アフタースクール事業(課外教室、学童保育)の概要
課外教室や習い事事業、スクール事業は1号の子も対象とすれば、2号の子も対象としていく事業と、あと教育付き学童保育ということで、主に2号の方中心となる事業ということで、二つに大きく分かれるのですけれども、基本的にこれはいずれも同時に、開設になったら強化を行っていただきたいと考えております。それぞれを同時に行うことによってシナジーが強くございます。あとはより長期的な通学や通園を可能にできることやダブル受講による客単価アップもございます。あと、学童があるから課外教室に通える方、習い事に通える方もいらっしゃったりします。特に2号の方が増えていると学童がないと習い事にも課外教室にも通えないという現実もございます。そのような意味でもこの二つを同時に開設、強化を行っていただきたいと思います。
事例1)学校法人S幼稚園様(幼稚園型認定こども園、園児230名、四国地区)
実際にいくつか少しご覧いただきましたが、それ以外でもいくつか事例をご説明させていただきます。例えば、こちらは四国の園児数230名のこども園さんの事例でございますが、こちらも教育付き学童保育ということで、45名抱えていらっしゃるのと別に新規出店のかたちで別の施設で学童保育を作られた事例でございまして、やはり双方、学童保育に通いながらプログラミングに通う、英会教室に通う、学習教室に通う側面がございますので、それぞれ並行して行うことの重要性がこちらを見ていただくとお分かりいただけるかと思います。また、施設は園の敷地内の施設や園舎の施設をうまく活用されているので、それほどコストはかかっていませんので非常に利益率が高いです。45名という数字も抑えてこの数字でございまして、キャンセル待ちが出るくらい応募があるようです。そのような待機児童を解消するためにも新たな施設を作った事例です。
事例2)社会福祉法人Z様(幼保連携型認定こども園、園児数120名、東海地区)
続きましては、学童保育の事例で、社会福祉法人様の事例でございます。こちらは、園児数120名という、元々やってらっしゃった保育園が認定こども園化されて、規模としては非常に大きいわけではない法人様でございます。2021年度に学童が開設されて、今3年目になりまして、施設は園舎の建て替えの際に使われていた仮園舎跡の物件を使われています。今、3年目で45名は本体の教育付き学童保育に集まっていらっしゃるのですけれども+αでプログラミング教室や英語塾をやっていらっしゃるかたちになっております。こちらの特徴的なことは、習い事や学童保育に通っている層の7、8割の方が外部の方なことが特徴として挙げられますので、本体のこども園自体の人数がさほどいなかったとしても、外部から取ることが可能なモデルです。こちらも既存のお持ちだった物件を活用されていることもあるのですが、非常に利益率が高いです。あとは、プログラミングの教室は、先生に講師派遣もやっていただいていまして実際に他園にも行かれていらっしゃる事例になります。
事例3)学校法人N様(幼稚園型認定こども園、園児数220名、北海道地区)
続いては学校法人様の事例は二つ教育付き学童保育を運営されていらっしゃいまして、プログラミング教室も運営されていらっしゃいます。こちらの法人様も極めて高営業率、高収益化を実現されていまして、営業利益率は約50%後半で5割残っているかたちで、ここで2017年当時の早いタイミングから学童保育を参入されて毎年積み立ててきた、余剰金といいますか、営業利益で出たお金を活用して、今度は施設を新たに作るほど、きちんと収益化できている事例です。また、キャリア教育にも力を入れていらっしゃいまして、地元に有名な温泉があることもあり、そことうまく連携を取りながら温泉での職場体験による体験学習や地元の農業や漁業の組合さんと一緒にコラボレーションされています。あとは2、3年のうちに外部の日本全国の学童保育やこども園を運営されている法人様に施設に来ていただいて、農業体験や温泉での職場体験や自然体験などのプログラムを提供していくサービスを始めようと考えていらっしゃいます。申し上げたようなサービスの提供を自園に通われているお子様やスクールに通われているお子様以外にも提供することができるモデルも作ることが可能です。
事例4)社会福祉法人H様(幼保連携型認定こども園、園児数300名、東海地区)
あとはこちらも社会福祉法人様の事例でして、こういったかたちで運営をされていらっしゃるということでございます。
事例5)株式会社J様(幼保連携認定こども園、園児数120名、四国地区)
あとは愛媛のほうにも株式会社で認定こども園を運営されていらっしゃる法人様の事例も少し挙げせていただきました。こちらも初年度から30名を超える集客に成功されていらっしゃいまして、各種習い事も好調で進められています。1年目に1施設、2年目にもう1施設を作られたという事例でございます。
各事業ごとに進めるべき、着手すべきポイントについて
続いては、実際にどのように作っていくのか、着手していくべきなのかについてご説明をさせていただきます。
課外教室(習い事事業)―(1)課外教室を強化すべき理由について
課外教室の強化ということで、皆さま方も外部委託で課外教室を入れてらっしゃる方もいらっしゃると思いますし、また、自前で課外教室をやってらっしゃるケースもあるかと思うのですけれども、これに関しましても自前で新たに作っていただくのも一つですし、今の既存の課外教室を強化していただくのも一つですし、今、外部でやっていただいている課外教室を、場合によっては契約の見直しをしていただいたり、外部委託でやっていただいているカリキュラムを自前に切り替えたり、外部委託でやっていただいているカリキュラムと同様の内容を皆さま方にやっていただいて、徐々にそちらに誘導していくなども考えられます。例えば英語教室を二つ作って、徐々に自営運営にシフトしていくケースもございますので、そういった観点で課外教室の強化も是非ご検討いただきたいと思います。
課外教室(習い事事業)―(2)課外教室における強化の流れ
ですので、まずは現状分析や今後どのように課外教室を強化していくのかの目標設定や収益性の見直しを行っていただきたいです。
また、外部委託で入れていらっしゃるところに関しては、今一度、契約条件を見直していただくことも一つだと考えています。これは全てが全てではないのですけども、言い方は悪いかもしれませんが、外部委託で入られている事業者さんによっては、こちら側が不利な契約形態になったりするケースもありますので、そこはきちんと意見をお伝えしていただく必要もあると思いますし、外部の委託業者さんによっては、カリキュラムが30年、40年も変わっていないケースもございまして、場合によってはいずれ委託するにしても違うところに移られることも視野に入れられながら見ていただければと思います。
あとは、保育事業との連携強化、幼小接続、継続強化で例えばまだ幼児だけでしかやっていない教室を小学生も対応できるように変えていただいたり、場合によっては卒園児だけに限らず地域における外部からの方も幅広く受入れできる仕組みに変えていただくことも是非ご検討いただきたいと思います。
あとは、やはり時流や新たな今の教育の流れに合ったコンテンツを提供していただくことも重要だと考えています。本当に、まさにこちらの学園では先程お話しいただいたように英語に関してもただの英会話教室ではなく、読む、聞く、書く、話す、の4つをバランス良く身に着けて、最終的には英検の準2級を小学生で取れるレベルに持って行くことができる教務を提供されていらっしゃったり、プログラミングに関しても中高生ができるプログラミングやプログラミング言語に関しても、Pythonだったり色々あるのですが、そういったものをきちんと指導できるような教務を提供されていたり、今の時流やこれから教育で求められるニーズをきちんと満たしたものを開業したり、提供したりされていらっしゃることが特徴としてございまして、是非こういった今やってらっしゃる教育コンテンツが合っているかどうかも是非見ていただきたいと考えております。
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