エステ経営者必見！資金繰り×財務管理で実現する持続的成長戦略

美容室・エステ

エステ業界の現状について

エステ業界を取り巻く環境は常に変化しており、その変化に対応した経営戦略、特に「財務戦略」の重要性が増しています。

外部環境の変化を的確に捉え、自社の状況を詳細に把握することが、持続的な成長を実現するための第一歩です。

私たちが特に重要と考えるのは「自社の状況把握」と「資金繰り」の2点です。

1、まずは自社の状況を把握しましょう
自社の管理体制を見直すことは、適切な財務戦略を策定する上で不可欠です。
店舗数別に財務戦略の例をご紹介します。

■ 自社の管理体制を見直しましょう
【店舗数別財務戦略例】

・1～2店舗の場合
この段階では、売上管理をしっかりと行うことが重要です。どんぶり勘定ではなく、日々の売上を把握し、収益の状況を可視化しましょう。
また、資金繰り計画の基礎を築き始める段階です。現時点での預金残高だけでなく、将来的な資金の流れを意識することが大切です。
事業の方向性を定める既存事業の戦略を固めることも優先すべきです。財務担当は社長自身が担い、まずは事業の継続に必要なお金の流れを把握することに注力しましょう。

・3～5店舗の場合
店舗数が増加するにつれて、より高度な財務管理が求められます。受注売上だけでなく、消化売上まで含めた売上管理を行い、より正確な収益状況を把握しましょう。
預金残高のチェックだけでなく、実績と予定を照らし合わせた資金繰り管理を実施し、将来的な資金ショートのリスクを低減させることが重要です。
事業計画については、単年の事業計画を作成することで、中長期的な視点を持つための基礎を築きます。
この段階では、サロン内で財務担当の育成を開始し、社長の負担を軽減するとともに、組織的な財務管理体制を構築していくことをお勧めします。
お金の使い方は、単なる事業継続だけでなく、店舗拡大を見据えた投資を検討する段階に入ります。

・それ以上の場合
多店舗展開を行う段階では、十分な財務管理体制が整っていることが前提となります。
売上管理においては、受注＋消化売上管理を行います。
資金繰り管理においては、実績予定まで把握・管理を徹底します。
3か年計画を作成し、中長期的な成長戦略を描きます。専門の財務担当が中心となってこれらの業務を遂行します。
この段階では、「さらに出店」だけでなく、「新規事業参入」も視野に入れたお金の使い方を検討します。

このように、自社の店舗規模や成長段階に応じて、適切な財務管理体制を構築し、お金の使い方を戦略的に選択していくことが重要です。

2、エステ業界に不可欠なのは「資金繰り」
私たちはエステ業界において「資金繰り」が非常に重要であると考えています。資金繰りの管理こそが、成長への第一歩です。

■ まずは資金繰りの管理が成長の一歩目
具体的に取り組むべき事項として、以下の4点があります。

1、月次資金繰りの把握をする
2、日々の売上を管理する
3、事業計画を立案し、先の投資を見据える
4、現在の調達余力を把握する

これらを実践することで、安定した経営基盤を築き、将来の成長に向けた投資判断を適切に行うことができます。

■ 資金繰り管理例
具体的な資金繰り管理の例をご紹介します。