本記事のテーマは、「パーパス経営」です。
年商100億円企業になるために必要な要素は4つです。
・新規事業
・人事戦略
・財務戦略
・パーパス経営
そのうち「パーパス経営」について、経営者からの質問にお答えします。
1. 「パーパス経営」とは
「パーパス経営」は、一般的に以下と定義されます。
自社の存在意義を明確にし、永続的な経営をすること
船井総研に多くご相談いただくのは、
売上20〜30億円の企業が、100〜300億円を目指す段階です。
さらなる成長へ向けたパーパス経営の導入・見直しの相談が多いです。
この段階は、経営者1人で引っ張りきれない・管理できない課題が起きます。
社員数が増えたことが要因です。
・売上30億円企業 :社員数100名超
・売上100億円企業:社員数300名超
を目指す上で、見直すことが多いです。
パーパス経営とは、次の段階に向けて、
自社の存在意義や社会的意義を再度考え直し、
永続的な経営を目指すことです。
2. 「パーパス経営」のメリット
「パーパス経営」の言葉通りのメリットは以下です。
社会的意義を確認し、永続的な経営のために、社員がパーパスに則った活動・判断すること
経営者の顔色で判断をしません。
パーパスやミッション・ビジョン・バリューに照らして判断します。
経営者に忖度せず、社員間でパーパスの浸透・推進できることが最大のメリットです。
3.パーパス経営をしたいが、企業理念を変えたくない場合
非常に多い質問です。
結論、変えなくてよいです。
ただし、企業理念のバージョンアップは必要です。
創業の精神や、今までの経営理念を劇的に変える必要は、ほとんどの場合ありません。
以下のような場合、バージョンアップが必要です。
・時代に適していない時
・自社の視点がより高いものになった時
例えば、ジョンソンエンドジョンソンです。
ミッション経営、経営理念の浸透で世界一有名な企業です。
「ナース」は昔、「看護婦」と訳されていました。
現在は「看護師」と訳しています。
「カスタマー」は昔、「患者様」でした。
現在は、「患者様」だけではありません。
「医療従事者、医療に関わる地域社会すべて」と、再定義しています。
自社のミッション・ビジョン・ポリシー、今までの経営理念をすべて変える必要はありません。
しかし、少しずつ時代に合わせる必要があります。
自社の方向性に合わせたバージョンアップが必要です。
4.社員にパーパスを浸透させる方法
最もご質問いただく内容です。
研修や、理念の唱和、ケーススタディなど様々あります。
しかし1番効果的かつ最初の1歩は、経営者自らがパーパスに従うことです。
つまり、トップが率先垂範が重要です。
経営者が、自分の言葉で今まで表現していたものをパーパスに置き換えます。
すると、会社の判断軸はすべてパーパスに則っていると浸透します。
経営者自らが
・パーパスに則った経営判断をする姿勢
・口癖のようにパーパスの則った内容を言うこと
によって、会社への浸透が深まります。
社員に広めるには、自ら率先垂範することです。
そのパーパスによって、より持続的な経営ができます。
企業のさらなる成長には、パーパス経営の確立は重要です。
他にも、最新の業績アップ事例を踏まえて、事業に役立つ情報を発信していく予定です。
楽しみにしていてください。