BS経営が永続して成長する企業のポイント
まずBS経営が永続して成長する企業のポイントをお伝えしていきます。企業が永続して成長するというのは、恐らく皆様が目指されているところだと思いますが、そもそもBS経営とは何かと言いますと、BSというのはバランスシート(貸借対照表)、要は資産と負債のことですけども、これをコントロールすることによって利益と資金を最大化し、そしてその利益と資金をもとに積極投資を行っていくことでも持続的な成長を実現する経営手法のことをBS経営といいます。
ではこのBS経営の効果はどのくらいあるのでしょうか?実際にBS経営に取り組まれている企業様の業績にどれほどのインパクトあるかと言いますと、売上や利益、資金力がアップしており、持続的成長を実現しております。
例えば年商16億円、営業利益1,700万円の会社様はBS経営の取り組みをしたことで、3年で年商が38億円で2倍以上。営業利益は約12倍の2億円に伸びています。そして、営業利益率が5倍の5%で、融資枠、いつでも使える融資の枠というのが3.3倍の10億円。そして現預金が11倍の11億円ということで、売り上げも伸びてますし、それ以上に利益や資金が大きく伸びています。その結果、持続的に投資をし続けることができて、成長を続けているというような会社様がございます。
他には葬祭業運、送業、小売業、そして工事業の会社もしっかりと伸びています。
では実際、これほどに業績や利益、資金も伸びている会社様がどのような取り組みをしているのかといいますと、大きく4つあります。
まず管理会計を導入して、経営状況の可視化と共有化を行っています。そして業務管理の様々なソフトをクラウド化することによって、バックオフィス業務の効率化とデータ化を行っています。そして会計のクラウド化です。経理業務の効率化と月次決算の早期化を行いまして、また税理士を変えたり、強化したりします。税務・労務対応の強化をしたり、M&A推進力の強化を行った結果、持続的な成長を実現しています。
この取り組みをすることによってどのような経営環境、事業環境を作れるのかといいますと、大きくポイントが4つあります。
一つ目がやはり社長がどんな数字を見ているかということで、この取り組みをすることによって社長が見る数字が変わっています。
例えば、在庫商売である工事業の会社様を例に挙げます。P/L(売上・利益)や仕入、完成在庫や回転率のキャッシュフローを見ていると思いますが、元々は過去の実績の数字を見ており、ただしやはり精度が低い、試算表の数字が実際少しずれていたりする数字を見ていたのが、やはりこういった取り組みをすることによって数カ月先の予測を、しかも精度の高い予測を見ることができるようになりました。そうしますとやはり仕入れのペースや売り方の判断がしやすくなり、持続的な成長につながっています。
他には投資判断と資金調達が変わります。いくつかありますが、例えば分譲の仕入れですね。建売をしている会社様の場合にどういった変化があったかといいますと、やはり経理であったり、事業担当者がまずシステムから今の在庫状況や仕入状況の資料を作成します。そして週次MTGで在庫の回転率を仕入担当者と確認をして、在庫の滞留状況を元に仕入や販売方針を決定します。そして方針に沿って現場担当者が仕入販売を推進することによって、今は仕入を積極的に取り組むべきなのか、もしくは今在庫はある程度あるため販売をしっかり強化しないといけないのか、もしくは仕入するとしてもどれぐらい買ってもよいのか、ということが現場の回転の中で分かるようになりました。結果として、回転率が上がり無駄な在庫を持たなくて済むようになり、キャッシュを創出することができます。この会社様でいいますと、回転率が上がったことによって2億円のキャッシュを創出することができています。
次に顧問税理士とのコミュニケーションも変えていかないといく必要があります。そのためMTGを毎月実施し、税理士の担当が複数名いる状況、やり取りが電話だけではなくチャットワークで気になったことをすぐに質問ができ、それを即時回答いただける。また今はやはり税務と労務どちらにも絡むような問題が企業の規模大きくなるとともに出てきたりするため、こういったケースでもすぐ相談できるということで、顧問の税理士との付き合い方も変わってきたりしています。
また経理担当者の役割や業務も変えていきます。多くの会社の場合、従来の経理業務で経理の担当者がいっぱいいっぱいになっているものを効率化することによって、そこで生まれたリソースを、例えば今ですとインボイス電帳法対応に送ったり、また経理業務を電子化しさらに効率化していきます。他には税理士と連携していくといった役割の変化があります。
BS経営が永続して成長する企業のポイントとしては大きく4つございました。社長が見る数字、投資判断と資金調達、顧問税理士、そして経理担当者の役割業務というのがポイントになってきます。これを実現するために大事なことはキャッシュフローの最大化と経営数値のリアルタイム化。こちらをしっかり実現することによって、永続して成長する企業のポイントをしっかり生み出すことができます。
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