商品・サービスR&Dとは
- 商品・サービスR&Dの本質
- 商品開発は物理的な製品、サービス開発は無形の体験設計ですが、共通するのは「顧客価値の創出」です。製造業において、新たな価値を提供し続けなければ持続的成長は難しく、競争力を維持するためには既存の商品やサービスを定期的に見直し、新たなモノ、コトを提供し続けていくことが極めて重要です。
- 開発プロセスの課題と“失敗”の捉え方
- 一方で商品・サービス開発を定期的、計画的に進めていくことは、慣れていない会社にとっては一大事業です。また「作って終わり」ではなくビジネスとして収益を生まなければなりません。新たな試みに失敗は付き物ですが、失敗するにしても正しい方向性で失敗しなければいけません。正しい方向性で商品・サービス開発に当たること、そして失敗の反省が正しくできれば、成功への到達が近づきます。
- 商品・サービスR&Dの問題対策
- 商品・サービス開発に付きまとう根本的な問題の多くは、防ぐことが可能です。お客様にとっての魅力を最大限に引き出すためには、市場、流通経路、顧客の行動を精緻に分析することが重要です。そこに、競合他社の動向、コスト構造、自社の強みなどの要素を組み合わせることで、様々なチャンスが見えてきます。

商品・サービスR&D コンサルティングの内容
- 目的:このような目的意識の方はご検討ください
- 新規事業・新商品・サービス展開のため、新たな取り組みを考えたい
- 既存製品・サービスをキーとして、新たな展開を考えたい
- 既存事業の事業計画策定、運用推進のアドバイス、サポートをしてほしい
- 実現すること:船井総研の活用しどころ
- 商品・サービスR&Dにおける、各プロセスの高速化と正しい方向性の堅持
- 社内だけでは進めにくい、部門間折衝やマネジメントサポート
- 一次的な人的リソースの増強と、製造業に精通したマーケティングの知見
- ご支援内容:船井総研による代行、運用支援、研修
- 現状分析、目的・目標設定、プロジェクト立案、営業・マーケティング戦略から要件定義、必要に応じてシステム開発・導入、運用・定着まで一貫したサポートと代行を行います。業務代行からコンサルティング、アドバイザー等、各企業の状況に応じて、役割・支援内容をカスタムしてサービスをご提供します。導入後の従業員教育や運用支援、会議ファシリテーション等も継続的に実施可能です。

実施内容の例
- 3C/5C分析(自社・市場・競合、協業、環境)など適切な分析手法に基づいた商品・技術戦略の決定
- PEST分析/バリューチェーン分析/PPF分析等
- 成長分野における市場ニーズの獲得
- 市場調査による現状把握と戦略立案
- インサイドセールスによるテストマーケティング、営業支援
- デジタルマーケティング支援(専門サイト構築、マーケティングオートメーション運用、新規リード獲得)
- オフラインマーケティング(展示会、流通対応等)支援
- 営業支援ツール(カタログ、提案書等)の製作支援
- マーケティングオートメーション(MA)顧客リストへの定期的な情報発信
- 顧客ニーズと技術トレンドを反映した開発テーマの選定
- 社内外のリソースを活用したオープンイノベーションの推進
- KPI(重要業績評価指標)進捗管理と効果測定の実施
- 定量的および定性的な評価による継続的な改善
よくあるご相談内容
- 主に経営者さまや新規事業担当部署、経営企画部、営業開発部といった部署より、商品・サービスR&Dに関して以下のようなご相談を頂いております
- 新たな技術開発を行ったが売り先やアプリケーション開発の進め方がわからない
- 市場調査のプロセスでは、どのような情報源を活用し、信頼性の高いデータを収集すべき か?
- R&D戦略策定において、自社の強みをどのように分析し、活かすべきか?
- R&Dプロジェクトの進捗管理において、どのようなKPIを設定し、モニタリングすべきか?
- 研究開発のテーマ選定は、どのくらいの頻度で見直しをかけるべきか?
- 開発部門と営業部門の連携を強化するためには、どのような施策が有効か?
- 技術トレンドの変化に対応するために、どのような情報収集を行うべきか?
- 開発投資の効果を最大化するために、どのような評価指標を設定すべきか?
- 中小企業がR&D投資を行う際の予算配分は、どの程度が適切か?
