コンサルタント&経営者コラム

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コラムニスト
田崎昌美のコラム/田崎 昌美
「今なぜ“和装”なのか?」
2017.07.12

著者(発行責任者):田崎 昌美

先日、全国紙の新聞社から「なぜ今、和装が流行っているのか?」そんな取材が来ました。コンサルタントの視点で世の中を見ると、確かに今、巷はジャパンカルチャーにまつわるビジネスが熱く、その流行の波に乗ってか、和装も賑わいを見せています。

背景にあるキーワードは「よそ者」です。

インスタグラム時代の和装ビジネス

一つ目の社会現象は「観光和装」というビジネスが注目を集めていることです。外国人観光客を中心に、きもので街をぶらり歩くことが一大ブームになっています。

先日も当社の和装ビジネス経営研究会主催の視察がありましたが、どの店も驚くほどの繁盛店でした。僕が視察したレンタル店の日売りは40万円でした。レンタルは原価がないビジネスですので、一日の粗利が40万円です。なかなかいい商売です。ユニークなのは、この事業者は呉服事業者ではなく、異業種(よそ者)の参入です。

二つ目の社会現象は「礼装きものブーム」です。この数年来、卒業式や結婚式において、きものの着用率の上がり方は尋常ではありません。このブームの背景は、きものレンタルが劇的に安くなったことがあります。

例えば、婚礼の際に留袖や訪問着を借りる相場は、インターネットでも店頭でも9,800円になっています。おそらく旧態依然とした貸衣装店できものを借りると10万円前後でしたから、本当に安くなりました。この事業を展開している事業者も異業種(よそ者)が圧倒的です。

三つ目の社会現象は「振袖ブーム」です。実はこの振袖ブームは20年来のブームであり、唯一、呉服事業者のドル箱アイテムでした。しかし最近、潮目が変わったのか、美容室、写真館、結婚式場などが振袖レンタルビジネスにこぞって参入を始めています。

船井総研がお手伝いさせていただいている写真館では、振袖レンタルをゼロから始めて6年間で1,300枚を突破し、あっという間に地域一番になれたお付き合い先もあります。

インスタグラムの時代には、女性は「写真」が命です。お店を決める基準が振袖ではなくなり、髪型や背景や写真の出来栄えになっているからでしょう。こんなふうに、よそ者こそが新しい価値を業界に持ち込むのです。


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