◆開催日時:2020年4月7日(火)
◆講師:船井総合研究所 山中 章裕
◆演題:「新卒採用デジタルシフトの黄金律」
新感染症による採用環境への影響
まず、コロナウィルスによる新卒採用においてどのような影響が出ているかというところをお話させていただくと、4つあります。
まず1つ目が、合同説明会の停止に伴う、母集団不足ということで、今のところ、4月末までは全国でほとんどの企業で合同説明会が中止になっていることと、おそらくこのままかなり長期間の中止の状態が続くのではないか、と考えられているということころで、これまで母集団を合同説明会で確保していた企業の方にとっては、かなり厳しい状態になっているというところです。
2つ目が採用スケジュールの延期と長期化というところです。
これはエントリーシートの受付が延びたりですとか、面接の期間が延びたりといったところで出てきています。
3つ目が会社説明会・採用面接のオンライン化です。
これは、これらの会社説明会ですとか、説明会がどんどんオンライン化に進んでいるというところに影響が出ています。
4つ目の長期フォローの必要性というところで言いますと、やはりこれらを総合して、今、採用のスケジュールがかなり長くなってきておりまして、特に内定を出そうとしている学生に対しては、大手の結果待ちの期間が、これまでですと4月にあらかた分かってきていたのが、5月、6月、それ以降にならないと分かってこないといったところで、内々定者を決めきれないといった学生がかなり出てきています。
特にご相談いただくのが、今お話しさせていただいて中でも、2つ、合同説明会以外の母集団作りですとか、長期フォローの体制をどうするか、といったところでよくご相談を頂いております。
今、必要な新卒採用の取り組み
本日はこの4つのことに対応するための内容として、こちらの内容を伝えさせていただきます。
1つ目が採用オンライン化の早期導入、2つ目がナビサイトでエントリーしてくれた学生への追客、3つ目がスカウト媒体を活用して新規母集団の確保、4つ目がフォロー期間長期化に対する対応、というところでこれら4つのことを含めて、21 卒で採用内定者を集めるために今やるべきことを具体的に解説していきたいと思います。
採用オンライン化の早期導入
ではまず採用オンライン化の早期導入からお話をさせていただきます。
こちら採用オンライン化のために準備・実施ししていただきたいことは3つございます。
まず1つ目がWEB 会社説明会の実施です。これはナビサイトにスケジュールを掲載して実施するものです。
2つ目が会社説明会のWEB 配信です。これはSNSやYouTubeなどに配信していくものです。
3つ目がWEB 面接の導入です。この3つのテーマでお話をさせていただきます。
採用オンライン化の早期導入 WEB会社説明会
はじめに、WEB会社説明会について、どのような取り組みをすればいいかというと、こういった形になります。
これは、船井総研の新卒採用のナビサイトで掲載している情報です。
船井総研は、今、全てWEBに切り替えておりますので、ここにはWEBセミナーしか載っていないのですが、エリアによっては、まだリアル開催できるエリアもありますので、そういったところでは、リアル開催に合わせて、WEBセミナーも必ず掲載していただきたいと思います。
ナビサイトの掲載を優先する理由は、後追いが非常にしやすくなりますので、ここに必ず載せていき、スケジュールは何度も載せていただく形がいいと思います。
その際、行っていただくWEB説明会の内容についてですが、いくつか事例を紹介させていただきたいと思います。
WEB 会社説明会の開催事例
まず1つ目の会社ですが、こちらはWEB会社説明会用に今までやっていた内容を少し短めにして、全体で約13分とコンパクトな内容で掲載をしております。今まで会社説明会に1時間以上かけていたという会社についても、このような30分以内のコンパクトな内容で掲載していただいても全然問題ありません。
また、その際に、WEBにしてしまうとリアルの接触コミュニケーションが少なくなりますので、このような形で、WEB会社説明会の中に、社員の方に登場していただいて、WEB座談会といった形式で社員の声を直接伝えるのも効果的です。
やはり品質というところが非常に大事になってきますので、この会社のように見やすく編集してあることや、写真を多く使う見やすい構成にしておくこともポイントになります。
またWEB会社説明会をこのような形式で、YouTubeですとか、動画で配信するようなこともそうですが、このような形でSNS上でも展開していくのも効果的です。特にこれはフォロワー数が多い、SNSですでにフォロワーがいるという会社については、非常にお勧めをしておりまして、だいたいフォロワー数の10%程度の参加が見込めると考えております。
WEB 会社説明会の開催事例(船井総研)
ちなみに船井総研は、このWEB会社説明会を3月に行わせていただきまして、この時は本日使っているようにZOOMを使って行いました。
ZOOMですと、ある程度一定の品質を確保できますし、低コストで実行できますので非常にお勧めしているやり方の一つです。
実際におこなった会社説明会ですが、昨年に行ったリアル開催、いわゆる現地開催のものに対して、オンライン開催の方が予約数、参加者数、選考希望率、全てにおいて上回るというところで前年よりも非常に良い形で開催できました。
ですので、オンラインによって、参加者が減るということだけではないことの参考にしていただければと思います。
この時に、どのようなポイントで開催したかをお伝えさせていただくと、まず船井総研の場合は、何をこだわったかというと・・・
※ セミナーの講演録と当日使用したテキストをダウンロードいただけます。