商品・サービスR&Dで押さえるポイント
- 商品・サービスのR&Dにおいては、多様なフレームワークがありますが、自社商品・サービスとマーケット特性、顧客特性等に応じて適切なフレームワークを用いて、意味のある仮設、結論を抽出することが重要です。
フレームワークの例
アンゾフの成長マトリクスは企業の成長戦略を策定するためのフレームワークです。このマトリクスは、「市場」と「製品」の2つの軸を「既存」と「新規」に分けた4つの象限で構成されています。リスクの高低と、進出する市場の魅力度や規模を比較しつつ意思決定を行うためのものです。
STP分析のフレームワークは、「セグメンテーション」「ターゲティング」「ポジショニング」の3つの観点から市場を切り分けて、自社の勝負すべき領域を定義するものです。
このフレームワークは、製品の機能の優先順位を決めるためによく使用されます。「利用頻度の高さ」と「意外性の有無」を軸に、4つに機能を分類します
商品・サービスR&D コンサルティングの流れ
- 船井総研の商品・サービスR&Dコンサルティングでは6フェーズに分け、論点、プロジェクトのセンターピンを明確にした上で進めます。
- Phase1
現状分析と目標設定 3C分析やSWOT分析といったベーシックな分析手法や商品・サービスに適切な分析手法を組み合わせ、自社の強みと競合優位性の確認や目標設定を行います。また技術的に成熟した業界では技術ロードマップ策定を前提とした既存技術、ソースの詳細分析や、企業ビジョンとの連動も重要となります。
- Phase2
市場調査とニーズ把握 定量調査と定性調査を組み合わせ、顧客ニーズ、市場トレンド、競合の動向を徹底的に調査します。顧客へのヒアリング等を実施し、潜在的なニーズや不満点(ペインポイント)を分析し、技術動向や市場の変化を把握します。これらを基に、R&Dの方向性を明確化し、製品・サービス開発のコンセプトを創出します。
- Phase3
R&D戦略策定:ロードマップの最適化 市場調査の結果と企業の強みを基に、具体的なR&D戦略を策定します。高付加価値で高利益率の事業領域を見極め、競合優位性のあるビジネスモデルを設計します。技術ロードマップを作成支援し、短期・中期・長期の開発目標を設定します。
- Phase4
プロジェクト実行と進捗管理 策定したR&D戦略に基づき、具体的なプロジェクト計画を立ち上げます。同時にKPI(重要業績評価指標)を設定し、進捗モニタリングを行います。また、アジャイル開発の手法を取り入れ、変化に柔軟に対応しながら迅速な進行を目指します。
- Phase5
デジタルマーケティング展開:顧客接点の最適化 商品、サービスに応じた専用の広告媒体(WEBサイト)を準備し、集客・情報伝達のハブとします。またMA(マーケティングオートメーション)を活用し、既存・新規・見込み取引企業に対して効率的なマーケティング、営業支援を行います。必要に応じて、展示会等オフラインマーケティングの支援も行います。
- Phase6
評価と改善 R&Dの成果を定量的および定性的に評価し、改善点を特定します。技術トレンドや市場の変化にコンカレントに対応し、R&D戦略のアジャイル性を高めます。成功事例は共有・横展開する一方、失敗事例からの論点を整理し、再発防止策、改善手段を講じます。
アウトプットイメージ
- 以下のようなアウトプットを、各社の状況に応じ提供させていただきます
商品・自社分析
テストマーケティングレポート
市場分析
各種営業ツール
製品・サービスコンセプトシート
市場ニーズを反映した
マーケティング用サイト原稿
船井総研の特長
- 商品・サービス開発のプロセスにおいて、必須となる業務すべてを一貫してご支援できる点が船井総研の商品・サービスR&D コンサルティングの特長です。
- 業界特化型
コンサルティング - BtoB市場に特化し、業界ごとの独自の動向や豊富な成功事例に基づいた実践的な戦略提案を行います。生産財メーカー、建材メーカー、消費財メーカーや部品サプライヤー、生産財商社など、各業界に精通した専門コンサルタントが支援することで、より具体的で効果的なR&D戦略を策定します。業界特化により、市場ニーズを的確に捉え、各業界における最新トレンドや技術動向を踏まえ、将来を見据えたR&D戦略を支援します。
- 一次情報を中心とした
市場分析 - 中小企業経営者との長年にわたるネットワークを活かし、他社では得られない貴重な一次情報を獲得します。中小企業を中心とした顧客へのインタビューを通じて、市場の潜在ニーズや技術課題を直接把握し、R&D戦略に反映させます。質の高い情報収集により現実的で実行可能、かつスピーディーな戦略策定が可能です。一次情報に基づく分析は、データをこねくり回す机上の空論ではない、現場に根ざしたR&D戦略の実現を可能にします。
