全社DX戦略・グランドデザイン策定とは
- 既存システムの刷新や、業務プロセスの改革、DX推進には多くのステークホルダーが関与し、
プロジェクトを進めていく難易度が企業や目的に応じて高まります。
「全社DX戦略・グランドデザインの策定」は自社の経営戦略を踏まえたITの側面から 中長期的な目線で自社が目指すあるべき姿(To-Be)を設計することです。
システムは役職や業務、規模を問わず、すべての業務でかかわるものであり、刷新や改善するには、 「なぜそのシステムを導入するのか?」
「なぜ新しいシステムに刷新すべきなのか?」
「DXを進めることで何を実現し、解決すべきなのか?」
のように「目的」をおさえておくことが非常に重要です。
全社DX戦略・グランドデザインを策定することで、目的を明確にし、 プロジェクトを進めるための羅針盤として、重要な役割りを果たします。

全社DX戦略・グランドデザイン策定ご支援概要
- 2018年に経済産業省が発表した「DXレポート」を起因に、DX(デジタルトランスフォーメーション)は多くの企業が取り組むようになりました。昨今の生成AIに代表されるように、ITトレンドが目まぐるしく変化しています。そうした潮流から自社の課題を分析し、最適な解決策を見極める難易度も比例して上がりつつあります。
- 2025年の崖と叫ばれる中で、旧システムからの刷新を検討する企業が増えています。 その中で「自社にとって何が最適化なのか?」を第3者目線から合理的に考察したいというニーズからこれまで当社で培った「DX計画化ノウハウ」「システム構想策定事例」をベースに、中堅企業を中心し、ご支援させていただいております。
- 「自社にとって何が最適化なのか?」を第3者目線から合理的に考察し、短期的なシステム導入 ではなく、実現したい姿からバックキャストを意識したグランドデザインを策定します。
【一般的なシステム導入のステップのケース】

よくあるご相談内容
- 以下のようなご相談を多く頂戴しております。船井総研では様々なご要望に対し柔軟に対応させていただいております。
- 基幹システムが老朽化しているため、新たなシステムへの刷新を検討したい
- 将来の業容の拡大に向けて、今のシステムや業務を見直したい
- システムの更新が控えているため、今のうちにシステムの方向性を定めておきたい
- 現在のシステム構成や業務フローが最適なのか判断がつかずわからない
- DXに取り組む上で、既存の業務を抜本的に見直すためBPRに着手したい
- システムのブラックボックス化や担当者が不在のため継続的なシステム利用が不安
- 部分最適なシステムを見直し、データの一元管理や業務プロセスを標準化したい
- 現状の業務にシステムが合わなくなってきているため、現場業務が非効率化している
- 拠点や部署で複数のシステムが導入されているため、統一化したい
- システムに関する人材が不足しているため、第3者でプロジェクトを推進してほしい
全社DX戦略・グランドデザイン策定で押さえるポイント
- 全社DX戦略・グランドデザイン策定においては、以下のようなポイントを押さえて進めることが重要です。これらのポイントは船井総研のサポートにより補完可能です。
- チェックポイント
- 内容
- 1事業戦略との整合性
- ─システムは、あくまでも事業成長を目的とした手段となります。経営ビジョンや目的の中でどのようにシステムを最適化すべきか、事業戦略とグランドデザインが整合していることが大切です。
- 2あるべき姿の把握
- ─特に経営層において、システムの刷新やDXに取り組むことで、どのような課題を解消し、効果や成果を得ていきたいのか、会社としての理想像である「あるべき姿」をイメージすることが重要です。それがプロジェクトの拠り所につながります。
- 3現状とのギャップ把握
- ─全社DX戦略・グランドデザイン策定の前提として、現状のシステム状況・業務内容について把握し分析することが必要です。ユーザー部門がどのように業務やシステムが運用されているかの実態を把握することが、グランドデザインの解像度に影響します。
- 4最適な
システムの検討 - ─システムの製品が、当初の導入目的や解決すべき課題に対して、機能や性能、コスト感が合致しているかを踏まえ、あるべき姿と現状とのギャップを解消する上で最適なシステムを選定します。該当するシステムの情報から比較表を用いて検討サポートします。
- 5改善手段の検討
- ─システムの刷新においては、業務を抜本的に見直すBPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)や、インフラの改善など目的に応じてシステム以外の解決手段があります。何が自社にとって最適なのか複数施策に対してのロードマップを描いていくことも必要です。
- 6実現可能性の検討
・実行計画策定 - ─全社DX戦略・グランドデザイン策定をし、次のフェーズでは具体的なシステムの選定や導入に着手します。そのため、技術的な実現可能性や、予算、スケジュールなど、様々な制約条件を考慮し、実行計画を策定します。
全社DX戦略・グランドデザイン策定の流れ
- 標準的には以下の流れで策定します。ご状況に応じて柔軟に進め方を提案させていだきます。

