採用にもSNSを活用!
SNS採用をやりたい方が増えています。
しかし、運用方法や成果を出すコツをご存じない方が多いです。
本記事では、SNS採用の戦略の練り方や、運用方法をご紹介します。
SNS採用で成功した企業の事例もお伝えします。
SNS採用(ソーシャルリクルーティング)とは
ソーシャルリクルーティングとは、SNSを活用した採用活動です。
人材紹介などを介さず、求職者と直接接触します。
直接接触することは、ダイレクトリクルーティングと呼びます。
ソーシャルリクルーティングは、ダイレクトリクルーティングの1つです。
ダイレクトリクルーティングは大まかに4種類あります。
そのうち、SNSを活用します。
活用する媒体は、Instagram、Twitter、YouTube、TikTok、LINEなどです。
日頃からよく聞く媒体がメインです。
なぜ今SNS採用に取り組むべきなのか
SNS採用に取り組むべき理由は、日本人のSNSを含むインターネット利用率が高いからです。
下図は総務省の調査データです。
20代〜40代のインターネットの利用時間の平均は、以下の通りです。
20代:4時間15分、30代:3時間8分、40代:2時間40分
いわゆる働き手世代は、1日のうち多くの時間をSNSを利用しています。
SNSは単なる娯楽の媒体ではありません。
日常に溶け込むコミュニケーションツールです。
SNS採用活動では、20代〜40代の求職者にピンポイントでアプローチできます。
また、採用までのコミュニケーションがスピーディーに取れます。
そのため、今、SNS採用が注目されています。
SNS採用で期待できる効果
人材を定着させるために必要なのは2点です。
・会社と雇用者がお互いのことをよく知っている
・横の繋がりがある
この2つを満たすために
・どうするのが効果的か
・他の会社はどのようにやっているのか
・うまくいっている理由は何か
をご紹介します。
従来のWEB活用をした採用手法との違いは大きく2つです。
1. 採用前にマッチングができる
以下のような失敗をしている経営者も多いのではないでしょうか。
・入社したもののすぐに人材が辞めていく
・内定を渡したものの辞退されてしまった
この課題解決には、採用までの「4つの理解」を押さえます
・会社理解
・仕事理解
・文化理解
・環境理解
この4つの理解は、求職者が企業を見極める際に重視するポイントです。
昨今の有効求人倍率の推移から、中小企業の採用の競合は5〜6社になります。
1人を採用することも難しい時代では、
「私はこの会社で何の役割を担うのか?」
「今の職場と違って何がいいのか?」
「私はこの会社に馴染めるのか?」
という疑問を解消する必要があります。
もし、できない場合は、入社を決める選択肢に残りません。
4つのうちどこかが抜けている採用活動では、人が辞める、断られるという負のループを解消できません。
入社前のコミュニケーションで、「4つの理解」に関する情報を伝えましょう。
SNSは、情報を伝えるのに非常に有効です。
これまでの採用媒体とSNSで最も異なる点は、見える化ができるかどうかです。
これまでの採用媒体は、固定のフォーマットに、指定された要件しか書けませんでした。
紙の求人誌やハローワーク、人材紹介会社のホームページに求人内容を入力するなどです。
例えば、明るくて風通しのいい社風をアピールしたい時
「私たちは社員同士の仲が良く、とても明るく楽しい社風です」
などとアピール文を書いたことはありませんか?
文章でどれほど楽しさや明るさを訴えても、求職者には実感の湧きません。
つまり、訴求ポイントとして全く機能しません。
また、他社でも同じようなアピールをしており、全く差別化に繋がりません。
SNSの場合、写真や動画の掲載が前提です。
そのため、社員が楽しく過ごしている様子を実際に見せられます。
2. 無料利用&無課金で使い続けられる
SNSの媒体は無料で開始できます。
そして、無料で使い続けられます。
企業にとって何よりのメリットは、無料でフォロワーを蓄積できることです。
リードナーチャリングとして、見込み客やフォロワーに選考誘導を段階的にできます。
※リードナーチャリング
見込み客の購買意欲を高め、将来的な受注に繋げるマーケティング
本記事では、将来の自社への応募に繋げる求職見込み者を集めること
採用活動でもマーケティングが重要となります。
選考を受けてもらうため、この企業に入りたいと思わせるために、フォロワーの愛着心を育てることが必要です。
SNS各媒体の特性
SNS採用を実践する時、どんな媒体を使用すればいいのでしょうか。
活用ポイントと、取り組むべきことを優先順位順で紹介します。
優先順位は、
Instagram、LINE、YouTube、Facebook、Twitterの順です。
1. Instagram
SNS採用の王道の媒体が、Instagramです。
InstagramがSNS採用で多く利用される理由は以下の2点です。
・写真と動画が基本、魅力の見える化に友好的であること
