明日のグレートカンパニーを創る 株式会社 船井総合研究所

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対談集

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住宅



社員の声から生まれた『ジョンソンレディ』

宮内:ジョンソンホームズには女性社員が多く、家づくりにおいても女性ならではの感性でお客様の共感を得ていらっしゃいます。女性活躍の場として『ジョンソンレディ』がありますね。

川田常務:あるとき採用した女性が、他の建築会社で家を建てた後に、うちに入社しました。その時に満足なフォローが得られず、疑問をもったそうです。住宅会社は家づくりが最大の目的だと思いますが、やはりその後のフォローも大事なんですよね。建てた後に、外溝をもっとこうしたい、お手入れ方法がわからない設備があるとか、いろいろ出できます。そこで3ヵ月に1 回、永久的にジョンソンレディが訪問するというコンセプトで、15年くらい前に始めました。メンテナンスだけでなくいろいろなご意見が出ます。

宮内:大手ハウスメーカーなどでは、点検期間中に下請け会社が不具合を直しに来るという形式が多いかなと思うんですが、ジョンソンレディは3ヵ月に1 回、同じ担当者が訪問される のでしょうか?

川田常務:できるだけ同じ女性が回るようにしています。15年も経つと勤務環境にも変化があります が、半永久的に担当するようになっています。

宮内:クレームやメンテナンスよりも、お客様に寄り添うような感じだと伺いました。

川田常務:最初は、クレームの電話をいただいたなら、そのお悩みを摘み取ってさしあげようという気持ちでスタートしたんですけども、同じ女性がずっと行き続けていると、そのうち子育ての悩み相談などを受けるように変化してきました。外出の機会が少ない奥様には、オーナー様向けイベントの『ライフスタイル倶楽部』に来なよ! ですとか、人生の相談相手のように変化してきましたね。お掃除の小ネタだとか、主婦同士の会話だとか、そういう話を自然とするようです。クレーム要素はどんどんなくなっていって、お客様の日々が楽しくなるようなサポートのためにお伺いするように変化してきましたね。

宮内:このあたりもトータルライフをサポートするというところに、つながりますよね。

川田常務:そうですね。家をたくさん売ろうとか良い家を建てたいとかも大切ですが、会社の根源としては、そこで暮らす人がずっと楽しく毎日ワクワク幸せに暮らしてくれたらというのをコンセプトとして持っていたので、行き着く先でつながっていきますね。


左から、山地章夫(やまち・あきお)氏と川田新平(かわた・しんぺい)氏。

ミッション経営

宮内:マルチブランド戦略やトータルライフサポートカンパニーということで業界からも注目され、業績も上がっているジョンソンホームズですが、会社設立時は輸入住宅がメインだったと思います。このあたりについて、再び山地社長にお話を伺います。やはり輸入住宅がきっかけでしょうか?

山地社長:そうです。建材の地方問屋としてスタートしました。でもそれだけではおもしろくないということで、ちょうど円高になったこともあって、アメリカから建材の直輸入を始めました。それで一つ事業ができたんですけど、それだけでは売れないんですよね。それならアメリカの住宅を建てるビルダーをやっちゃおうということでグループ会社をつくって、ジョンソンホームズを設立したんです。するとそのノウハウが欲しいというお客様が増えて、FCをはじめたということがきっかけなんですね。

宮内:山地社長のご自宅も輸入住宅ですね。

山地社長:もちろん。アメリカの家以外、考えられない(笑)

宮内:ブログで拝見するお庭も、本当にアメリカなのではと思うほどです。やはり原点に、そういったライフスタイルを伝えたいというのが当時からあったんですよね。

山地社長:もちろんそうです。アウトドアとインドアをうまく融合させる家であったり、生活をエンジョイする上で特にアメリカは先進国ですよね。ライフスタイルリッチな暮らしぶりがテレビや映画を見てもわかると思いますが、それに憧れました。その表現には、やはり輸入住宅が一番ぴったりくるなと思ったのが始まりです。

宮内:川田常務のご自宅も輸入住宅で?

川田常務:はい。ちっちゃいですが(笑)

宮内:いやいや(笑)インターデコハウスで建てられているということで、この輸入住宅会社をされる中で、早い段階で川田常務にこの事業を丸投げしたと聞いていますが。

山地社長:そうです。会社が多角化して、私がいくつかの社長をする中で、次のヘッドには誰にしようかと思った時に、マネジメントの経験なかった当時29歳の川田を見込んで、お前がやれと。ええっ!とか言いながら、やりこなしたということです。

宮内:川田さんは新卒入社ですよね。新卒でジョンソンホームズに入られて29歳で事業を振られたということですが。

川田常務:29歳のときに8人からスタートして、今はFC本部もあわせると220人くらいになりました。7、8人で率いていた当時、僕の子どもが3歳でした。同じように子どもがいる営業が、僕以外に二人いたんです。そこで、ぶっちゃけ何だったら情熱傾けて働ける? って聞いたら、幼稚園に通い始めた子どもを持っている男三人が、子育てが楽しかったりとか、奥さんを大切にしたりとか、そういうのを全面に出していこうよ、インターデコの商品ってこういうことだよ、という思いが出てきて。構造とか断熱とか言いながら僕らが家を建てるのは、この家族がずっと幸せでいたいからなんだと。そのためだったら苦しい状態でも頑張れるし、一生懸命に仕事ができるってなったので、やっぱりそこを一番大事にしていますね。

宮内:商品よりも暮らしを売っているというところは、当時から変わっていないですね。

川田常務:そうですね。主体性というのも、その時に生まれたと思います。僕がトップだと言われた当時、半数以上が年上だったと思うんです。その中で、どうやったらいいと思う? とみんなに聞きながらモデルハウスのコーディネートを遅くまでしたりだとか、そういうことをやり始めていって、今の社風ができあがったように感じますね。

