- 一斉退職の事例と、一斉退職が原因で倒産しないための対策
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実際の一斉退職の事例紹介
今日ご紹介したい事例は、社長の右腕が社員の約半数を連れて独立してしまったという衝撃的な出来事から復活した鳥取県のご支援先です。まずはこちらの特集記事をご覧ください。
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中小企業で起こりがちな社員の独立騒動ですが、この事例で特徴的なのは
● その独立を引き起こしたのは社長の右腕であった副社長
● 人員の補充が簡単ではない鳥取県という地方商圏で起こった
退職した中には当然業績に直結する役割を担っていた社員もいたはずで、
経営危機と言っても過言ではないでしょう。
一斉退職時に経営を見つめなおす、2つの選択肢
さて、ここから奇跡的な復活劇を果たすわけですが、
このような一斉退職で社長が経営を見つめ直す視点として、2つの選択肢があったように思います。
①なぜ退職してしまったのだろう?
社員との向き合い方を見直さないとまた繰り返すのではないか?
⇒社員への待遇、評価制度を見直し、定着する仕組みを構築しよう
②退職者の退職理由を、残ってくれた社員や新しい社員に適用していいのだろうか?
⇒持続的に定着してもらえる採用のあり方、ビジネスモデルを構築しよう
①は私も自身の率いている組織やご支援先で辿り着いた経験がある回答ですが、
退職した社員の退職理由を解決することが、
残留した社員が定着する理由と一致するとは限りません。
むしろ一致しないことが多く、一致しなかった場合には、さらに新たな理由を探すことになり、
結局それらしい回答を見出せないことが少なくありません。
この事例では退職者が社員の半数というショッキングな次元であったため、
迷いなく②を選び、新たなビジネスモデルが軌道に乗りましたが、
ケースとしてはより少数の退職が発生し、
①を選択してしまうことが多いのではないでしょうか。
会社として突き付けられた課題に真正面に向き合ったとしても、
その解決方法は別ルートにあったことを勉強させられた事例としてご紹介させていただきました。
真貝 大介