今回もこのコロナ禍で多くの経営者の方から受けたお金の相談のうち非常に多かったものをご紹介させていただきます。
コロナ禍の今、どれくらいお金を持つべきか、についてです。
毎月の資金収支をプラスにする資金確保が大事
船井総合研究所 金融・M&A支援部 財務・IPOグループ 谷 翔太です。
コロナ経済下の今、どれくらいお金を持つべきかという相談を非常に多くいただきました。
その場合、いくら持てばいいのでしょう。
まずは月の資金収支がプラスになるまでの資金で毎月資金がいくら増えていくら減るのか、というシミュレーションをした上で資金収支がコロナの影響があるうちはどうしてもマイナスになっている企業が多いのです。
それがプラスになるまでの資金をまずしっかり確保できているのか、が一番大事なポイントになります。
そういう意味で、プラスになるまではマイナスがずっと累積していくわけです。
その資金を確保することが第一の考え方になります。
万が一にすぐ必要になる資金の準備を
その次は、万が一の時にすぐに必要になる資金です。
例えば、病院でいうと、仮に院内でコロナの方が発生した場合、院内感染などが発生した場合になかなか新期の患者は取れないわけです。
そうなった時に、対策としてすぐに資金が必要になるので、そういった万が一何かが起こった時にすぐに払わなければなりません。
手元に持っておかなければならない資金を用意する必要があります。
そして、ここをしっかりシミュレーションできれば、その資金をまず持っておくことが大事です。
シミュレーション出来ない場合
しかし、なかなか見通しも立てにくい中でシミュレーションができない、読めないという方については月商の3ヶ月〜6ヶ月分くらいを持っておくと安心です。
また、6ヶ月分以上持っているととりあえずは安心だろうという事です。
コロナの制度融資を使ってどれくらい借りたらいいのですかという質問が多いのですが、この辺がしっかりシミュレーションできる方はこの金額、できない方は大体月商の6ヶ月分以上を持っておくというのが答えになります。