宮内:組織がどんどん成長していって100人200人となってくると、やはり明文化していくことが大事なのではと思います。このあたりはミッションということでまとめていらっしゃい ますよね。

川田常務:業績が上がるとともに人数が増えて、なんかモヤモヤしていた時に、船井総研の味園さんに「ミッションいいよ」と言ってもらったんです。じゃあミッションをつくろうと決断して、自分の思いを全部吐き出す感じでつくり上げました。そして「いつまでも続く自分らしい暮らしを提供します」という、このひと言にすべてが入ったかなと思えるミッションができました。

宮内:このミッションの落とし込みというか、各々が主体性をもって考えるきっかけや制度、習慣もあるんでしょうか?

川田常務:ミッションミーティングというのを月に一回やっています。ミッションって朝礼で唱和したり、額に飾られていたりするのを見かけますけど、やっぱり主体性は何から生まれてくるかというと、自分の頭で考えて話すことから生まれると大学の先生から教えてもらっていたので、僕が話すのをやめて、しゃべらせています。これ、どういうこと? 自分の考えでいいから話して? と振ったり、何のために、こんなに多くの事業をやっているか、話して? と言うと、すべてミッションにつながるんだと気づいてくれますね。

これからのビジョン

宮内:住宅業界におけるジョンソンホームズさんの立ち位置や見え方を大きく分けると、3つあるかなと思っています。まず1つ目は、社員の方が輝いて、主体的に経営参加しているということ。2つ目は、ミッションを掲げている、そしてミッションを具現化する事業と社員がいるということ。3つ目は、こういった市場縮小の中、住宅業界も消費税増税後を危惧する声もありますが、結果的に同業他社がうらやむほどの成長性と独自性があることです。ヤマチユナイテッドグループ全体の今後のビジョンを、山地社長、お願いします。

山地社長:グループ全体のビジョン『THE100VISIONS』のとおり、一つひとつ個性的でおもしろい事業を生み出すプラットホームがヤマチユナイテッドグループだと思っているので、そのプラットホームに乗っかる新しい事業をどんどん伸ばしていくことです。

それは儲かるから何でもやるとかそういうことではなくて、全体のコンセプトに合う事業をやっていくということです。そのコンセプトも世界的視点で、「グローカル」ビジョンで行うと。これはグローバルとローカルを合わせた造語で10年ほど前から出てきている言葉です。ライフスタイルの先進国である海外の視点で、ローカルを活性化させる、輝かせるというところで、私たちが存在するのだと思います。

そして私自身のビジョンになりますが、今、多角化の勧めをいろいろな経営者に説いていく『多角化クラブ』をしています。こうして事業を多角化していくことによって、社員もハッピーになるし、地域もハッピーになる。経営者自身もハッピーになるといういい仕組みなので、ぜひ多角化を広めていきたいというビジョンを持っています。

宮内:なるほど。ありがとうございます。では、ジョンソンホームズの今後のビジョンを川田常務、お願いします。

川田常務:はい。1つ目は「いつまでも続く自分らしい幸せな暮らしを提供します」というミッションの具現化、実現です。ここはもっとやっていかなければいけないと思います。2つ目は事業の幅、幸せにできるターゲットをもっと増やしていきたいです。例えば、僕も娘が受験する頃になってきて、ヤル気が出ない人向けの学習塾とかできたらいいのかなとか実体験から考えたりしていますが、母子家庭の方には、もっと違うブランドで違う選択肢を作ってあげればもっと幸せになれるんじゃないかとか、働く独身女性の住まいを多く提供する中で、今は二世帯のニーズはないかなとか、そういったことです。3つ目は、社員が幸せになって、お客様も幸せになることですね。そして全国にこの考えを広めていきたいなということでFCにもチャレンジしたいなと思います。この3つは将来実現したいですね。



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山地章夫(やまち・あきお)氏
株式会社ジョンソンホームズ 代表取締役

本社所在地 : 北海道札幌市西区八軒4条東5丁目1番1号
設立 : 1987年
資本金 : 5,000万円
従業員数 : 210名
事業内容 : 新住宅の設計・施工、リフォーム工事の設計・施工、不動産の売買および斡旋、インテリア商品の販売、カフェ運営、ウエディング事業
>> ジョンソンホームズのオフィシャルサイトはこちらから
>> グレートカンパニーレポート「家具店や雑貨店で顧客が望むライフスタイルを売る住宅会社」
ヤマチユナイテッドグループ
本社所在地 : 北海道札幌市中央区北1条西10丁目1番17号北1条山地ビルディング9F
設立 : 1958年
グループ年間総売上 : 130億円
従業員数 : 444名

※ 企業プロフィールは、受賞当時(2015年8月)のものです。
川田新平(かわた・しんぺい)氏
株式会社ジョンソンホームズ 取締役常務執行役員
宮内和也 宮内和也(みやうち・かずや)
株式会社船井総合研究所

入社以来一貫して住宅・不動産業界に特化し、新築会社への業績アップ手法の体系化を実現。「定額制注文住宅」等のヒット商品を多数開発する。数多くの地域一番店を作り出し、年商10億円の企業から1,000億を超える上場企業まで、規模に応じた提案が高く評価されている。近年は永続と持続的成長を両立するための「経営計画書作成」・「 ミッション・ビジョン構築」・「社員との一体化施策」など、業種業態を超えた提案にも注力。2015年、支援先のジョンソンホームズ様がグレートカンパニー大賞を受賞。