
2015.10.09
サクセスサマリー
中小企業の情報セキュリティに対する意識が高まるにつれ、開発したパッケージ商品が大ヒット。6年前は100社だったITサポートサービスの利用者が4倍以上になり、利益がV字回復
■ 船井総合研究所との関わり
【ビフォア】
複合機の販売とそのメンテナンスの事業が中心。また、中小企業のお客様に対してパソコンやネットワークなど、保守もしていた。本業の利益は15年間で半減
【アクション】
中小企業のオフィス環境を取り巻く脅威を取り払いたいという思いを持つ。日々お客様と接してきた経験を活かし、中小企業に必要なサービスをセットにしたパッケージを開発
【アフター】
中小企業の情報セキュリティに対する意識が高まるにつれ、開発したパッケージ商品が大ヒット。6年前は100社だったITサポートサービスの利用者が4倍以上になり、利益がV字回復

浅間商事株式会社
代表取締役社長
柳沢 啓二 氏
(やなぎさわ・けいじ)
かつては大手への依存度が強いコピー機商社だった浅間商事。減収減益の危機を脱することができたのは、中小企業の情報セキュリティへの対応でした。ただ機械を提供するのではなく、持ち前のサポート力をセットにし、中小企業に「ちょうどよい」価値を提供しています。
浅間商事は、創業以来コピー機の販売やリース、保守サポートが中心の事業でした。しかしこの本業の利益は15年間で半減するなど、厳しい状況が続きました。大手メーカーのコピー機の販売や保守のビジネスでは、外部環境の変化に対応できず苦戦しました。顧客である中小企業を悩ませる「セキュリティの危機」です。
情報セキュリティ対策への対応が求められる昨今ですが、大手企業とは違い、中小企業にできることは限られています。IT専門のスタッフがおらず、セキュリティ対策にかけられる労力もコストも限られています。対策が後手に回る企業が多くありました。「中小企業をセキュリティの脅威から守らなければ」という使命感が日に日に強くなってきました。

(写真)社員のみなさん
お客様からの問い合わせ電話に、折り返すまでの時間は 10分以内が90%。サポート品質の向上に努めている浅間商事がサポートできる内容は、プリンターの保守・点検から、ネットワークや通信機器のサポートま で幅広い。中小企業の悩みに、個別最適ではなく全体最適の視点で対応できる体制が整っている
中小企業に「ちょうどよい」サポートつきのパッケージ
そこで考えたのが「あさまUTMパック(統合脅威パック)」のようなパッケージです。ウィルスソフトやURLフィルタリング、アプリケーション制御に加え、保守やサポートのサービスがついた、定額のパッケージ商品です。パッケージにすることで売り手、買い手ともにメリットが生まれます。買い手は「コストが明確」「システムの複雑な知識が不要」であること。売り手は「システム関連の複雑な用件設定や価格設定の手間が省けて売りやすい」ことです。

(図)中小企業向けITサービスの成功のポイント。
「ちょうどよい」が作れたのは顧客第一主義があったからこそ
6年前は100社だったITサポートサービスの利用者も、今では4倍以上に膨らみ、収益が劇的に回復しました。売れるパッケージ商品を持つことで、お客様にも「こういうのが欲しかったんだ」と言われることが増え、ITアドバイザーやサポートスタッフの自信につながっています。コピー機販売が中心の時代から、お客様のオフィス環境の悩みに耳を傾け、率先して対応してきたからこそ、お客様に「ちょうどよい」パッケージが作れたのだと思います。
今回お話をいただきました

代表取締役社長 柳沢 啓二 氏 (写真右)
私も社員も「顧客満足」が大好き。何でもサービスしようという文化が根付いています。
専務取締役 マーケティング本部長 柳沢 太一 氏 (写真左)
浅間商事に根付いている顧客第一主義を生かして「テクニカルサポートつき」の定額パッケージを開発しました。
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