【講師】株式会社 船井総合研究所 事業開発室
税理士セレクショングループ 坂田 知加
本セミナーで紹介することは、下記3点です。
①会計事務所との付き合い方(よくある関係性/理想の関係性)
②優良会計事務所のサービス
➂業界の動向 3つのポイント
会計事務所との付き合い方
経営管理はヒト、モノ、カネを管理することで効率的な経営、継続的な成長をするために行うものです。
継続的な成長をするためには、経営管理の強化が必要になります。
経営管理の強化に必要なことは以下の5点です。
・経理改善
・クラウド化
・経理部門業務の属人化
・電子帳簿保存法やインボイス制度の対応
・月次決算の早期化
「経理部門の効率化」をしないと、継続的な会社の成長に伴い、管理部門が肥大化してしまいます。
「月次決算の早期化」は毎月の試算表を出すことが必須になります。
既にできている場合は、試算表を出す間隔の短縮を目指します。
試算表が出る時期を翌月30日→翌月20日、翌月20日→翌月10日などです。
試算表を早期に出すことは、事業成長のスピード向上に必要不可欠です。
経営数値を基にした月次の経営会議は、予算と実績数値を見ながらしている会社も多いです。
加えて毎月税理士に入っていただき、税務の観点、他社の取り組みのアドバイス等を受けることで、経理部門の効率化が可能になります。
このように財務の強化も行いつつ、前述の「経営管理の強化に必要なこと」
・経理改善
・クラウド化
・経理部門業務の属人化
・電子帳簿保存法やインボイス制度の対応
・月次決算の早期化
の進めていただければと思います。
これらはすべて、全て税理士の方にサポートしていただくことが可能です。
会計事務所との付き合い方―よくある関係性
多くの中小企業が現在、会計事務所にやっていただいていることは、
・毎月の試算表を出していただくこと
・年に一度決算申告をしていただく
にとどまっています。
それ以外は自社の経理担当などが担当しているのが現状です。
会計事務所との付き合い方―理想の関係性
一方、理想的な関係性は、以下4点です。
・経理の効率化に対するノウハウの提供
・システムや業務フロー変更のサポート
・日常の経理業務における有事の際のアウトソーシング
・資金繰りのサポート
これらは、本来会計事務所様から受けられるサポートです。
優良会計事務所のサービス
優良会計事務所が提供するサービス6点をご説明します。
・試算表の早期提出
・提案
・経理代行や経理指導
・スピード対応
・最新の情報提供
・決算前検討会・決算後報告会
会計事務所様からの返事は、基本1日以内が必須です。
決算前検討会・決算後報告会では、決算の2〜3か月前に当期利益の着地予想と納税額の予想を出します。
また、来期はどのような計画で進めていくのかを確認します。
さらに、投資計画の有無により、内容を変えた適切なアドバイスをもらえます。
3.業界の動向
皆様には、優良会計事務所とお付き合いしていただきたいと思います。
しかし、現状でお付き合いのある会計事務所のサービスに大きな差があります。
差が生まれた要因として、業界の動向が挙げられます。
具体的には以下の3点です。
・税理士の高齢化
・規模の二極化
・テクノロジー格差
①業界の動向―税理士の高齢化
中堅大手事務所の一部がM&Aにより、先生がご高齢の事務所を買収するなどが増えています。
②業界の動向―規模の二極化
税理士法人格を持つ事務所が近年増加傾向にあります。
2019年11月時点で、税理士法人は4,126法人になります。
(2008年時点では約1,750法人)
➂業界の動向―テクノロジー格差
現在会計業界で進んでいるのが、以下の3点です。
・クラウド会計
・zoomなどを活用したオンライン面談
・社内業務効率化のためのRPA導入
前向きに取り組む事務所が増えています。
一方で、業界全体で高齢化が進んでいます。
そのため、取り組めていない事務所もあります。
結果、テクノロジー格差が広がってきています。
こうした状況を踏まえ、皆様にはお付き合いされている会計事務所がどのポジションにいるのかを今一度考えていただければと思います。
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