- 調査経験に基づく
インサイト - 長年の市場調査経験に基づき、深いインサイトを獲得するための独自の調査手法を確立しています。アンケート調査における回答選択肢の工夫や、ヒアリング調査時の簡易提案書準備など、質の高い情報を効率的に収集するためのノウハウを蓄積しています。また、統計データや市場動向などの二次情報と組み合わせることで、より多角的な分析を可能にします。
- インサイドセールス
による市場調査・
ターゲットアプローチ - お客様のインサイドセールス代行として、新商品やサービスの導入候補企業でダイレクトにTELアプローチし、リアクション・インタビューを行うことで、ハイスピードの市場可能性の検証、改善点の抽出を実現します。また商品・サービス自体をPRする新規顧客開拓のお手伝いも可能です。営業リソースが不足している企業や、TELアポのノウハウがない企業に対し、専門のオペレーターが電話でアポイントを獲得し、お客様の負担を軽減します。
- デジタルマーケティングとオフラインマーケティング
- MAツールを駆使したデジタルマーケティングや、アジャイル型営業DXによる営業強化支援、展示会や自社開催セミナー、商社(チャネル)との協業支援等、オンライン、オフラインを問わず成果に最も最短距離で近づくマーケティング、営業提案で支援を行います。お客様は、集客面で成果を得ながら、より価値の高い業務に集中できるようになり、組織全体の生産性が向上します。
ご支援実績(一例)
- 船井総研の製造業商社支援部でご支援を行った事例の一部をご紹介します
※業種や実施内容は掲載可能な形に編集を行っているものがあります
- 検査装置メーカー
- AI画像認識を組み合わせたテストユニットを開発したが、本格的な製品化の前に市場性検証がしたい
- インサイドセールを実施し、市場可能性を検証。また具体的な、新たなアプリケーション候補を半年で10件以上発見できた
- 表面処理加工会社
- 既存の自動車業界以外に向けて、自社の遊休設備を貸し出してR&D支援をサポートするサービスを展開したい
- 人的な費用やリスク管理面で遊休設備の貸し出しは現実的ではないと判明。受託加工へ方針を変更し、売上拡大
- 鋳造装置メーカー
- 既存/新規取引先に対して、リスクのある顧客内業務を自社が代行する新サービスを考えているが、告知や集客方法、キャッシュポイントの設定等を一緒に考えて欲しい
- 既存顧客、新規顧客へ調査、テストマーケティングを1年間行い大きなニーズがあることが判明。事業として本格化
- 薬品卸会社
- 仕入れ先の商品をオンラインで紹介し、広告費をメーカーからもらうような新ビジネスを考えたい
- 検証の結果、当初想定のビジネスモデルは成立しにくいと判明。キャッシュポイントを変え、別モデルとしてローンチ
- 射出成形会社
- 新たに開発した新工法を、既存取引先以外に展開し、新たな売上の柱としたい
- デジタルマーケティング、展示会を中心とした市場調査、マーケティングを展開。マッチ度が高い業界、アプリケーションを複数発見し、事業化の足掛かりができた
- センサーメーカー
- 従来の流通チャネル以外に、別業種の商社を通して拡販を試みたいが、可能性があるか、市場性を含めて検証したい
- 当初想定よりも、ターゲットとしているキーマンにより近い業態の会社を多数発見し、パートナー関係を構築した
- レンズメーカー
- 既存顧客へは一切知らせることなく、新たなサービス・新規開拓を展開したいが、進め方を一緒に考えて欲しい
- 既存顧客にネガティブな影響を与えずに、新規開拓を行うターゲットおよびマーケティング手法があることが判明。新サービスの売上拡大につながった
- 食品原料メーカー
- メイン取引先よりも、より大きな規模の食品メーカーを攻略したいが、大手原料メーカーと競争することない商品やサービスをなんとか開発したい
- 大手競合メーカーが注力していない領域があることが市場調査の結果判明。大手が参入してこない、非競合となる新サービスを開発することに成功した
資料ダウンロード
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- 【資料目次】
① 商品・サービスR&D とは
② 商品・サービスR&D コンサルティングのご支援概要
③ よくある相談内容
④ 商品・サービスR&Dで押さえるポイント
⑤ 商品・サービスR&D コンサルティングの流れ
⑥ アウトプットイメージ
⑦ 船井総研の特長
⑧ ご支援実績(一例)
⑨ ご相談の流れ