部品加工事業強化/立上とは
- 部品加工事業強化/立上とは、物販がメイン事業である生産財商社様が、より広いマーケットに対して、より付加価値の高いサービスを提供するために、外注を前提として装置部品を狙った部品加工調達代行や生産技術代行、保全代行などを行うことを指します。
- 生産財商社が部品加工事業に参入するべき理由は様々ありますが、特に下記3点が挙げられます。
✓理由①:EVシフトの影響で開発案件が増え、社内設備を内製するケースが増えている(設計・組立は社内でやるが、部品は外から調達)。
✓理由②:大手企業ほどコンプラアインスに厳しく、昔の様な残業ができなくなっており、外に投げるケースが増えている。
✓理由③:BCPの観点で、従来付き合っていた零細加工事業者との取引を見直しているケースが多い。


部品加工事業強化/立上のご支援概要
- 船井総研が提供する部品加工事業強化/立上支援では、主に以下のステップで生産財商社様の部品加工事業強化/立上を実現します。
- Step1:どのようにして部品加工事業に参入するか、自社の立ち位置を把握し、部品加工コンセプトを決定
- Step2:営業のデジタル化を通じて、限られた人員でも部品加工案件を獲得する集客システムを構築
- Step3:持続的に部品加工案件を獲得するための、マーケティングオートメーション構築と組織風土改革
よくあるご相談内容
- 生産財商社の皆様より、以下のようなご相談をいただいております。
- 既存の物販事業では、成長の頭打ちと収益性が懸念される
- 既存の物販事業とシナジーを生み、安定した収益を実現する新規事業に取り組みたい
- 部品加工事業の立ち上げを検討しているが、具体的に何をしたらよいか分からない
- 部品加工を委託できる信頼性の高い協力会社や外注先の選定方法が分からない
- 限られた経営資源(ヒト・モノ・カネ)で、部品加工事業を立ち上げたい
- 既存の商圏に限定せず、全国から部品加工案件を獲得したい
- 部品加工事業を立ち上げたが、期待していたほどの案件獲得に至っていない
- 相談のある部品加工案件が低単価なものに偏り、収益性の向上が見込めない
- 属人的な営業活動から脱却し、安定的に案件を獲得できる仕組みを構築したい
- 定の顧客への依存度を下げるため、新規顧客の開拓を強化したい
部品加工事業強化/立上で押さえるポイント
- 部品加工事業強化/立上を成功させるためには、以下の要素を押さえることが重要です。
- ポイント
- 内容
- 1外注活用でモデルで
あること - 複数の調達先を当社に集約することで、管理コスト削減のメリットを生み出します。
- 材料手配、加工、表面処理、検査など複数工程のワークも一貫対応数することで管理コスト削減のメリットを生み出します。
- 難削材、難形状などのどこに頼めば良いか分からない加工品も対応することで、加工先を探す工数・手間を削減します。
- 2価格競争に陥らない
価値訴求モデルであること - 価格競争回避の大原則は「顧客代行」を行うことです。
- 例1)部品加工調達代行・・・装置一式の部品(複数図面)の調達
- 例2)生産技術代行・・・治具、現場の装置部品、樹脂加工、カゴ、他
- 例3)保全技術代行・・・溶射、製缶品、安全カバー、取付工事込み、他
- 3デジタルをフル活用
すること - 展示会・人脈・訪問営業のような従来の営業スタイルだけでは、効率的に新規顧客を獲得するのが難しくなります。特にBtoB業界では、購買行動の多くがインターネットでの検索から始まるため、デジタル施策が重要になります。だからこそ、専門サイトやマーケティングオートメーション、CRM(顧客管理システム)を活用し、効率的な新規開拓・顧客フォローの仕組みを構築することが必須です。
部品加工事業強化/立上の流れ
- 標準的には以下の流れで策定します。ご状況に応じて柔軟に進め方を提案させていだきます。
- Phase1
3C分析によるコンセプト策定 部品加工事業強化/立上の第一歩として、3C分析(自社・市場・競合)を活用し、材質や加工方法、QCDなどを加味して自社が参入できる部品加工事業の領域を見極めます。
- 自社(Company):自社の強み・技術・リソースを整理し、活かせる分野を特定
- 市場(Customer):市場規模・成長性・顧客ニーズを分析し、ターゲット領域を決定
- 競合(Competitor):競争環境を分析し、競合が少なく、自社が優位に立てる市場を選定
- コンセプトの策定:下記コンセプト例
例1)部品加工調達代行
例2)生産技術代行
例3) 保全技術代行
- Phase2
高収益化・生産性アップのための
「営業のデジタル化」ビジネスモデル設計 「営業のデジタル化」のために下記がポイントになります
- ① 自社の強み(価値訴求&スペック訴求)が反映されたソリューションサイト
- ② 自社の強み(機能訴求)が反映されたコーポレートサイト
- ③ 購買・製造・保全担当者向け技術ハンドブック
- ④ 購買・製造・保全担当者向けメールマガジン
- ⑤ 自社マーケティングオートメーション設計
- ⑥ 営業フォロー用各種ツール作成
⇒成果として、毎月2~3件/人前後の新規有望商談を発生を目指します。
出典:部品加工センター愛知.com
https://a-kako.com/
- Phase3
高収益化・生産性アップのための
組織風土改革支援 部品加工事業強化/立上後も継続的に、高収益化を維持、生産性アップを実現するために、組織風土の改革が重要です。具体的には以下がポイントになります。
- ① 生産性向上のための生産・マーケティング・営業会議オブザーブ(マーケティング・オートメーション運用支援)
- ② 営業PDCA会議ご支援
