日本全国で進む、小商圏化!
小商圏の本質を知らないと、日本でビジネスはうまくいきません。
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今回は「小商圏での戦い方」ということでお伝えさせて頂きます。
世の中 どんどん小商圏化しています。
当然人口が減っているのもあるのですが、交通弱者の方、いわゆる高齢者の方が増えてきているということと、若者の車離れがありますので、日本全国で小商圏化が進んでいます。
ですから 大手チェーン、コンビニエンスストアも含めて各社さん、
比較的小商圏のビジネスモデル作りに躍起になっているところは、これからの人口動向とか
世の中の移動動向とかを見ながら小商圏化が進んで行くのに合わせて、業態戦略を組んでいます。
小商圏の特徴というのは書いて字のごとく、人口が少ないということなのですが、
それプラス商圏人口が小さくなるにつれて、高齢化率が高くなるということです。
人口が少ないけれど若者が多い場所は、そもそもありません。
そういった面では、高齢化比率が高くなるということと、商圏人口が小さくなるにつれて
ウェブ等々の集客効果が薄くなる、これは高齢化ともリンクしているところがあります。
ですので、やはりウェブ集客がしにくくなってきます。
小商圏化、商圏人口が小さくなるにつれて人が限られた場所に集まるようになるので
大商圏の場合は、複数人が集まる場所があるのですが、小商圏の場合はどうしてもここにしか人が集まらないとか、ここは全くもって人が集まらないとか、集まる場所が限られてきます。
小商圏になればなるほど高齢化も相まってバス移動の人が増えます。
更に7万人以下の人口になってくると、更にこれが強くなってきます。
ですから、ただ単に人口が少ないということだけではなく、高齢化していますよ、ウェブ集客難しいですよ、出店できる場所は限られてきますよ、というのが条件として出てきます。
では小商圏での戦い方として、特性を踏まえて考えないといけないのは、
とにかく人が集まる場所に店とか拠点を構えるということです。
別にこれは小売業とかサービス業ではなく、司法書士事務所さんが事務所を構えると言っても、やはり人が集まる場所に構えるべきです。
例えば市役所とか町役場とかです。
ポストだけではなく、窓口のある郵便局とか病院とか、地元の強いスーパーとか、地元の銀行とか、市や町が運営するスポーツセンター等いわゆる小商圏の人が集まる場所です。
そういった所の近隣に店舗を出していくのが大きなポイントになります。
そこの近くに看板を出すとか、広告をそこの近くで打つのがポイントになってきます。
小商圏になればなるほど、看板の効果が大きくなってきますので。そういった所に看板が出せるかどうか看板の設置許可が取れるかどうかも大きなポイントになります。
地方紙の購読率が高いので、地方紙への折込広告ではなく刷り込み広告をやっていくということです。
ポスティングとか新聞の折込チラシに関して、高齢化が進んでいるので、新しいお店とか商売をやる会社さんに対しての警戒心があります。
ポスティングで入ってくるものは、何かの勧誘のことがあるという警戒心になりますので
なかなか効きにくいです。
折込チラシもみんなが入れるから効きにくいです。
しかし、地方紙、地元で読まれている新聞に関しての刷り込み広告ですが、そこまで高くありません。
刷り込み広告というのは、この新聞誌がちゃんとお墨付きを与えた会社、お店だという心理的なプラス要素になりますので、そういったところに出していくのは結構重要なポイントして上がってきます。
ですから大商圏での広告戦略と小商圏での広告戦略、販促戦略は違ってくるということです。
過去の経験則で言っても、看板と刷り込み広告、あと地方でも電車の駅がありますので、
乗降客は少なくても駅の看板です。
結構効果があります。
やはり駅も公のものですので、そこに看板が出ているということは、ちゃんとした会社だろう、信用できる会社だろう、いい会社だろうというのはありますし、バスの折込広告とか、
バスのボンネットにある広告なども信用力という面では効果があったりします。
小商圏の戦い方のもう一つとしては、やはり口コミが強いので、特に高齢化しているということと女性のほうが長生きしますから、女性の人口比率が高くなります。
高齢化すればするほどです。
そういったところに関しては、女性を対象にするビジネスの場合は、その方々が集っている場所で地元の古い喫茶店とか、公民館での習い事とか、カルチャーセンターなどのコミュニティーをうまく活用して、そのコミュニティの中で、お客さんが広がっていきます。
ですので、そこのコミュニティを利用していくことと、コンビニの場合は極小商圏なので、看板等々で店のアピールはしていますが、カーブスさんでは5万人から7万人という小商圏を対象にされているビジネスなので、そのあたりの出店戦略にはすごく長けられています。
そういった小商圏、地方商圏で人が集まる場所、やはり市役所や町役場、病院、スーパーなど、そういうところに上手に出店されています。
このような小商圏の戦い方も参考にして頂きながら、これからますます日本全国小商圏化していきますので、その中で戦えるビジネスモデルを持てれば小商圏に出店できるということは、それだけ出店できる店舗数も増えていくということです。
コンビニがなぜ店舗数が多いかというと、小商圏でも成り立つからです。
ですから自社も、もし自社が今30万人商圏を対象にしているようなビジネスであれば、30万人でやりながら、15万人の商圏にトライしないといけませんし、15万人商圏を対象にしているところであれば7~8万人商圏でも対象にできるような自社のスモールパッケージにしたモデルを作っていく形を取っていかないと本当にこの10年、20年の少子化かつ小商圏化の波にはなかなか乗れませんので、そういった業態戦略も一度考えてみて頂ければと思います。
どうもありがとうございます