一体化のポイント ①相反する2つの概念の場合
一体化のポイントは、2つあります。
相反する2つの概念でも一体化ができるのです。
例えば「善と悪」、「敵と味方」、「プラス発想とマイナス発想」も一体化できるのです。
このときどちらが包み込めるかということです。
例えば、善と悪なら善が悪を包み込めるのです。
悪は善を包み込めません。
そのため善は悪と一体化したら善になるのです。
「敵と味方」なら味方、そして「プラス発想とマイナス発想」なら、プラス発想がマイナス発想を包み込みますので、プラス発想になるのです。
例えば、1万年前に地球上の動植物はほとんど滅びませんでした。
しかし、1千年前には年間0.1品種、100年前には0.25品種が滅びました。
それから、70年前には1品種、20年前には1千品種、5年前には1万品種が滅びました。
これを滅びる生物史といいます。
現在、年間5万品種滅びています。
そのようなこともすべて、過去は必要必然ベストだったのだという発想がプラス発想です。
プラス発想はいろいろなマイナス発想を包み込みます。
だから、一緒になったらプラス発想になるのです。
主導権を取れて、能動的にできるほう、すなわち包み込めるほうになる、
これが一体化のポイントの1つ目です。
一体化ポイント ②対等な2つの概念の場合
では、包み込もうと思っても包み込めない、対等な2つの概念ではどうなるのでしょうか。
例えば、「男と女」です。
主導権どちらも取れないため、どちらかで包み込むことはできません。
このような場合は、第三者の概念を持ってきたらいいのです。
“人”という概念で包み込めばいいのです。
対等の場合は、両方に共通する概念で一体化すればいいのです。
そのため「男と女」は、“人”という共通の概念で包み込めばいいのです。
一体化をしたら一気に業績は上がります。
“人”という目で見ればいいのです。
男は、女は、という概念で見るのではなく、“人”という概念で見ることです。
共通の概念で見ることです。
「男と女」の共通として、“人”というのは、非常にわかりやすいです。
しかし、「右脳と左脳」は一緒にはできないです。
全然機能が違います。
どちらかと言えば、右脳のほうが主導権を取れると言いますけど、そうとも言えないのです。
まったく違う存在であるのです。
そのため右脳と左脳は、“脳”全体という発想で見るか、“間脳”という発想で見るか。
まったく対等なものは両方の共通のもので包み込めばいいのです。
包み込めるほうが包み込む、これが一体化の2つ目のポイントになります。
対等なものは別の感覚を持って、両方に共通するもので包み込む、という発想でいいと思います。
ほかにも創業者 船井幸雄の言葉をご紹介していく予定です。
楽しみにしていてください。