明日のグレートカンパニーを創る 株式会社 船井総合研究所

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対談集

住宅

『THE 100 VISIONS』を掲げるヤマチユナイテッドグループ

宮内:船井財団が主催する『グレートカンパニーアワード 2015』において、「大賞」を受賞された株式会社ジョンソンホームズ 代表取締役 山地章夫氏と、取締役常務執行役員 川田新平氏にお話を伺います。まずは、ヤマチユナイテッドグループのグループ会社全体について、山地社長からお話を伺います。

山地社長:ヤマチユナイテッドグループは、50以上の事業を、そして法人は17社くらいをひとつの大きな会社のように経営するというコンセプトで行っています。大きく分けるとライフスタイル事業とプロフェッショナル事業です。ジョンソンホームズでは、住宅、注文住宅、リノベーションを含むリフォーム、インテリアショップ、レストラン、そしてデイサービスを行っています。住宅業というよりは、ライフスタイルを豊かにする事業としてくくっています。

宮内:2つ目のプロフェッショナル事業とは、どういったものでしょうか?

山地社長:主にBtoBの事業です。具体的には建築資材の商社、イベントの設営・施工、いくつかフランチャイズブランドを持っていますのでその本部、それから家具の製造・流通その他です。

宮内:こういった2つの大きな事業がある中で、ヤマチユナイテッドグループでは『THE 100 VISIONS』を挙げておられ、ホームページにも大きく書かれていますね。

山地社長:この100ビジョンは、各事業会社や事業ごとにあるビジョンやミッションを包括するグループ全体のビジョンとしてつくりました。簡単に言うと、事業を100個立ち上げて100人の経営者を育てようということです。今ではそれが進化して、100ビジョンを達成したいという人が集まってくる、そしてそれを中心に運営していくという形に変化してきました。

宮内:この100ビジョンをもとに新たな価値を創造し、北海道をライフスタイルビジネス先進国にしていくエンジンにするということですね。ヤマチユナイテッドグループのひとつの特長として「多角化」があると思います。住宅を中心に据えながら異業種の事業を多角化していくという中で、どのようにまとめてらっしゃいますか?

山地社長:ユナイテッドとは連邦ですので、当社では「連邦経営」と言っています。グループ全体の事業や、企業全てがひとつの会社や大きな会社のように、横の連携もきちんと取れるように仕組み化しています。多角化するとどうしても組織が縦割りになって、バラバラな企業体の集合になりがちです。それをいかに横をつなげて、ひとつの大きい仲間、ひとつの会社のように運営するかですね。

委員会制度とフレッシャーズキャンプ

宮内:なるほど。100人の社長をつくっていくということですが、実際に山地社長が全部の事業を見ることは不可能だと思います。やはり社員の方の参加が重要になってくると思いますが、いかがでしょうか。

山地社長:まず、社員全員が経営に参加するということに以前から取り組んでいます。別名「丸投げ経営」といって、責任をどんどん幹部や社員に転嫁していくんです。そこで社員がどのように主体的に、自分の会社だと思い、自分の事業だと思ってやっていくか。このように社員が参加する仕組みを構築しました。

宮内:このあたりが私ども船井総研の住宅・不動産グループの中でも、多くの経営者がヤマチユナイテッドグループをモデル企業として取り入れたいという理由のひとつです。このほか、委員会制度というものもされていらっしゃいますね。

山地社長:この歴史は古いです。組織では各事業のリーダーになるのに、やはり時間がかかりますよね。そこで委員会という横割りの組織をつくり、その委員会の委員長が事業の経営の一部を担います。そこに参加していくことによってリーダーシップを発揮したり、組織をまとめていく力をつけます。自分が主体的に動くことでトレーニングの場にもなりますね。具体的に一番つくりやすくて皆さんにもお勧めしているのは社員満足系の委員会です。

宮内:社員満足度系といいますと?

