【インタビュイー】株式会社船井総合研究所 アドテク・メディアグループ
沖山 佑樹
今回は、船井総研アドテク・メディアグループの沖山さんに初めてネット広告に取り組むときに押さえておくべき「ネット広告の心得」について、
・ネット広告をこれから始めようと考えている企業
・ネット広告を始めたけど上手く運用できないという企業
に向け、分かりやすく解説いただきました。
ネット広告の成長性
皆様自身も
・検索するとき
・サイトを見るとき
・FacebookやLINEなどのSNSを見るとき
など、「広告」や「プロモーション」と書かれたものが流れてくると思います。
これらを総称してネット広告と言い、身近にネット広告が増えています。
テレビCMや大きなマス広告よりもネット広告のほうが大きくなり、コロナでさらに加速され、「ネット広告の重要性や、ポテンシャルが高い」とより言われるようになりました。
ネット広告を今から始めると遅いのか?
沖山:全然遅くありません。その理由を2つお伝えします。
1つ目の理由
2021年、2022年、ネット広告自体は右肩上がりになっています。
多くの企業が販促費として投資している状態です。
だからこそ、まだネット広告を行っていない企業は、前向きに検討するべきです。
2つ目の理由
ほとんどの高齢者がスマホを使用しており、60歳の方でも6割以上の方が使われていると言われています。
どのようなビジネスの顧客もスマホを使っているはずなので、実施する価値があります。
ネット広告を始めるにあたり担当者は何人必要か
企業によっては人手が足りなくてネット広告の運用に人材を割けないという会社も多いと思いますが、担当者は何人必要でしょうか。
沖山:多くの会社がまず一人で担当しています。
また、専任ではなく兼任のケースが多いです。
Webサイトを持っている会社がWebサイトを広告するので、サイト運用担当者がネット広告での集客も行うと言われています。
昔は店舗に集客するとき、チラシを打ちました。
しかし、今はWebサイトやSNSを使ってスマートフォンに集客しています。
つまり、スマホが店舗で、そこに対して広告を出すことが昔で言うチラシだと表現されています。
チラシを作る担当がいたように、Web広告を作ることを兼任で行うことをはじめの一歩にして、戦略的予算を組んで専任化していったり、外部のアドバイザーを使って上手に運用していくことをお勧めします。
ネット広告に取り組むときに心得ておくべきこと
カスタマージャーニー
ネット広告もWebマーケティングも、会社からサービス・商品を提供することは同じです。つまり、「お客様を見て」マーケティングをする必要があります。
上述したチラシや店舗ビジネス同様、
・お客様がどういう行動を取るか
・どういう接点を設けるか
を最初に考えます。
一例をご紹介します。
船井総合研究所はリアルのセミナーをずっと行っていましたが、コロナにより皆様にお集まりいただけず、お客様のもとに伺えないという状況になりました。
・Web上でどのようなメッセージを発信できるか
・メルマガやネット広告ではどのようなことが情報発信できるか
・オンラインのセミナーであれば喜んでいただけるか
など、クライアントに喜んでいただくための方法を考えています。
皆様も同様に、
・Webサイトに来た方が皆様の商品やサービスをどう知ったか
・Googleで検索したときに会社のこと、商品のこと、サービスのことがどのように出ているとお客様が喜んで購入や来店いただけるか
をぜひ考えていただきたいです。
まず、
・商品やサービスに気付いてもらえるか
・興味を持っていただけるか
・もっと詳しく調べてもらえるか
・競合があれば比較して選んでいただけるか
というところを意識し、お客様の行動フローを「カスタマージャーニー」と呼びます。
もう一つフォーカスすると、
・ネット上でどのようなことを喜んでいるか
・ネット上で何がストレスになり購入に繋がらないか
ということも考えていただきたいと思います。
お客様がネットを見たときに
・買ってもらえるか
・自分の商品やサービスを伝える準備ができているか
ここを確認した上でネット広告を始めることで、トライ&エラーでPDCAも回せるようになります。
顧客の行動や思考を検証することで成功するネット広告ができます。なので、そこに軸足を置いてください。