2025年最新!物流・倉庫業向け補助金 | 2024年問題・DX・脱炭素を加速させる資金活用術

物流業界は今、まさに変革の只中にあります。つまり、「物流2024年問題」への対応、カーボンニュートラルの加速、EC市場の拡大に伴う物流需要の増大、そしてデジタル技術を活用したDX推進といった、さまざまな課題に直面しているのではないでしょうか。
これらの課題を乗り越えるには、物流拠点の強化・自動化、AI・IoTを活用したDX推進、そして労働環境の改善・人材育成といった多岐にわたる投資が不可欠です。これらの投資こそが、貴社の競争力を高め、持続的な成長を実現するための重要な鍵となると、船井総研は考えています。
補助金活用のススメ
このような大きな環境変化に対応し、必要な投資を加速させる上で、補助金は非常に強力なツールとなります。船井総研は、補助金活用が貴社の物流戦略を次のステージへ引き上げるための最適な手段の一つであると確信しています。
まず、補助金とは、企業や団体が新たな事業や設備投資を行う際に、政府や自治体から支給される、基本的に「返済不要の資金」です。融資とは異なり返済の必要がないため、財務負担を抑えつつ成長のための投資を進めることが可能です。
ただし、補助金にはいくつか特性があります。
用途が限定的: 国や自治体が重点的に支援したい分野(例:脱炭素、DX、物流の効率化など社会的課題の解決につながる事業)が対象となることが多いです。
要件の厳格さ: 申請要件や審査基準は毎年変更され、厳格なルールを満たす必要があります。
採択は保証されない: 補助金は審査を通過しなければ受給できません。採択率は10~30%台であるケースも多く、必ず受給できるものではない点をご認識ください。
補助金を活用するメリット
補助金を活用することには、貴社にとって大きなメリットがあります。
資金調達の負担軽減: 返済不要なため、自己資金や借入による財務負担を減らしながら、設備投資や新規事業に活用できます。
競争力強化: 国が重点支援する成長分野(DX・脱炭素・物流効率化など)への投資を加速できるため、貴社の競争力強化に直結します。
信用力の向上: 補助金の採択は、事業の信頼性を示す指標となり、金融機関や投資家からの評価を高めます。
市場変化への柔軟な対応: 物流業界の「2024年問題」やカーボンニュートラル対応など、市場環境の変化に柔軟に対応しやすくなります。資金調達の負担を最小限にしながら補助金を活用して投資を行うことが、貴社の持続的な成長を加速させ、ブランディング力を高めることにもつながるでしょう。
2025年度に特に注目すべき物流・倉庫業向け補助金
船井総研が2025年度に特に注目している物流・倉庫業向けの補助金は以下の通りです。
1. 中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金
この補助金は、中堅・中小企業が持続的な賃上げを目的として、人手不足に対応した省力化などによる労働生産性の抜本的な向上と事業規模の拡大を図るための、工場等の拠点新設や大規模な設備投資を支援するものです。
●補助上限額: 50億円(補助率1/3以内)
●主な要件:
〇投資額が10億円以上(専門家経費・外注費を除く補助対象経費分)
〇賃上げ要件(補助事業終了後3年間の対象事業に関わる従業員一人当たり給与支給総額の年平均上昇率が、全国の過去3年間の最低賃金年平均上昇率(4.5%)以上)を満たす必要があります。
※賃上げ目標を達成できなかった場合は、未達成率に応じて補助金の返還を求められる場合があります。
●補助対象経費: 建物費(拠点新設・増築等)、機械装置費(器具・備品費含む)、ソフトウェア費、外注費、専門家経費など。
●採択のポイント: 採択率は1次公募14.7%、2次公募14.1%と難易度は高かったですが、3次公募では申請件数の減少などもあり、採択率は50.7%となりました。申請には、補助事業だけでなく、会社全体の経営力など総合的な分析が求められ、定性的なプレゼン審査も重視されます。事業拡大や競争力強化、ニッチ分野でのトップシェアなど、地域経済を牽引する事業につながる計画を提示することが採択のカギとなります。
●活用事例(物流関係): 冷凍倉庫の省力化・統合、大規模冷蔵倉庫の新設、地域コールドチェーンの構築、自動化システム・設備の導入、物流センターの新設、クリーンルーム倉庫の新設など、数億円から数十億円の補助金獲得事例があります。建物を建てるだけでなく、建物内に入れる設備をいかに省力化・自動化し、労働生産性が向上するかを説明することが重要です。
2. 中小企業成長加速化補助金【2025年新設】
売上高100億円を目指す中小企業の投資を支援する新たな補助金です。
●補助上限額: 5億円(補助率1/2)
●主な要件:
〇投資額が1億円以上
〇申請時までに「100億宣言」の公表
〇一定の賃上げ要件を満たす今後5年程度の事業計画の策定
〇日本国内での補助事業実施
●活用想定ケース: 物流拠点の自動化・省力化投資(自動倉庫、自動搬送システム、ピッキングロボットなど)が挙げられており、これらの大型投資を通じて100億円企業に向けて成長を加速させる計画が合致する可能性が高いです。
●その他: 2027年3月までに3回程度の公募が予定されており、合計で約600件の交付が想定されています。
3. 新事業進出補助金【2025年新設】
