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成功事例

~株式会社冠婚葬祭こころの会~ 目先の利益ではなく長い目で高齢者の“本当の困りごと”に応え続ける
2016.09.09
入江 貴司
  • 入江 貴司
  • 同社の事業は、自宅で暮らすシニアの生活を見守り、暮らしの不便を解消する お役立ちサービスです。 多くの業種・業界で本業の商品・サービスが時流とずれてきているところに、 鮮度が高くニーズのある商品・サービスを付加することができます。さらに有料会員を累積していくストックビジネスでもあります。

■ お話

代表取締役 辻本 美波(つじもと・みなみ)氏

自社で大切にしている3つのこと

(1)地域の高齢者が本当に困っていることを見つける
(2)「1回のサービスで儲ける」のではなく、高齢者の生活全体を長い目でサポートし続ける
(3)ビジネスパートナー探しに全力を尽くし、志をともにできる相手を見つけるまで妥協しない

私たちは地域に1万7千人の会員をもつ葬祭業です。「高齢者が増えているのだから事業は安泰…」そんなことはありません。地域には低単価の「家族葬」を扱う企業が増え、競争は激化しており、客単価が低下しています。新しい事業の柱を模索しはじめたのは3年前のことです。

高齢者が本当に困っていることは何か?

「地域の皆様の“本当の”困りごとに、長期的に応えていける、パイプ役のような存在になりたい」という思いで始めたのがデイサービス事業。しかし、デイサービス施設をひとつ立ち上げるだけでは地域の多くの高齢者のお困りごとに応えるまでには至りません。

次に挑戦したのが、いわゆる「終活」イベント。 専門家とのネットワークを作り、相続や遺品整理、お墓の悩みを聞くイベントを企画し、折込広告を打ちました。しかしこれも反響が弱かったのです。

そんな中で、多くの高齢者は、介護や終活以前に“本当の悩み”があることに気づきました。それは、「独り暮らしで急に倒れたらどうしよう」「家の草刈りからエアコンの修理まで、自分ではできないし、相談する人がいない」といった“悩み”です。この悩みを解決する事業として「見守りサービス」と「高齢者ライフサポート」を組み合わせた〝在宅シニア事業”を開始しました。

異業種参入はパートナー探しから始まる

私たちは葬祭業なので、見守り機器の提供や運営、エアコンなどの工事やリフ ォーム、庭の手入れなどのノウハウはありません。高齢者のあらゆる悩みにお応えするには、地域に多種多様なパートナー企業が必要です。

パートナーは誰でも良いというわけではありません。まずは、電話帳を片手に、協力してくれるパートナーを1社1社探して周りました。自分の目先の利益だけを求めるなんて論外。志をともにでき、お互いの利益を上げられる企業であることを重視してパートナーシップを築いてきました。

お客様の感謝の声が事業を続ける自信になる

見守りサービスを導入したお客様からは「夜も眠れず不安だったが安心して眠れるようになった」「どこに相談していいかわからなかった小さな困りごとも聞いてくれる」といった喜びの声をいただきました。このようなきめ細かいサービスこそ、私たち民間企業の役割であるという思いをより強くしていきました。

事業開始から1年以上経ちましたが、今も、お客様の要望に合わせてサービスを強化しているところです。シニアビジネスに終わりはありません。目先の利益だけを追求しても事業は続かないと思います。これからも長い目で、地域の皆様のお困りごとに応えていき、地域の会員様を増やし、事業間の相乗効果を出していければと思います。

在宅シニア事業とは、大きく二つの事業を組み合わせて効果を出す事業。「あんしん見守りサービス」でお客様と定期的に関係性を構築しながら、おそうじなどのサービスをする「ライフサポート」サービスで身の回りのお困りごとを解決する。

株式会社冠婚葬祭こころの会
  • 株式会社冠婚葬祭こころの会
  • 所在地 : 姫路市広畑区高浜町2-29-2
  • 創業:1989年
  • 代表取締役:辻本美波
  • 従業員数:30名(パート含む)
  • 事業内容:葬儀サポート、シニアライフサポート、介護サポート、イベント企画サポート
  • シニアホームケアビジネス研究会
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