福祉業界の採用・集客を加速するInstagram戦略

現在の福祉業界は、少子高齢化が進み、人手不足と利用者獲得という大きな課題に直面しています。
特に働き手が減っているため、各事業所は人材確保に頭を悩ませています。また、サービスの選択肢が増えたことで、利用者やそのご家族は、より質の高い情報と信頼できる情報を求めています。
このような状況では、従来の採用活動や集客方法だけでは限界があります。
そこで、船井総研が注目しているのが、Instagramの活用です。
Instagramは単なる情報発信ツールではありません。事業所の「顔」となり、これから働きたい方、サービスを利用したい方、そして既存の利用者との間に深い関係を築くための強力なツールへと進化しています。
ウェブサイトだけでは伝えきれない「現場の雰囲気」や「日々の活動」を、リアルタイムで視覚的に伝えることで、
● 求職者には職場の魅力を
● 利用者やそのご家族には安心感を
より効果的に届けることができます。
船井総研は、この変化の時代を乗り越え、貴社が持続的に成長できるよう、Instagramを最大限に活用する戦略をご提案します。
Instagramで採用・集客を強化する具体策
Instagramを効果的に使うことで、採用率や集客率を大きく高めることができます。船井総研が考えるInstagram運用の本質は、ただ情報を発信するだけでなく、フォロワーとの関係を深め、事業所の魅力を多角的に伝えることにあります。
Instagramの主要な役割
Instagramは、特に福祉業界において、以下のような点で非常に有効です。
● 現場の雰囲気をリアルタイムで伝える
施設の環境、スタッフの様子、利用者の表情など、文字や写真だけでは伝わりにくい「温かさ」や「活気」を直接的に感じてもらうことができます。
● 利用者やご家族への安心感を提供
事業所選びをしているご家族にフォローしていただくことで、リアルタイムの様子やイベントの最新情報を継続的に発信し、常に新鮮な情報を提供できます。これにより、ご家族は安心して情報を得られ、事業所への信頼感が高まります。
● 顧客満足度の向上
日頃の利用者さんの生き生きとした姿を共有することは、事業所の活動の透明性を高め、関係者全員のエンゲージメントを深めます。
採用・集客につなげる4つのステップ
採用や集客につなげるためには、戦略的な運用が不可欠です。具体的には、以下の4つのステップを実践することが重要です。
1. 情報投稿(社員研修、日々の様子、イベントなど)
事業所の日常、スタッフの成長を促す研修の様子、季節ごとのイベントなどを定期的に発信しましょう。
これにより、働く魅力や利用者の楽しそうな様子を具体的に伝えられます。求職者は入社後のイメージを、利用希望者は具体的な活動内容を想像しやすくなります。
2. フォロワー獲得のための「いいね」周り
闇雲に「いいね」をするのではなく、業界の専門職や潜在的なターゲット層に関連するアカウントに積極的に「いいね」やコメントをしましょう。
これにより、事業所の認知度を高め、興味を持ってもらい、フォローにつなげる戦略です。単なる数稼ぎではなく、質の高いフォロワーを獲得するための重要なステップです。
3. Instagramのフォロワー教育
フォロワーが事業所の価値観や提供するサービス、求める人材像などを深く理解できるよう、継続的に情報を提供し、コミュニケーションを図りましょう。
これにより、単なるフォロワーではなく、事業所の熱心なファン、あるいは将来の利用者や従業員へと育成していくことが可能になります。
4. インサイト分析(週1回が目安)
投稿のパフォーマンスを数値で把握し、どのコンテンツが、どのような層に、どれだけ届いているかを分析しましょう。
この分析結果を次の投稿戦略に活かすことで、より効果的な情報発信が可能となります。
週に一度の頻度で、リーチ数、フォロワーの年齢層、地域といったデータを詳細に確認することをおすすめします。
Instagram運用のための重要用語と分析の活用
Instagram運用において、これらの分析を可能にする「インサイト」をはじめとする専門用語の理解は不可欠です。以下に主要な用語とその意味を解説します。
● インサイト
自分のアカウントのリーチ、アクションを実行したアカウント、合計フォロワー数、シェアしたコンテンツなど、投稿やアカウント全体のパフォーマンスに関する詳細なデータを提供します。
● リーチ
広告を含め、自分が投稿したコンテンツを1回以上閲覧したユーザーの数を指します。これは、コンテンツがどれだけのユニークユーザーに届いたかを示す重要な指標です。
● インプレッション
投稿が閲覧された回数を意味します。同じユーザーが複数回閲覧した場合もカウントされるため、リーチとは異なります。
● いいね
投稿を見たユーザーが、その内容を気に入ったという気持ちを投稿者に伝えることができる機能です。エンゲージメントの基本的な形の一つです。
● コメント
投稿について、ユーザーが自由に意見や感想を書き込むことができる機能です。双方向のコミュニケーションを促進します。
● 保存
後で投稿を見返すために、自分のアカウント内に投稿を保存することができる機能です。ユーザーにとって価値のある情報であったことを示唆します。
● シェア
投稿を他のアカウントに紹介したいときに、その投稿をシェアすることができる機能です。情報の拡散性を示す重要な指標です。
