IPO準備のスタートはどこからなのか?
IPO準備を目指したいな、目指そうかな、目指す!と決めたとしても、
最初の第一歩として何をしたらよいかがわからない、
という経営者さんがいらっしゃるかと思います。
いつからIPO準備を始めたと言えるのかというのも明確にあるわけではないです。
よくあるパターンは、以前は、証券会社さんと監査法人さんと同じタイミングで一緒に契約して(近いタイミング)、皆でキックオフをするということが、慣例でありました。
ですので、そのタイミングから、本格的に上場準備というのが始まる、というような流れでしたが、最近は監査法人が先に動き、その状況を見て証券会社が動くという流れですので、会社さんが自ら自分たちで進めていかないといけない前準備の時間があります。
そして、ここをどういう風に進めるか、というのが非常に大切し、難しいです。
というのは、上場準備を経験した人ないしは、上場を経験した方が社員にいる場合は、
その方主導に、この時期だとこういうことをやらなきゃいけないんだ、
というのがある程度イメージできると思いますので、その方主導で少しずつ上場準備を進めるのは可能かなとは思いますが、そういう方がいらっしゃらない場合は、
ネットで調べたりとか、証券会社の人に少し話を聞いたりとか、
周りの上場経験のある方に少し聞いた話を参考に準備を進めるという方もいらっしゃると思うのですが、やはりそれだけでは、断片的な情報になってしまい、後々、苦労することになるかと思います。
皆さん、過去に大学受験や高校受験をされた方が、多いと思うのですけれども、その時どういう風にしたか考えると、まず第一志望をどこに決めるかだけでも、様々な参考書を調べたり、先生や親に聞いたり、ネットで調べたり、実際に学校に行ってみたりして、いろんな情報を集めてから決めるかと思います。
その上でそこに受かるために、どういう勉強をする必要があるか、
これも参考書を見たり、塾の先生に相談したり、学校の先生、親や兄弟だとか、
またはOBなどにヒアリングして、どういう勉強方法が良いのか、
どういう塾に通うのがいいのか、色々調べたと思います。
その上で塾ないしは参考書をベースに勉強をして、合格を勝ち取ってるという流れかと思います。
IPO目指す前も流れとしては一緒です。
まずIPOを目指す場合も、自社にとって、どの市場が実際にいいのかというのは、まずきちんと調べましょう。
そして、受験日じゃないですけれども、
IPOをする場合の、自社にとっての理想的なスケジュールが、いつかというのもある程度作りましょう。
その上でIPOに詳しい方に相談して、具体的な市場、スケジュールを決めて、
いつから上場準備を本格的に始めるか。
準備を始めたらそこから具体的に何をするかというのは、
きちっとスケジューリングして、進めていただく必要があるかなと思ってます。
上場経験者の先輩社長に相談するのは危険?
気をつけていただきたいのが、よくあるのが、周りの経営者の方で上場された方がいる、
ないしは、周りで上場準備を経験した方がいる場合、そういう方に、例えば、飲んだ時やお茶をした時に少し聞いたり、相談することができるので、自分たちでできるだろうというふうに思われる方もいらっしゃいます。
ですが、それはかなりリスキーだというふうに思ってください。
やはり上場準備というのは、本当にそんな簡単なことではないので、
少し飲みに行って仕入れた情報レベルで、対応できるようなものではありません。
むしろ、そんなに簡単なことであれば、もっともっと色々な会社が上場していると思いますので、そういう少し分からないことを軽く聞けるレベルであれば、
上場準備していると、決して言える状況じゃないかと思います。
準備業務はかなり大変な準備になりますので、
そのうち、もうそれ以上聞かないでくれと、自分の仕事も大変なので、そんなにIPO準備のことばっかり聞かれても時間取れないよ、
というように相手に言われるぐらいにならないと、本当に上場準備していると言えないでしょう。
もしそういうふうに、お考えの方がいらっしゃいましたら、まず我々ないしは実際に上場準備した方が、どういう風なコンサルティングとして支援をしてるかというの一度お聞きになるのが良いと思います。
本当にIPO目指したいという場合は、身の回り方に聞くのも当然大事ですが、
それだけでは決して十分ではありません。
きちっとした専門家に、早めに聞く必要があることを理解いただければと思います。
特に、本当に今から目指しても最短で2025年3月期なんです。
もっと早く準備しておけばよかったという方も結構多いんじゃないかなという思います。
ですのでIPOの準備に関しては、前もって早め早めから準備を進めるということが非常に大事ですので、もし2025年とは言わないにしろ、2030年頃に目指したいんだという会社さんでも、我々のところに早めにご相談下さい。
今は今でやる事はきちんとあります。
仮に2030年目指す場合だとしても、今IPO準備という視点を含めて、
広い視点で今だからこそやるべきことというのがございます。
本当に早めにというとこだけは気をつけてください。
また特にグループ会社さんが、たくさんある場合は、グループを整理してから準備を始めなきゃいけないというケースがあります。
そうすると株を動かすのに株価算定が必要だったり、
実はすぐに意思決定できないことも含まれてくると、どうしても時間がかかるということもあります。
特にグループ会社さんが多い会社さんや業歴が長いという会社さん、規模が大きい
会社ほど、本当に色々やらなくてはいけないことが多いので本当に早めにご相談いただければという風に思います。
我々は月に何十社も経営相談をさせて頂いておりますが、
その場でお話しさせて頂いて、うちはIPOを目指すべきじゃない、という風にご判断されるのも、それも一つ大事なことだと思います。
常にIPOするかどうか悩まれてるよりは、1回きちっと情報を仕入れて、自社にとってのIPOどうかということを、一度結論を出す決断をするのも一つ大事なプロセスかと思います。
本当に少しでも考えられてる会社さんは遠慮なくご相談いただければな
という風に思います。