一括採用崩壊後の新卒採用戦略を緊急提言 ~今月のセミナー特選講演録~

◆開催日時:2020年8月7日(金)

◆講師:船井総合研究所 山中 章裕

◆演題:「一括採用崩壊後の新卒採用戦略を緊急提言」

2020年に起きた新卒採用環境の変化

2020年に起きた変化でいうと三つお話をしたいところがございます。

一つ目が採用環境の構造的変化になります。


どういうことかというと、今までここ数年間は通年採用化や早期採用化といわれたりしていまして、どんどん学生の動き出しが早くなってきて来ていたわけです。

それに合わせて企業も対応を迫られていたので、やはり学生側が圧倒的に優位な状況での採用活動というのが進んできていたわけです。


コロナウィルスが発生したことによって一気に企業の採用控えなんかも起こってきたりしていますので、その構造が逆転するというところが今起こっています。


二つ目のコロナウィルスに対応した採用戦略というところでいうと、分かりやすく言えばWEB対応があります。


WEBの合同説明会や会社説明会、面接という具合に、今まで全くやらなかった企業も取り組まざるを得なくなっています。

WEB対応化が一気に進行してきています。


三つ目になります。

今までは新卒採用といいますと、入社後の5年から10年の成長を見据えた人材として採用するということがメインだったわけです。


もちろん今もそういう要素はありながらもゆっくり成長しているのを待っているという状況でもなくなってきています。

できるだけ早期に戦力化して、できるだけ即戦力の状態で採用できる人材へのニーズが非常に高くなっていると考えています。


ですので、去年まで特に新卒採用やられてきた会社にとっては、これまでやってきた新卒採用の延長線上の戦略をこれからやっていこうとすると全く時代にマッチしなくなってきていると言えると思います。


まずは、ビフォーコロナの状況も含めて、お話をさせていただきます。

まずビフォーコロナの採用環境についてどういうことがあったかというと、ナビや合同説明会による採用活動の苦戦が挙げられます。


これの原因はナビの掲載企業が増えていることや合同説明会の集客が落ちていたことが挙げられますが、それがコロナによって0になるところまで来ているので苦戦された企業さんが3月以降は増えてきたと思います。


また、先ほどもお話しましたとおり早期選考化ということで、インターン採用というところに取り組まれている企業は多いです。

しかし、実際インターンが採用に結びついているかというと実はそうではなくて、実際はインターンはやってはいるけれども採用に結びつかないようなケースも多かったです。


三つ目になります。これは特に去年までが顕著でしたが、内定辞退率が非常に高くなっていました。

大体66%辞退すると言われていましたので、内定3件持って2件辞退する感じですから多くの企業が辞退の防止に取り組まれていたんじゃないかと思います。


これがビフォーコロナの採用環境で非常に新卒採用に苦戦した企業が多かったのが実情でした。

3月以降の合同説明会参加者数が減少

先ほども申し上げましたとおり、合同説明会って全国一律で参加人数が減っていて、私たちも3月の一発目の合説までは、人が集まるかもしれないですけれども、それ以降は、基本的に集まりにくくなっているので、止めましょうというようなご提案をさせていただいたようなところもあります。

2021年新卒採用市場の現状

選考の全体像としては後ろ倒しへというような情報がありながら、実際は全く逆でインターンシップに学生が多く参加していて、応募したことがある学生は90%。

参加した学生は80%で、就職活動する方のほとんどがインターンをやっているという時代になっていたというのがこの前までの状況です。


この状況というのは大枠、今後も変わってはいきませんので、もちろんインターンからの早期採用はやる必要はあります。

その結果、内定率でいうと、内定をするタイミングは年々早まっています。


20年度卒のところは少し落ち着いたようには見えますが、基本的には早期内定率はずっと高くなっていたわけです。

なので、早期選考化が進んでいたというところが今までの実績です。


先ほどお話した数字はこちらになります。内定辞退率も特に去年まででいうと一番高い時代がきていたということになります。

ですので、複数内定をもらって辞退して会社を選ぶ流れがこれまでの新卒採用の中で一般的な学生が取る行動でした。


その結果、昨年までの流れになりますが、新卒採用の競争環境は非常に激しくなっていました。

実際、中小企業と大企業の差というのは5倍といわれていますが、求人倍率でいうと、このような差が出ています。


なので、中小企業、主に300人未満の企業の求人倍率は9.9倍まで行きますが、大手企業、主に5,000人以上の所でいうと、1を切ります。

全体平均でいうと1.88ということですので、一気に中小企業の多くにしわ寄せが行っていたということになります。


今までお話したような流れに対応できていない中小企業が非常に苦戦する状況だったというのが、今までの状況です。

これまでの新卒採用

これまで、私たちがビフォーコロナの中での新卒採用戦略の全体像として良くお伝えさせていただいたのがこのような図でした。

 少しお話をさせていただきます・・・

※ セミナーの講演録と当日使用したテキストをダウンロードいただけます。

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