山地社長:飲み会やイベントの企画ですね。予算内で自分たちが考えて行うことで、主体性が発揮できます。今、委員会は20くらいあります。例えば顧客満足系の委員会では、家を建てたOBのお客様向けに夏祭りをしたり、毎年1,000人以上のお客様が来るビックイベントを企画運営したり。かなりの大仕事になります。

宮内:このほか主体性を発揮する新卒社員育成の仕組みとして「フレッシャーズキャンプ」がありますね。

山地社長:これには力を入れています。北海道地域でも人気企業ランキングに入るくらい(笑)

宮内:実際に、日本経済新聞社発表の「北海道就職希望企業ランキング」でトップ20に入っていらっしゃいます。

山地社長:新卒が30~40人入社しますが、特に総合職の社員については未来のリーダーになってもらう前提ですから、私自身が毎月一日、1年生のうちから社員と一緒にフレッシャーズキャンプ」というかなり濃い内容の研修をします。研修はワークショップが中心で、これを経験することによってリーダーシップや人間力、計数力など、リーダーに必要なさまざまな要素を身につけていくというプログラムです。

宮内:新入社員に対して直接指導するというのは、おそらく他の会社でもなかなかされてないと思います。新入社員1年目で社長直々にとなると、かなり抵抗がありそうに思いますが。

山地社長:そこは私のキャラクターではないでしょうか(笑)。

宮内:なるほど(笑)あと、課題図書も出されるとか。

山地社長:そうです。最近の学生は本を読まないですからね。感想文を書いてもらってのディスカッションは毎月やっています。新聞も日経新聞を読んでレポートを出してもらって皆でフィードバックをしたりしますね。入社したときは人前で話すのがもう苦手でしょうがないっていう子も、卒業する頃にはもう話したくてしょうがないと(笑)。弁論大会みたいなものをしょっちゅうするので、話もうまくなります。常にプレゼン力を高めるトレーニングをしていますね。


写真左は、 主体性を磨くフレッシャーズキャンプの様子。 写真右は、顧客満足委員会が開催する感謝祭の風景。

超積極参加

宮内:実際、入社2~3年目の方でも、かなりプレゼン力の高い方もいらっしゃいますね。

山地社長:フレッシャーズキャンプには三か条がありまして、最初に出てくるのが「超積極参加」です。質問した時に、わからなくても全員が手を挙げろと。答えは当たってから考えろと(笑)。そのくらい積極的に参加するということを、最初の段階から植えつけるような教育をしています。 二つ目は直球&素直。フィードバックに対しては、言いづらいことも直球で言ってあげて、そして素直に受け止めましょうよと。

宮内:同期同士の絆も深まっていいですね。

山地社長:三つ目は段取り&時間厳守。研修や会議では、ちゃんと事前準備をしておこう、ということですね。5分前集合は基本動作です。最終面接には4日間かけますし、内定者には半年間くらい研修をしているので、最近は入社した段階でバシッ!と仕上がってくるのでビックリしていますけどね(笑)

宮内:新卒採用は好調ということですね。



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山地章夫(やまち・あきお)氏
株式会社ジョンソンホームズ 代表取締役

本社所在地 : 北海道札幌市西区八軒4条東5丁目1番1号
設立 : 1987年
資本金 : 5,000万円
従業員数 : 210名
事業内容 : 新住宅の設計・施工、リフォーム工事の設計・施工、不動産の売買および斡旋、インテリア商品の販売、カフェ運営、ウエディング事業
>> ジョンソンホームズのオフィシャルサイトはこちらから
>> グレートカンパニーレポート「家具店や雑貨店で顧客が望むライフスタイルを売る住宅会社」
ヤマチユナイテッドグループ
本社所在地 : 北海道札幌市中央区北1条西10丁目1番17号北1条山地ビルディング9F
設立 : 1958年
グループ年間総売上 : 130億円
従業員数 : 444名

※ 企業プロフィールは、受賞当時(2015年8月)のものです。
宮内和也 宮内和也(みやうち・かずや)
株式会社船井総合研究所

大阪市立大学卒業後、船井総研に入社。入社以来、船井総研における新築住宅会社の業績アップ手法の英才教育を受ける。集客・営業戦略に特に強く、即時業績アップに使える営業ツール作成は、経営者から絶大な評価を得ている。新築住宅コンサルタントきっての理論派でありながら、クライアントの見学会では社員とともに営業もこなす。近年では年間10棟の企業から県内No.1企業まで、規模に応じた最適な提案はクライアントからの評価も高く、全国各地で成功事例が続出している。2009年1月、府内壮健史上最年少役職者として昇格。今、もっとも勢いのある若手コンサルタントの筆頭である。


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