歯科医院の集患戦略―■集患とは?
まず、集患とは「患者さんに当院を選んでもらうこと」で、集患力の有無が歯科医院の業績アップという観点では非常に重要です。というのも集患施策はマーケティングの第一ステップであるからです。歯科医院におけるマーケティングのステップは大きく三つございます。「集患」、「固定化」、「単価アップ」の3ステップに分けられます。集患はその名の通り、患者さんを集める、患者さんに選んでもらうための施策となります。固定化は、例えば、キャンセル率を減らそうということや、次回アポイントの予約率を上げること、定期的にメンテナンスで通ってくださる患者さんを増やす、などが固定化になります。また単価アップで言いますと、自由診療患者さんを増やす、口腔機能低下症の診断並びに管理料の算定などです。アポイント時間の短縮も単価アップにつながります。これらの施策全ての始まりが集患で、つまずいてしまうと次の続く施策の効果が薄まってしまいます。集患をしっかり効果出すのは非常に重要です。
歯科医院の集患戦略―■具体的なオンライン集患施策
では、具体的にオンライン集患施策は多岐に渡ります。
その中で全てを一気に取り組むのは難しいため、どこから手を付けるべきか、また費用対効果が高いものは何か、というところからお伝えしてまいりたいと思います。
歯科医院の集患戦略―■どこから手を付けるべきか?
結論をからお伝えしますと、一般集患の場合MEO対策、口コミが現時点でのおすすめです。MEO対策というのは、Googleマップの上位表示対策、口コミを増やしていく等といった施策です。高単価自費患者さんの場合、リスティング広告がおすすめです。
より詳しく解説をしてまいります。消費者の行動プロセスを説明するモデルがり、大きく6ステップに分けられます。その6ステップは、認知、興味、検索、比較、検討、来院というステップです。消費者はまず、その商品を知り(認知)、興味を持ち(興味)、検索をして(検索)、得た情報を基に比較(比較)、検討をし(検討)、最終的に来院する(来院)というプロセスをたどります。
それぞれのステップの特徴として、左にいけばいくほど検索される数が多い、逆に右にいくほど少ないです。何となくイメージがつくかと思います。まず、認知段階の患者さんで「あっ、ここに歯医者さんあったんだ」「この医院さんはインビザラインやっているんだ」というように、まず知ってもらうというところから始まりますので、知ってもらう患者さんが最も多く、そのうち徐々に絞られていき来院に繋がるという流れになっています。そして、来院の可能性は検索される数、潜在的な患者数に対して、徐々に可能性が「低い」から「高い」に移行していくということです。そして、それぞれの施策がアプローチできる層、ステップの患者さんというのが異なります。認知や興味段階の左側の患者さんにアプローチできるのが、InstagramやYouTubeになります。検索段階以降の患者さんにはリスティング広告やポータルサイト、SEO、MEOなどが効果的です。
先ほどオススメは一般集患がMEO、高単価自費患者さんにはリスティング広告がおすすめとお伝えしましたが、その理由としては・・・