“アナログ”トランスフォーメーション

2021年09月08日

本コラムのタイトルである「アナログトランスフォーメーション」というのは、一般用語ではなく私の造語です。「DX」=「デジタルトランスフォーメーション」と共にご理解頂きたいと思います。

「デジタルトランスフォーメーション」の一般的な定義を簡単に言うと、「“デジタル”技術で世の中をより良いものにする」ですが、「アナログトランスフォーメーション」とは、「“アナログ”技術で世の中をより良いものにする」と考えてください。

今回お伝えしたいのは、「DX(デジタルトランスフォーメーション)」成功の最大ポイントが「アナログトランスフォーメーション」だということです。ここで言う「アナログトランスフォーメーション」をもっと分かりやすく言うと、「人間が行うマニュアル化・標準化」のことです。

例えば、営業管理のDX化を考えます。営業マンが多人数いる企業の場合、営業進捗管理としてエクセルやスプレットシートを活用している企業は多いものです。しかし、それらは非常に使いやすいせいか、個々の営業マンが思い思いのフォーマットで個々人が作成していて、それらが営業マン全員に共有されていない、会社にも共有されていないという状況に陥りがちです。その結果、営業が属人的になってしまい、営業マンの経験値・スキルに個人差が出てきてしまうというパターンになりがちです。

そうならない為にも、クラウド上で管理できるSFA(営業管理システム)を導入して、DX化を目指そうとしている企業は多いです。その時にまず一番大事なことは、営業マン個々人でバラバラに作っているフォーマットを全社で標準化して統一することです。もちろん、1種類で完結できるはずもなく、何種類も必要になります。そして、そのフォーマットに基づいて日々入力集計していくことが必要です。しかし、そのフォーマットが使いにくいとか、自分に合わないとかで、徐々に入力されなくなり、挙句の果てには、メインは自分で作ったフォーマットで管理して、会社への報告用の為だけに二度入力しているという例もあります。完全に元々の目的と実態が掛け離れてしまうのです。

これこそ、「アナログトランスフォーメーション」に失敗してしまう典型的なパターンです。こうなると、その後の「デジタルトランスフォーメーション」に辿り着けることはありません。高額なSFA(営業管理システム)を導入しても全くの無意味になります。

「DX(デジタルトランスフォーメーション)」成功の基本的で最大ポイントは「アナログトランスフォーメーション」です。是非、ご理解頂ければと思います。










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