今回は、Google Analytics4で今対応すべき設定についてお伝えします。
Google Analyticsを分析に活用している企業も多いと思います。
社員が対応するにしても、今対応しなければいけない理由など経営者自身が知っておくといいことをお伝えします。
なぜ今Google Analytics4に対応すべきか
Google Analyticsとは
まず、Google Analyticsがどのようなツールかをお伝えします。
Webマーケティングや、デジタルマーケティングを行っている企業で扱うツールです。
経営者自身が触れている方は少ないと思います。
Web担当者が、Webの成果の分析・ページの改善・広告の効果検証に使うのが、Google Analyticsです。
Google Analyticsでは、サイトを訪れたユーザーやその行動の確認などができます。
例えば、サイトの流入経路では、Google検索か、それともFacebookの投稿か、などの集客の動線が見られます。
その他には、どのページを見たのか、問い合わせに繋がったページ(コンバージョンページ・コンバージョンポイント)を分析できます。
近頃、Google Analytics4という言葉を耳にする方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今Web担当者は、Google Analytics4への対応が必要になっています。
Google Analyticsの計測が終了
Google Analytics4への対応が、どうして必要になったのかをお伝えします。
Google Analyticsは約10年、仕様は変わらず、少しずつアップデートして改善していました。
しかし、2023年7月1日からGoogle Analyticsでの計測終了が決まりました。
終了に伴い、新しい計測ツールとして出てきたのが、Google Analytics4です。
今まで使っていたAnalyticsは、UA(ユニバーサルアナリティクス)と呼ばれています。
そのため、UA(ユニバーサルアナリティクス)から、Google Analytics4に切り替えが必要です。
計測にはデータを蓄積が不可欠
2023年7月1日まで時間があるのに、なぜ今すぐ対応する必要があるのかをお伝えします。
先程ご紹介した通り、Google AnalyticsはWebサイトの分析ツールです。
過去と現在を比較して、未来の改善数値を目指すためのものです。
そのため、今から計測環境を整えないと、過去の数値計測ができません。
また、違うツールになるため、分析方法も変わります。
そのためUA(ユニバーサルアナリティクス)と見方が変わります。
急に切り替えると何を見てよいか分かりづらい、と感じる懸念があります。
今からUA(ユニバーサルアナリティクス)を使いながら、Google Analytics4を使うことをおすすめします。
本記事を通じて、Google Analytics4への切り替えをすべき、と覚えておいてください。
従来とGoogle Analytics4の違い
Google Analytics4は、次世代のAnalyticsなどと呼ばれています。
その特徴を3点ご紹介します。
①Webサイトとアプリなど横断的なデータを収集
UA(ユニバーサルアナリティクス)では、基本的にはPCで見るWebサイトの分析が主流でした。
今はスマートフォンでWebサイトを見たり、アプリで買い物することが増えています。
スマホでのWebサイト閲覧や、アプリの活用が日常的になったため、このようなデータを収集できるようになりました。
②ユーザーの行動に焦点
ユーザーは、様々なものを見て意思決定や、問い合わせをします。
従来はWebサイトを見ることを「セッション」と表現してきました。
この「セッション」を数えていくというベースが大きく変化しました。
サイトを見たことも、次のページを見て問い合わせ(コンバージョン)したことも、「イベント」と表現するようになりました。
つまり、ユーザーが何をしたのか、に焦点を当てていることが大きな違いです。
➂プライバシー管理機能を重視
最近はWebサイトを見た後のCookieの取り扱いなどが国際的にも話題になっております。
そのようなサイト閲覧者のデータを、どのように管理するかなどプライバシー管理機能なども重視しています。
以上の3点が、Google Analytics4は、次世代のAnalyticsなどと呼ばれる特徴です。
Google Analytics4の設定方法
公式のヘルプより
Google Analytics4に限らず、Webサイトにツールを入れることや、タグを貼り変えることに、一律の正解はありません。
ここでは一般的に確認できる公式のヘルプをご紹介します。
実際にGoogle Analyticsを使っている方は、
「アナリティクスヘルプ 方法2」を使うと、スムーズに対応できます。
まだ使ったことがなく、新サイト作成をきっかけに使う場合は、
「アナリティクスヘルプ 方法1」を実施していただければと思います。
Google Analyticsを今まで使っていた方には、それほど難しくないと思います。
ヘルプに従って実施していただければと思います。
Google Analytics4での分析・活用方法
今まさに多くのWeb担当者がGoogle Analytics4を使ってどのように分析・改善していくかを研究しています。
船井総研が実施している一部をご紹介します。
①エンゲージメント
Google Analytics4では、エンゲージメントという言葉を使っています。
エンゲージメントとは、「深い繋がりを持った関係性」を表す言葉です。
サイトを見てくれた方がファンになる、好意を持ってくれる、そのようなものを指標として表現しています。
例えば、サイトに一定時間滞在するとエンゲージメントが高くなります。
これは10〜60秒間の設定ができます。
長く滞在するほど、動きの良いユーザーの動きだったということも計測できます。
それから複数ページを閲覧していただいた場合も、エンゲージメントがあったという表現になります。
お問い合わせや、購入など、様々なものをコンバージョンポイントにできますが、コンバージョンも、エンゲージメントの1つとなります。
エンゲージメントが高くなるサイトは良いサイト、逆にエンゲージメントが低いサイトは何か改善の余地があるのではないか、と分析できます。
②コホート分析
Google Analytics4では、コホート分析を推奨しています。
コホートとは、「同じ属性を持つユーザーグループ」のことです。
下図は、8月~10月までの週次のユーザーのコホート分析です。
一度サイトに来たユーザーが、サイトを再訪問する確率を分析することができます。
例えばゲームアプリの開発メーカーでは、ダウンロードの1週間後以降も、利用してもらえるかを重視しています。
そのような時、次週もアプリを利用する確率などの分析に使えます。
ECサイトや、複数回見ていただくサイトの場合、エンゲージメントと合わせて、コホート分析をすると、何度もサイトを訪問しているファンを作りがしやすくなります。
このようにGoogle Analytics4は、ユーザーがサイトやアプリを使って、どう感じているかを、よりデータとして見つけやすく、改善しやすくしていく点に優れています。
リリースされて間もないですが、船井総研も日々活用し、情報を共有してまいります。
早期の導入でデータの蓄積
企業のデジタルマーケティングにおいて、データ比較は非常に重要です。
早めにGoogle Analytics4を導入して、データと知識の蓄積をしていきましょう。
2022年10月に開催したセミナーのダイジェスト動画もございます。
ご興味のある方はこちらからご覧ください。
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他にも、最新の業績アップ事例を踏まえて、事業に役立つ情報を発信していく予定です。
楽しみにしていてください。