● アクション (エンゲージメント)
いいね、保存、シェア、フォローなど、投稿に対してユーザーが行った具体的な行動の総称です。ユーザーの積極的な関与度合いを示します。
● インタラクション
投稿から発生したアクションの総数を示します。エンゲージメント率の算出などにも用いられます。
これらのインサイトデータを活用するためには、プライベートアカウントからプロアカウントへの切り替え(無料)が必要です。リーチ数が100件未満でも利用可能です。
インサイト機能を日々分析することは、アカウントの成長に直結します。分析を継続することで、まだフォロワーではない人へのリーチ(見られる数)が深まるとともに、投稿がフォロワーに届きやすくなる(見られやすくなる)という良い循環が生まれます。
アカウント育成のサイクル
アカウントを成長させるためには、以下のサイクルを循環させることが、採用力・集客力のあるアカウント構築につながります。
1. 定期的に質の高い発信をし、フォロワーからの評価が高まる
継続的に良いコンテンツを投稿することで、フォロワーのエンゲージメントと信頼を獲得し、アカウントの評価を高めます。
2. 親密度が上がり、コアなファンを教育
評価が高まることで、フォロワーとの親密度が増し、事業所の熱心な「コアなファン」へと育っていきます。これらのファンは、口コミや情報の拡散に貢献し、潜在的な採用候補者や利用者にも影響を与えます。
3. 非フォロワーへのリーチ数が増加し、投稿がフォロワーに届きやすくなる
フォロワーとの親密度が高いアカウントは、Instagramのアルゴリズムによって優遇され、既存フォロワーだけでなく、新規のまだフォロワーではない人にも投稿が届きやすくなります。
4. エンゲージメント数が増え、リーチが最大化する
高いエンゲージメントは、投稿がInstagramの「ハッシュタグトップ」や「発見タブ」といった露出度の高い場所に表示されやすくし、さらなるリーチとフォロワー増加につながります。
この循環が繰り返されることで、アカウントは持続的に成長し、結果として採用力と集客力が向上します。
投稿内容のポイント
投稿内容については、以下の3つのターゲットに向けてバランスよく発信することが極めて重要です。
● 内部向けの投稿
日頃の様子やイベントの様子などを発信し、既存の従業員のエンゲージメントを高めます。同時に、職場の雰囲気を外部に伝えることで採用活動にも寄与します。
● 採用や利用者集客向けの投稿
事業所の紹介、採用情報、イベント情報など、直接的に求職者や利用希望者に向けた情報を提供します。
● 大衆向けの投稿
子育て支援情報や、育児・介護に関するお役立ち情報など、特定のターゲットに限定せず、より幅広い層に役立つ情報を提供します。これにより、潜在的なフォロワーの獲得や、事業所の専門性・社会貢献性をアピールすることができます。
Instagram運用を効率化するツール
Instagram運用を効率的に行うためのツールも存在します。
● Meta Business Suite
Instagramを提供しているMeta社の公式ツールで、無料で利用可能です。予約投稿、アカウント/投稿のデータ分析、広告出稿といった機能が統合されており、運用の一元管理を支援します。
● Canva
無料で利用できるデザインツールで(一部有料プランあり)、質の高い投稿物(画像/動画)を簡単に作成できます。視覚的な魅力を高める上で非常に有用です。船井総研では、このCanvaの基本的な使い方から、注目を集める「バズる加工方法」まで、実践的な研修を実施し、その全てを伝授することが可能です。
Instagram運用で押さえておきたい重要ポイント
最後に、Instagram運用で特に重要なポイントをまとめます。
● インサイト機能で分析
投稿後は必ずインサイトでパフォーマンスをチェックし、次の戦略に活かすことが重要です。
● 後で見たくなるような画像作成
有益な情報提供と、シンプルで見やすい画像作成を心がけることで、ユーザーの保存やシェアにつながりやすくなります。
● コアなファン作り
ストーリー機能などを活用し、フォロワーと積極的にコミュニケーションを取ることで、強い結びつきを持ったコアなファンを育成します。
● 毎日投稿
投稿頻度が高くなることで、Instagramのアルゴリズムによってユーザーの「おすすめ」欄に載りやすくなり、リーチの拡大につながります。
これらの実践は、貴社のInstagramアカウントを単なる情報発信源から、採用と集客の強力なエンジンへと変革させるための鍵となります。
船井総研への経営相談のおすすめ
Instagramを活用した採用・集客力向上には、多角的な視点と継続的な戦略が必要です。インサイト分析に基づいたPDCAサイクルの実施、質の高いコンテンツ作成、そしてフォロワーとの関係性構築は、専門的な知識とノウハウを要します。
船井総研は、貴社がこれらのInstagram戦略をスムーズに、かつ最大限の効果を発揮できるよう、プロのコンサルタントとして伴走いたします。個別の事業所の状況に合わせた最適な運用計画の策定から、日々の投稿内容のアドバイス、インサイト分析に基づいた改善提案、そして社内での運用体制構築まで、幅広くサポートすることが可能です。
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