長所伸展法
経営者にとって今一番大事なことは、まずツクことです。
ツクためには長所を伸ばすのです。
欠点(短所)是正は絶対しません。
ハーバード大学では
「船井流には短所の是正が全然ない、不思議だ」
と言われています。
しかし、長所を伸ばすことで、短所もなくなります。
圧縮法
長所が分からない方は圧縮法をやると良いです。
圧縮法とは、売り場面積をぐっと詰めて売上を上げる方法です。
売上が上がると、
・伸びているもの
・売れているもの
・効率が良いもの
が分かり、得意なものが分かります。
人なら、仕事をたくさん与えたら良いです。
「あの人は何のいいところがあるのだろうか」と思ったら、すごい仕事量を与えてみてください。
今の3倍、4倍を与えたら良い、あるいは今まで10時間かかってやっていた仕事を2時間でやってみて、と時間を区切ると長所が分かります。
ツクための長所伸展法と圧縮法
まずツクためには、短所を触らず、長所を伸ばしてください。
そして、圧縮法と長所伸展法を組み合わせたらツイてきます。
ツキの悪い時は何をやっても駄目です。
まずはツカなければ仕方がありません。
これを第一に言っています。
“儲けること”の必要性
私が次に言っていることは、「ついでで儲けなさい」です。
儲けることは、経営者には必ず求められます。
まず「ツク」、次に「儲けること」です。
欧米の船井流経営法の分析家は以下のように言います。
「船井流経営法は、収益性よりも教育性と社会性を上位に置く経営法」
「儲けることよりも、世のためになることと人財を作ることを上位に置く経営法」
そうかもしれません。
しかし、儲かることが前提です。
資本主義社会で儲からないことは悪です。
悪は行ってはいけないというのが、私の意見です。
まず儲けることです。
モデル探し法
儲けるためにすべきことは明確です。
儲けるための1つ目の方法は、モデル探し法です。
事例を交えて説明します。
事例ー旅館
過去30年、月平均11泊していて、世界中のホテルや旅館を泊まり歩きました。
日本でも多くの場所に泊まりました。
過去旅館セミナーで聞かれました。
「どこに泊まるのですか」
「今年になってからどこの日本旅館に泊まりましたか」
「一番泊まりたい旅館を10カ所順番に言ってください」
思った通り、ストレートに答えました。
そして、
・行くだけで癒される
・景色がいい
・非日常性がある
・スタッフの方のサービスが非常に良い
・固有の長所がある
を泊まりたい理由としてあげました。
しかし、話だけでは伝わらないと思い、実際に行くことを勧めました。
その後、様々な旅館の人から、旅館セミナーに来た人1/3くらいが来たと言われました。
これもモデル探しです。
事例からわかるモデル探し法
この事例においてモデル探し法のポイントは、非常に業績が良く、自分と競合しない同業者を探すことです。
そして、探した同業者の元へ行き、参考にできそうであれば見習いをするのです。
見習いをすると、やり方が分かります。
真似をするのです。
このやり方をモデル探し法と言い、すぐ業績が上がります。
さらに、見てくるだけでなく、聞いて、それから見習うのです。
納得してから真似たらいいのです。
これがモデル探し法です。
ですが、見てすぐ真似るときっと失敗します。
モデル探し法の注意点
白浜のとれとれ市場
過去クリニックセミナーで和歌山の白浜にあるとれとれ市場に行きました。
船井総研のアドバイスで作った市場です。
白浜は年間観光客が1990年に280万人ほどに減っていました。
そこへとれとれ市場を作りました。
土地が1,0000坪強、建物は2,000坪の中に1,600坪の売り場市場を作りました。
売り場市場のうち約1,300坪が魚です。
よって、12,000坪〜15,000坪くらいの土地です。
初年度300万人来場したため、初年度から黒字になりました。
今は年間370万人のお客さんがとれとれ市場に来て、非常に儲かっています。
とれとれ市場の展開
このとれとれ市場を全国に13件展開しましたが、全部赤字になりました。
みんな白浜に見に来て、「繁盛している、うまくいく、よし作ろう」と、九州や福井県にも展開しましたが全部赤字です。
どうしてか、モデルを探しただけでは駄目なのです。
見ただけでは駄目で行って見習いしてこなければならないのです。
白浜のとれとれ市場には、ちゃんとノウハウがあるのです。
モデル探しは、見るだけではなく、見習いまでやって納得して会得してからお店を作らないと効果がありません。
帥と友作り法
各業界にはモデルが多数あります。
同時に、先程述べた儲けるための方法を私はモデル探し法と言わず、師と友作り法と言います。
ある店をモデルにした場合、その店が先生です。
それを一緒に学ぶのが友です。
この師と友作りができると大体会得できなんとかなります。
縦軸に売上、横軸に年度を表すグラフで説明します。
去年、今年の数値が普通なら、来年度も普通の数値しか出せません。
ですが、今年あたりに常に高い数値の売上を出しているモデルを見つけ、そのモデルを真似る、つまり、そこへ行って学ぶ、体得するとします。
すると、来年度の売上は一気には伸びませんが、自社とモデルの真ん中あたりの売上の数値が出ます。
これがモデル探しのコツです。
一気には伸びません。
ですが、コツを覚えてくる、これが儲ける手段の最初にお伝えしたいことです。
だから、儲けているところを探せばよいです。
ほかにも創業者 船井幸雄の言葉をご紹介していく予定です。
楽しみにしていてください。