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菅原祥公のコラム/菅原 祥公
「業界の常識を破る経営」
2017.09.04

著者(発行責任者):菅原 祥公

どのような業種・業態でも、そのビジネスにおいて主流となっている“常識”があります。また、それは商流・金流・物流・情報流、さまざまなところに存在しているでしょう。

例えば、小売における常識として、チェーン化・多店舗化することで、仕入コストやオペレーションコストが下がり、利益率が向上するというものです。一昔前は、この常識は正しかったでしょうが、縮小均衡市場に入った現在、果たして、本当にそれが正しいことなのでしょうか。
 
まず、第一に考えていただきたいのは、その“業界常識”は誰がつくったものなのか?ということです。それは、過去から現在における業界シェアトップ企業が確立したものです。その業界常識モデルと同じような内容で、縮小均衡市場において、果たして売上や利益を伸ばせるでしょうか。普通に考えれば、かなり厳しいことがわかるでしょう。

逆に、現在、売上を急成長させている企業や、規模は小さくとも業界平均数倍の利益率を出している企業を分析すると、そのほとんどが、業界常識とは別のことを実施している事実があります。

業界の常識変化は、時流やライフサイクルが進むとともに変化していることに気づいてください。例えば、小売りやサービス業では、以下のような大きな流れがあります。

①品揃えがほしい=大型化・総合化→②より専門的に対応してほしい=専門業態化→③より安く高品質に=低価格化→④より便利に=立地やスピード化→⑤より自分・自社にあった内容=属性対応化
 
ライフサイクルが進むと、基本的には、立地や客層、それにあわせた商品のセグメントがより細かくなっていきます。市場の細分化への対応は、高回転・高スピード化が必要です。そのため小資本でも戦える要素が、ライフサイクルが進むほど出てくるといえます。

今の日本は、ここにIT革命の流れがあり、どの業態も大きく変化しようとしています。その時、身軽にいち早く動ける者こそが、次の時代を制することとなります。

皆様も今一度、業界の常識を考えてみられてはいかがでしょうか?