この度、船井総合研究所のHP内の、製造業向けコンサルティングメニューをリニューアルしました。今回は、新たにリニューアルした業種向けコンサルティングサービスの中で、受託型製造業(機械加工業・板金加工業・プレス加工業・基板実装業・組立加工業)向けの3つをご紹介いたします。この3つのメニューは、船井総研がクライアント様に実際に提供し、成果を上げたビジネスモデルです。昨今の材料価格の高騰、顧客からのコストダウン要求、採用難による人材不足といった課題の中でも、業績向上の成果につながるビジネスモデルになりますので、本件が皆様の経営に少しでもお役立ちになれば幸いです。
今回ご紹介する3つの経営コンサルティングサービスは下記の3つです。
1. アジャイル型 営業DX支援 : デジタル技術で成長市場を開拓
受託型製造業は主要顧客の業績(仕事量)に自社の業績が大きく影響を受けることが一般的です。仮に、主要取引からの仕事量が減少した中では、その主要顧客に対して営業活動を積極的に展開しても、業績を回復することは非常に困難です。つまり、業績向上のためには、新たな顧客との取引が必要不可欠です。そこで、この「アジャイル型 営業DX支援」は、デジタルマーケティングを活用して新規顧客開拓を自動化し、自社の営業担当者の属人性に依存しない優良顧客を獲得する仕組みを構築します。常に新たな顧客との取引を継続することで、変化する市況に柔軟に対応することができ、企業の永続経営を実現いたします。
【課題と解決策】
受託型製造業の業績は取引先の業績に大きく左右されるため、高収益化を実現するには「儲かっている客先」、すなわち「成長市場の優良顧客と取引する」ことが不可欠です。本サービスでは、Webサイトやデジタルツールを駆使し、顧客や市場のニーズ変化に柔軟に対応しながら、継続的に有望な商談を獲得できる環境を構築します。
【具体的な支援内容】
支援は主に3つのフェーズで進められます。
Phase1:商品・技術戦略の決定
3C分析(自社・市場・競合)を徹底的に行い、自社の強みが活かせる、競合が少なく成長性のある市場(ニッチ市場)を見極めます。これにより、価格競争を回避し、高付加価値・高利益率を実現する「勝ち筋」を策定します。
Phase2:特定分野の専門広告の構築
ターゲット市場の顧客(特に設計・開発部門)に向けて、自社の技術力や価値提案(VA/VE提案など)を効果的に伝えるための専門サイト(ソリューションサイト)を構築します。SEO対策により検索エンジンで上位表示(インターネット上の一等地を獲得)させ、継続的なリード獲得を目指します。
Phase3:組織風土改革と営業生産性の向上
CRM(顧客管理システム)やMA(マーケティングオートメーション)を導入し、見込み客の育成や既存顧客のフォローを自動化・効率化します。これにより、PULL型の営業へ転換し、社長やベテラン営業への依存から脱却。若手担当者でも受注できる体制を整えます。
このアジャイル型営業DXの導入により、機械加工業のクライアントでは利益率が16.5ポイントアップする成果が出ています。
2. メーカー化ロードマップ支援 : 加工請負業からの脱却
価格競争や多品種少量生産の非効率性から脱却し、特定商品により特化することで、高い収益性を目指す受託型企業(特に金属加工業など)に対し、船井総研は「メーカー化」という新たな道筋を提案します。
【メーカー化の本質】
メーカー化とは、単に受注生産から見込み生産へ移行することではありません。自社の技術やノウハウを活かした独自の価値を持つ製品・サービスを展開し、価格決定権を持つビジネスモデルへシフトすることを指します。特に、市場規模が比較的小さくても(例:10億円程度)、特注性の高いニッチな製品に特化することで、大手企業が参入しづらい領域で高い収益性を確保することが可能です。
【具体的な支援内容】
ロードマップの策定支援は、営業DX支援と同様の3フェーズで進められます。
Phase1:アプリケーションを基準とした3C分析
自社の技術以上に、アプリケーション用途と恩恵、それを実現する工程を基準とした3C分析による商品・技術戦略、自社の強みを活かせる成長市場を特定。
Phase2:自社が勝てる/露出できる広告戦略
自社商品/メーカー製品を市場に告知する中で、ターゲット層に最も費用対効果が良い、広告戦略を構築。専門技術サイト構築やクロスメディアなど、リアル・Web上を踏む桁独自のポジションを確立し、リードを獲得。
Phase3:継続的な市場ニーズ獲得と反映
市場ニーズ獲得と持続的成長のために、獲得した引き合いから市場ニーズを分析し、次の商品開発や事業戦略に繋げることで、持続的な成長サイクルを構築。
このビジネスモデルの取組により「屋外盤メーカー」や「特殊ネジの特注メーカー」へと転身し、売上や利益率を大幅に向上させた企業の事例が報告されています。
3. 評価・賃金制度/スキルマップ構築支援:人が育ち、業績が上がる組織づくり
企業の持続的な成長には、明確なビジョンに基づき、社員のモチベーションを高め、生産性を向上させるための「人事制度」が不可欠です。船井総研は、20年以上にわたる受託型製造業へのコンサルティングで培った「業績が上がる」人事制度構築のノウハウを提供しています。
【課題と解決策】
多くの中小製造業では、評価基準が曖昧で経営者の感覚に頼った評価制度が存在し、制度そのものが形骸化しているケースが見られます。このような状況では、社員の納得感が得られず、モチベーションの低下につながります。船井総研の支援では、まず経営者の想いや会社のビジョンを明確化し、それを人事制度の根幹に据えます。そして、等級、評価、賃金の各制度を有機的に結びつけ、社員の成長と会社の業績向上を両立させる仕組みを構築します。
【具体的な支援内容と特長】
企業規模に応じた制度設計:従業員数15名以下、50名以下、51名以上と、企業の成長段階に応じた最適な制度内容を提案します。
スキルマップの活用:職種ごとのスキルを客観的に可視化し、計画的な人材育成を支援します。
業績アップのポイントを反映:評価項目やKPIが、実際の業績向上に直結するよう設計します。運用サポート:制度は構築して終わりではありません。社員とのコミュニケーションツールとして正しく機能するよう、導入後の運用まで丁寧にサポートします。
この支援を通じて、年功序列から成果主義への転換や、技術力向上と生産性向上を実現した多くの成功事例があります。
まとめ
船井総研の受託型製造業向けコンサルティングは、デジタルマーケティングによる「外部環境への適応(新規開拓)」と、人事制度改革による「内部環境の強化(組織づくり)」の両面からアプローチすることで、企業の持続的な成長を強力に支援するサービスです。無料の経営相談も受け付けており、各企業の課題に応じた最適なソリューションの提案が可能です。
詳細な資料や、無料のオンライン相談会も随時開催しておりますので、ご興味がございましたら、本メールへのご返信、または下記URLよりお問い合わせください。