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弁当・惣菜


 

 

堀部 太一

2014.12.12

サクセスサマリー

宅配弁当事業スタートから初年度1.8億円、利益率30%を実現させ、自社の強みである商品力を生かした弁当の提供を可能にした


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■ 船井総合研究所との関わり

【ビフォア】

とんかつ屋を経営していたが、バブル崩壊後をピークに下降をたどる外食産業に危機感を感じる。既存の店舗の立地商圏から幅広い商圏をターゲットにした宅配弁当業で活路を見出したい

【アクション】

他社との差別化を可能にした価格帯別一番店化を実現させ、幅広い利用用途を満たした商品作りを行う。半年で2人の人員+パートで宅配弁当を開始


【アフター】

宅配弁当事業スタートから初年度1.8億円、利益率30%を実現させ、自社の強みである商品力を生かした弁当の提供を可能にした

マルズ・ジョイフード

株式会社マルズ・ジョイフード
代表取締役 丸山 耕一氏

50年ほど前の創業時は15坪の小さな食堂だった同社。厳選された食材と長年培った調理法で地域に愛され続け、現在では福島県内に8店舗を展開している。
味にこだわった商品力を武器に、高価格帯で差別化を図り、見事、宅配弁当業で成功を収めた同社に迫る。


当社の豚肉は、群馬の契約農家で良質な餌で飼育された「まるやま豚」を使用しています。また、お肉の状態に適した揚げ時間や油の温度などを長年研究し、何よりも商品にこだわり続けました。

このこだわりは、1997年頃の郊外型とんかつブームで、競合他社が次々に参入するも数年で閉店に追い込まれる中、現在でも当社が存続する大きな要因のひとつであると自負しています。おかげさまで8店舗まで拡大し、9店舗目の新規出店も視野に入れるようになりました。


「お顔の見える商い」をテーマに設計されたこだわりの店舗。直接店舗に来店されたお客様には当日販売も行う。



宅配弁当を本格的に事業化することを決定づけた刺身弁当

しかし商圏内の人口減少を踏まえると、長期的な視点から見て新規出店で想定される売上は限界がありました。そのため、買い物弱者と呼ばれる家から500m圏内に食品スーパー等がない人口比率の伸びや、より広い商圏をターゲットにできる宅配弁当業への本格的な参入を考えるようになりました。

事業化する決め手となったのは、ある会合で提供された仕出し弁当です。私は21世紀における食の商いのテーマは「お客様満足からお客様感動」であると考えています。その弁当は衛生管理上、提供することが難しい生の刺身が全面に盛られ、その味も弁当とは思えないほど素晴らしいものでした。もともと車一台で小規模な宅配弁当を行っていましたが、これをきっかけにお客様を感動させるような弁当の提供をしたいという想いが強くなり、宅配弁当業への本格的な参入を決意したのです。


商品力を生かした価格帯別一番店で競合他社との差別化に成功


すぐに新子会社「食菜工房」を設立するも、すでに圧倒的な低価格の弁当を提供する大手や競合がひしめく状況でした。その中でも他社との差別化を図りつつ、自社の商品力を生かした宅配弁当を実現させるため、船井総研の堀部さんにアドバイスをお願いしました。

当社のような後発参入のメリットは、船井総研が提唱している「包み込み」です。まずは堀部さんと一緒に競合の商品力調査を実施しました。すると「1,000円・2,000円」の価格帯が弱いことがわかったのです。これを受け、競合が弱い価格帯を網羅しつつ、高価格帯を強化することで価格帯別一番店化を図りました。

そのほかにも、七五三や企業主催のセミナー、学校行事などを含む35種類以上の利用用途を網羅した商品作りによって、バラエティに富む高品質な商品力の強化にも注力しました。これにより、ロット数の多い法人等からの注文が増え、高い客単価を実現しました。オープン初日にはお客様が殺到し、23件の予約注文を皮切りに好調にスタートし、設立初月で1,200万円を売り上げることができました。



(写真左・中央)見た目にも味にもこだわった高級仕出し弁当。揚げ物はもちろん、和食も取り入れ、多くのお客様に
受け入れられる商品を作った

(写真右)とても華やかな豪快手まり寿司は6,380円で販売。


自社の商品力を生かす完全受注型オペレーションの構築に成功

商品力の強化と共にオペレーション構築にも気を使いました。具体的には、2日前に注文期限を設定することで、オーダー数に左右されない完全受注生産型のオペレーションを採用したのです。

予めオーダーを把握することで、調理や盛り付けの時間の確保はもちろん、食材ロスの削減や急な注文による現場の負担軽減にも効果を発揮しました。これにより手間のかかる商品でも、最低限の人材で効率的に販売数を伸ばすことが可能となりました。

私 どもが提供しているのは「料理」ではありません。あくまで当社でしか提供できないおいしさにこだわった「商品」です。弁当では味わえないおいしさを追及し 続け、大手が真似できない手間隙を惜しまない商品で、今後もより多くの地域のお客様に感動を与える「食」を提供し続けていきます。



弁当はすべて手作業。調理から盛り付けまで手間隙かけることでリピート率70%とお客様との信頼関係にもつながっている


堀部 太一の視点

堀部太一
船井総合研究所
堀部 太一


マルズ・ジョイフード様の最大の特徴は「実行力」です。郡山市での宅配参入は大手の先行企業が既に複数存在しており、中途半端に参入しても勝つのは非常に難しい状態でした。そのため、一番店戦略を取り、「ニッチな分野で一気に包み込む」戦略を取ったのですが、中途半端に実行すると大手に真似されて終わるところでした。しかし、社長はじめ現場の方々の圧倒的な「実行力」により、机上のアイデアであった理論がどんどん現実化し、結果的に売上・利益アップにつながることができました。今後のさらなる成長に期待です。

【プロフィール】
入社以来、飲食業界に従事。実家が飲食店を営んでいることから、答えは全て現場にあるをモットーとし、月に25日間は現場でコンサルティング支援を行っている。お客様との連絡頻度を徹底的に増やし、個別の店舗ごとに独自の業績アップ手法をまとめるスキルは船井総研で随一。実行レベルまでの細かいサポートが人気である。
    株式会社マルズ・ジョイフード

    株式会社 マルズ・ジョイフード
    本社所在地:福島県会津若松栄町1-22 本部所在地:福島県郡山市並木1-12-13
    設立:1952年
    資本金:1,000万円
    従業員数:150名(パートを含む)

    株式会社食菜工房
    設立:2013年3月21日
    資本金:500万円

    サイト:http://www.maruzu.com/index2.html


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