・更新頻度のハードルが低いこと
SNSの採用で課題となるのが、以下2点です。
「配信用の画像を作るのが大変」
「週に複数回の投稿をする時間がない」
Instagramは、撮影した写真をそのまま投稿もできます。
文字入れなども基本機能としてあります。
利用者は、閲覧回数が多いが、投稿頻度が少ないです。
つまり、毎日更新せず、無理のない範囲で運用できます。
更新頻度のハードルが低く、企業のイメージも下がりません。
採用に注力する時期に多く投稿しましょう。
十分増えたら投稿を控えるなど、工数をコントロールできます。
2. LINE
LINEはコミュニケーションツールで、最も利用頻度が高いです。
求職者とのコミュニケーションが最も取りやすい媒体です。
LINEでは、友達の登録者数を増やすことがポイントです。
まず、企業のビジネスアカウントを立ち上げます。
登録者に定期的なメッセージでの、情報発信ができます。
また、登録者のパーソナリティ情報を習得できます。
見込み客のエリアや年齢層、好みの趣向などが把握できます。
情報を活用して、採用マーケティングの運用に活かせます。
3. YouTube
YouTubeは穴場の媒体です。
利用者の視聴時間が長いが、企業広報で使いこなせる企業が少ないからです。
時間無制限の動画で魅力が可視化できるため、利用者を惹きつけられます。
しかし、YouTuberが質の高い動画を上げるように、企業にも質が求められます。
動画を撮影、編集、投稿の1サイクルを回すのに莫大な工数がかかります。
動画編集スキルや経験が少ない場合は、お勧めできません。
4. FaceBook
Facebookは本名登録が基本の媒体です。
そのため、パーソナリティ情報が閲覧できます。
利用者は平均年齢が高く、ビジネスパーソンが多いです、
そのため、若手や主婦層の採用には向きません。
しかし、ターゲティング設定で細かい有料の広告配信もできます。
有料課金型をベースの採用戦略ならば有効です。
5. Twitter
Twitterは利用者が多く馴染みのある媒体です。
しかし、採用には向いていません。
Twitterは情報の流動性が高い媒体です。
そのため高頻度な投稿が必要です。
文字数は1投稿につき140文字の制限があります。
よって、ボリュームの多い情報発信には向いていません。
2023年現在、有料アカウントTwitterブルーの場合、文字数制限はありません。
また、ツイートの編集もできます。
しかし、個人のパーソナリティで惹きつけられる場合は有効です。
例えば、社長の個人アカウントを運用する場合です。
個人アカウントを通じて、思想やメッセージを発信します。
すると、それに共感するフォロワーが獲得できます。
しかし重要なのは、差別化できるかどうか、個性を出せるかどうかです。
事前の戦略設計は必須になります。
SNS採用を成功させるための4つのポイント
SNS採用を成功させるポイントは4つです。
1. 媒体と運用ルールを決める
まず、媒体ごとの特徴を見極め、運用できそうな媒体を決めます。
手探りでSNS採用を始めてはいけません。
事前に運用ルールを決めましょう。
運用ルールは具体的には以下4点です。
・運用担当者
・スケジュール
・コンプライアンス要件の設定
・目標KGI・KPIの作成
SNSは情報発信のメリットがありますが、リスクもあります。
炎上や誹謗中傷などです。
企業イメージを下げないようにルールを定めて、責任者がやりきれる仕組みが必要です。
2. 戦略・戦術を練る
SNS運用に取り組み始める企業が増えています。
そのため、他社との違いをアピールしなければなりません。
・自社調査
・競合調査
・戦術設計
に分けて、
・競合はどんな打ち手で採用を進めているのか、
・どんなコーポレートイメージにしたいか
など、事前に戦い方を決めます。
3. コンテンツ制作をテンプレ化する
戦略・戦術まで決まれば、あとは運用するのみです。
運用では、コンテンツの品質担保が必須です。
負担をかけず運用するには、コンテンツ制作をテンプレ化がポイントです。
テンプレを用意することで
「写真を差し込むだけ」、「文字を変えるだけ」
など、誰でもコンテンツを制作できるようにします。
仕組み作りで効率のよい運用を目指します。
4. PDCAを回し続ける
PDCAは運用後、回し続けることが重要です。
ステップ1で決めたスケジュールで更新し続け、
・目標数値を達成できたか
・どんな投稿が喜ばれているか
を数値で管理し、運用改善を続けていきます。
重要な指標はフォロワー数です。
競合に勝ち抜き、選ばせ、選ばれる会社であるために、PDCAを回して継続し続けます。
採用活動もマーケティングで動かす時代
現在は、採用活動もマーケティングで動かす時代です。
紹介会社や紙媒体に頼る採用から脱却し、自社の採用力を高めていきましょう。
他にも、最新の業績アップ事例を踏まえて、事業に役立つ情報を発信していく予定です。
楽しみにしていてください。