アウトプットイメージ
- 以下のようなアウトプットをさせていただきます(一部抜粋)
【報告書目次例】※参考例
1.エグゼグティブサマリー
2.PJの目的と実施事項
3.PJ体制とスケジュール
・体制図
・全体スケジュール
・ヒアリング実施一覧4.現状の業務・システム利用状況
・現行の業務フロー
・システム全体概要
・業務システム利用機能5.業務課題分析結果
・非効率を起こしている要因分析サマリー
・業務フロー上の課題分析
・業務システム上の課題分析6.間接部門の業務効率化施策
・業務フローの施策
(手順や実行者の変更が有効であれば提示)
・システムの施策とツール紹介7.施策検討及びの導入する業務システム比較検討
・改善施策案
・導入検討システム比較
・改善・導入によって得られる効果【アウトプット資料例】
船井総研DXコンサルティングの特長
- 「当社グループ創業来の強みをベースに中堅・中小企業へデジタル×総合経営コンサルティングを一気通貫で提供する」という事業方針のもと、当社のDXコンサルティングサービスは、コンサルタントとエンジニアの融合部隊として、上流からのコンサルティング(顧客が実現したいことの具体化)と柔軟な支援が可能であるエンジニアリングによるシームレスにサービスを提供し顧客のDXを加速するご支援をいたします。

ご支援実績(一例)
- 船井総研では業種・業態・規模問わず、様々な全社DX戦略・グランドデザイン策定の実績がございます。
- 製造業
- サプライチェーンを見直し、各種現場や工場のデータを一元化及びシステム内で管理し、基幹システムの刷新を検討
- ✓データドリブン経営に向けた現場のマスタやBOMなどの出力データを分析し、現在の基幹システム(ERP)の妥当性を検証。
- 住宅販売
- グループ経営の推進に当たり、各グループ会社が行う業務やシステムを統一化することでシステム経営を推進したい
- ✓各グループ会社の業務からシステム構成を把握し、CRMを中心にグループ統一化の構成によるグランドデザインを策定。
- 賃貸管理
- 2拠点にまたがっているシステムの整理及び業務プロセスの改善を通じてナレッジ化を推進したい
- ✓現状の利用状況から、フロントから業務システム、会計システムの領域で統一すべきシステムを定めたグランドデザインを策定。
- ヘルスサービス
- M&Aによって複数の事業会社に跨っているバックオフィス業務のシステムと業務プロセスの統一化を図りたい
- ✓グループ会社が多いため、標準化した業務プロセス案を策定し、それに見合うシステム統一化、業務プロセス改善を実施。
- 専門サービス
- システム外で利用しているExcelや拠点別の業務にバラつきがあり、基幹システムの刷新を検討していきたい
- ✓既存のSFAシステムの利用状況を見直し、業務の観点から利用すべきシステムの機能からそれに合うシステム構成を策定。
- 商社
- 業務の属人化を解消し、システム間のデータ連携や二重入力の手間を改善し、シームレスなシステム化を目指したい
- ✓セル型からライン型の業務フロー・運用体制に変更し、既存のシステムを活かしつつ、周辺アプリの改善・導入を計画。
- 機械メーカー
- 開発したシステム及びローコードツールの多用による非効率化業務の改善にむけたシステム刷新の検討
- ✓既存の業務の課題から、システム構成について分析し、業務効率化に向けたシステム構成についてグランドデザインを策定。
- 物流
- 部分最適化で進めてきたシステムが多岐に渡り、全体最適化及び業務のスリム化のためのシステム構成を刷新したい
- ✓現場の利用状況や、既存システムの有用性を踏まえ、刷新すべきシステムとそうでないシステム整理し、全体最適化を図る。
資料ダウンロード
- 本ページ、全社DX戦略・グランドデザイン策定の内容は以下からダウンロードできます。
- 【資料目次】
①全社DX戦略・グランドデザイン策定とは
②全社DX戦略・グランドデザイン策定ご支援概要
③よくあるご相談内容
④全社DX戦略・グランドデザイン策定で押さえるポイント
⑤全社DX戦略・グランドデザイン策定の流れ
⑥アウトプットイメージ
⑦船井総研DXコンサルティングの特長
⑧ご支援実績(一例)
⑨ご相談の流れ