目になりました。約1年以上にわたり金融機関に対して頭をさげる行脚をしていました。ちょうどその頃、ディズニーリゾート内から出店依頼のチャンスが飛び込んできました。そこで、お客様のニーズから、リーズナブルにお寿司を楽しめる180円均一と「和」の内装にしました。金融機関は、大赤字でダメになるという試算でしたが、なんと月商がコンスタントに金融機関による予想の3倍強もあるお店になり、1つの危機を乗り越えたのでした。その後は、リーマンショックでうちの売上も2割下がり「路面店の対策」を考えていた時に、船井総研さんと出会いました。新たなチャンスにするためのアドバイスをお願いしました。一番良かったのは、やはり舩井幸雄さんの「長所伸展法」です。それは寿司職人の強みである「技術」を活かすことでした。そして時流適応のために、立地や利用動機、客層も再定義して、店舗に新しい息吹を入れ直すということ。この2つをしっかりやりきることができたため、今の成功につながったのでした。このように業績を立て直していく中で特に実行し継続したことは、伝統を活かすということと、「長所伸展法」でした。そして、最終的に行きついたのが、やはり「寿司職人」ということです。職人の腕は残し、板前という意識を変えるべく、全員と一対一の面談をし、コミュニケーションを取りました。後継者だからこそ、一人ひとりにしっかりと向き合えば、とても良い関係が築けると共に意識も変わるということがこの時わかりました。そして、その結果、従業員満足と高い収益性を両立している企業としてグレートカンパニーアワード2016『働く社員が誇りを感じる会社賞』受賞にも結びつきました。
今はようやく財務面も健全化し安心できるところまで来ましたので、社員に光をあててエンプロイーハピネスを増やし、生き生きと働ける、そして成長する企業にしていきたいです。あと6年でちょうど100年企業になります。寿司は永遠なり。組織として輝きながら、この先の日本の誇れる江戸前寿司の文化になっていきたいと思います。
[所属研究会] 船井フードビジネス経営研究会
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