これは事業再構築補助金の後継補助金として新設されました。既存事業とは異なる新市場・高付加価値事業への進出にかかる設備投資を支援します。
●補助上限額: 7,000万円(大幅賃上げ特例適用時9,000万円)(補助率1/2)
●主な要件:
〇新規事業への挑戦(新製品を新規顧客に提供する挑戦)
〇付加価値額の年平均成長率+4.0%以上増加
〇給与支給総額の年平均成長率+2.5%以上増加または一人あたり給与支給総額の年平均成長率が事業実施都道府県の最低賃金の直近5年の年平均成長率以上
〇次世代育成支援対策推進法に基づく一般事業主行動計画の公表(事業再構築補助金では加点項目でしたが、今回は必須要件です)
●補助対象経費: 建物費、構築物費(事業再構築補助金では対象外でしたが、今回初めて対象)、機械装置・システム構築費など。
●活用事例(物流関係): 3PL事業への進出、危険物倉庫の建築とCO2削減を実現するモーダルシフト輸送体制の確立、運送業から総合物流業への転換、予約手法に特化した法人向け倉庫業、ポータブルストレージコンテナ(トランクルーム管理サービス)の提供などがあります。倉庫事業や3PL事業など、既存事業とのシナジー効果が高い新規事業への進出をご検討されている場合に活用可能性が高いです。
4. 物流脱炭素化促進事業
この補助金は、物流脱炭素化のための設備投資を支援します。物流施設において再生可能エネルギー関連施設を整備し、一体的かつ効率的にエネルギー共有を行うことにより、物流事業全体の脱炭素化を図ることを目的としています。
●補助上限額: 2億円(補助率1/2以内)
●主な要件: 「導入設備の組み合わせにより脱炭素化を図る事業であること」、具体的には「創る」設備から一つ、「溜める」・「使う」設備から二つ以上を導入することが求められます。
●補助対象経費: 機械装置費。
●活用事例: 物流センターへの太陽光発電設備、EV充電器、EV車両の導入や、大容量蓄電池の導入による再生可能エネルギーの自家消費などが挙げられ、物流センター等の電力を再生可能エネルギー化し、脱炭素の実現を加速させる好機となります。
5. サステナブル倉庫モデル促進事業
この補助金は、省CO2化・省人化機器等および再生可能エネルギー設備の同時導入を行う事業者に対し、経費の一部を補助します。物流業界全体におけるCO2排出削減と担い手不足への対応を同時に実現する「サステナブル倉庫」のモデル事例創出と普及が目的です。
●補助上限額: 1億円(補助率1/2以内)
●主な要件: 倉庫事業者が対象となり、「営業倉庫内作業の省CO2化・省人化に資する機器と自家消費型の再生可能エネルギー発電設備を同時導入する事業であること」、そして「総合的に省CO2化がなされること」が求められます。
●補助対象経費: 機械装置費(省人化設備・再エネ設備)。
補助金採択率を高めるためのポイント
補助金採択の可能性を最大限に高めるために、以下の点を重視してください。
定量的アピール: 補助事業を単なる投資と捉えず、競争力強化や長期的な収益向上、そして社会的意義(例:2024年問題への対応、地域物流の安定化)につながることをアピールし、特に「省力化により生産性が〇%向上」など、具体的な数値を提示することが重要です。
明確な事業計画: 事業の成長性や補助金活用の合理性を示し、補助金活用による具体的な成果を明確にすることで、評価が高まります。
審査ポイントの理解: 公募要領に記載されている審査のポイントをしっかりと押さえ、自社の経営力や地域への波及効果、実現可能性などを総合的に伝える必要があります。
十分な準備期間: 補助金の準備には最低でも1ヶ月、可能であれば2ヶ月以上の期間が必要です。余裕を持った準備が成功の秘訣となります。
実現可能な数値計画: 確かな市場分析に基づき、売上拡大や「賃上げ」へのコミットメントを具体的に示す必要があります。作成した数値計画が実現可能であるかを、市場分析や販売先からの注文予約などに基づいて具体的に詰めていくこと、そして申請書類の不備がないかダブルチェックを行うことも必須です。
船井総研がお手伝いできること
補助金は、貴社にとって「第三の資金」として、有利子負債(デット)や自己資本(エクイティ)とは異なる返済不要の資金として活用することで、投資回収基準が下がり、新たなチャレンジがしやすくなります。このチャンスを最大限に活かすためには、中期5ヵ年あるいは10ヵ年ロードマップを作成し、計画に応じた投資、その金額、時期、資金調達方法を明確にすることが重要です。
しかし、補助金の申請は複雑であり、要件が多岐にわたります。船井総研は、補助金のスケジュール予測や活用可能性に関する専門知識を持ち、平均採択率84.4%、累計採択金額376億円という実績を誇ります。私たちは、中堅・中小企業の賃上げに向けた大規模成長投資補助金、中小企業成長加速化補助金、新事業進出補助金など、多岐にわたる物流・倉庫補助金の対応実績がございます。
船井総研が選ばれる理由は、この高い採択率に加えて、採択後のフォロー体制も万全であることです。補助金受給に至るまで、採択後の膨大な書類作成もお客様と並走してサポートいたします。
貴社の持続的な成長を促進し、物流戦略を次のステージへ進めるために、ぜひ船井総研にご相談ください。私たちは、貴社の課題解決に向けた分析と事業計画の立案をチーム体制で支援し、貴社の補助金採択を強力に後押しいたします。
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