はじめに
第一講座を担当させていただく株式会社船井総合研究所の山本と申します。第一講座では弊社の紹介と今回のセミナーのテーマである「世代型グランピング施設が注目されるポイント」についてお伝えいたします。
株式会社船井総合研究所の紹介
はじめに株式会社船井総合研究所の紹介を簡単にさせていただきます。弊社は1970年創業で、今年50周年を迎えるコンサルティング会社です。特徴としては表示されているスライドの右側にありますが、一つ目は年間6,000社前後の会社様に対するご支援を実施していることです。二つ目は社内で特定の業種テーマに沿った175の経営研究会を主催しており、会員数は7,000名以上になります。さらに、コンサルティング業務に携わっている社員700名以上が在籍しておりまして、在籍している社員がそれぞれ異なった専門分野を有しております。50年かけて国内のコンサルティング会社としては最大規模の会社に成長しております。
観光分野での実績
その中でも観光分野のコンサルティングについて紹介させていただきます。社内では比較的早く1980年代からサポートを開始しております。主な内容としては全国の旅館、ホテルへ定期訪問をしながら業績改善のためのご助力をさせていただきます。お手伝いさせていただく施設は宿泊施設で、都市型のシティホテルやビジネスホテルなど様々な施設のお手伝いをさせていただいております。仕事の内容としては、先ほど申し上げた業績改善が主になりますが、不動産市場や観光市場の動向に応じて新規開業や事業計画や市場調査なども請け負わせていただいております。今回は、観光分野に特化したメンバーが登壇させていただき、注目すべき次世代のグランピング施設を紹介、解説させていただきます。
改めて『グランピング』をご存知ですか?
それでは本題に入らせていただきますが。今回のセミナーにご参加いただいてる方はグランピングに興味を持ちの方だと思いますが、実際グランピングについてどれほどご存知でしょうかということです。画面に4枚の写真があるかと思いますが、この中でグランピング施設はどれかという問題です。答え合わせをすると全てグランピング施設です。Bの写真はグランピングだと分かった方も多いと思いますが、それ以外の写真もグランピングです。理由としては、グランピングがもともとグラマラスとキャンプを掛け合わせた造語で、テント設営や食事の用意などの面倒から利用者を解放した自然体験を総じてグランピングと呼びます。ですので、テントやプレハブなどの客室様態やお風呂やシャワーなどの設備要件などはその施設がグランピング施設か否かには一切関係がないです。日本国内でお客様から宿泊料をもらうためには旅館業法の営業許可を得る必要がありますが旅館業法では取得できる営業許可には限りがありますので、グランピング施設でも営業許可上はホテル営業か旅館営業で展開することになります。開発にあたっての法規制や対応方法については後の講座で詳しく解説させていただきます。
『グランピング』の何が良いのか?その1
ここからはグランピングの何がいいのかをお話させていただきます。こちらの内容を話すためには、グランピング施設がどのように利益を得ているのかを解説させていただきます。
例えばある旅館で平日料金は1泊2食付きで2万円で・・・