アウトプットイメージ
- 以下のようなアウトプットをさせていただきます(一部抜粋)
- ソリューションサイト
機械加工調達ナビ メタナビ
京都・滋賀部品加工センター.com
出典:機械加工調達ナビ メタナビ
https://meta-navi.com/
- マーケティングオートメーション
メールマガジン開封結果
サイト閲覧状況による見込み客抽出
出典:京都・滋賀部品加工センター.COM
https://kmcn-kakou.com/
- 市場ニーズ収集
市場ニーズがあるキーワード発掘
データを元にしたPDCAサイクルで運用改善
船井総研の特長
- 部品加工事業強化/立上について、当社には以下の特徴があります。
- 生産財商社の現場を
深く理解した
コンサルティング - 機械工具商社・包装資材商社・電設資材商社など、それぞれの領域で専門コンサルタントが支援を行います。営業・マーケティング現場を知り尽くした、経験を持つ専門家が、お客様のビジネスを深く理解したうえで、最適な部品加工事業強化/立上支援を行います。現場で培った知識と経験に基き、「これまでのコンサルティングでは成果がでなかった」とお悩みの皆様の課題を解決します。
- 人的工数をかけず
新規開拓・既存
フォローする仕組み - 展示会や訪問営業に依存する従来の営業では、工数がかかり非効率になりがちです。そこで過去の名刺や見込み客リストをCRM(顧客管理システム)に統合し、マーケティングオートメーション(MA)を活用することで、継続的な顧客フォローが可能になります。これにより、新規顧客開拓と既存顧客の深耕を自動化し、営業効率を大幅に向上させます。船井総研では、名刺管理システムやMAやCRMの導入から運用、定着支援まで実行支援いたします。
- 部品加工事業以外にも
新事業付加の
伴走支援が可能 - 今回ご紹介した部品加工事業強化/立上以外にも、「工場工事事業」「FA・ロボット事業」「中古機械買取販売」「脱炭素ビジネス」など生産財商社が、従来の物販事業に付加をし、高い収益性を実現するために欠かせない新事業の強化/立上の支援が可能です。
- 成果を生み出す
伴走支援パートナー - 当社は、部品加工事業強化/立上を提案し机上の空論で終わらせるのではなく、部品加工案件を継続的に獲得できるまで、部品加工事業のコンセプト策定から実行まで、お客様のパートナーとして徹底的にサポートいたします。
ご支援実績(一例)
- 船井総研では様々な地域の生産財商社様の部品加工事業強化/立上の実績がございます。
- 機械工具商社K社
- 既存の営業方法では限界を感じ、Webサイトを活用した新規顧客獲得の仕組みを構築することで、安定的な売上成長を目指していた。
- 多様な顧客との取引を拡大することで、特定の顧客への依存度を軽減し、リスク分散を図っていた。
- ✓リーマンショック前から売上2倍を実現(14億→30億)。
- ✓Webサイトからの新規引合が毎月発生。新規取引先が売上の10%以上を毎年占める。
- 機械工具商社S社
- 既存の物販事業では、成長性に限界を感じていた。
- 従来の顧客基盤や営業方法に依存した状態に不安を感じていた。
- ✓2010年の売上:7.4億→2022年の売上:22.6億(3倍以上)
- ✓上記期間に新たに3つの営業所を開設。
- 機械工具商社F社
- Webサイトを活用した集客システムを構築することで、営業担当者の業務負荷を軽減し、効率的な新規顧客開拓を実現したかった。
- 人材に依存しない、持続可能な営業体制を構築したかった。
- ✓取り組み開始4年で社員数は変わらずに、売上1.5倍を実現。
- ✓Webサイトからの新規引合件数は半年で100件以上に。2年で15件以上の口座を獲得。
ご支援実績(K.マシン様)
- K.マシン様の事例をご紹介させていただきます。
会社名 | K・マシン株式会社 |
本所所在地 | 〒601-8318 京都府京都市南区吉祥院三の宮西町70 |
事業所 | 京都南営業所(〒614-8155 京都府八幡市上奈良城垣内40番地2) 滋賀営業所(〒520-3005 滋賀県栗東市御園1956) |
設立 | 1938年 |
従業員数 | 42名(2022年7月度時点) |
年商 | 37億円(2024年度実績) |
事業内容 | 部品加工、工場工事・メンテナンス、FA・エンジニアリング |
- 開始前の課題
─業界自体の成長が横ばいになっている中で、成長してくためにどのような新規開拓をすれば良いか悩んでいた。
─セットメーカー向けへの伝導機器・制御機器の販売を中心の事業で、既存顧客によって売上が左右されていた。
- 提供したソリューション
─部品加工事業において何ができるのか、また満たせる顧客ニーズは何か、現状を把握し、外注を活用した部品加工事業参入のための道筋を策定した。
─ソリューションサイトとマーケティングオートメーションを活用することで、部品加工案件を定期的に獲得する集客システムを構築した。
- 導入後の効果
─①セットメーカー中心の取引先から大手最終ユーザー中心へと変化(特に食品系工場の最終ユーザーが増加)した。
─②物販中心の事業内容から、エンジニアリング事業を付加した事業内容に変革したことで、売上・利益が大幅に増加した。
─③結果、拠点数も1拠点から3拠点に増加し、業界成長が横ばいの中で、持続的な成長を実現した。
資料ダウンロード
- 本ページの内容は以下からダウンロードできます。
- 【資料目次】
① 部品加工事業強化/立上支援の概要
② よくある相談内容
③ 部品加工事業強化/立上で押さえるポイント
④ 部品加工事業強化/立上の流れ
⑤ アウトプットイメージ
⑥ 船井総研の特長
⑦ ご支援実績(一例)
⑧ ご相談の流れ