一般的なM&Aの流れ
今回は失敗しないM&Aの進め方ということで譲り受け企業様側の流れを表示させていただいております。
まずは我々のようなM&Aの支援をしている会社からノンネームシートの提案を受けられるかと思います。ノンネームシートというのは企業が特定されないような状態で表示されたシートになります。例えば「西日本で製造業をやっていて売上が10億で営業利益が1億出ている会社です。希望額は3億円なんですが興味ございませんか」というのがシートの内容になります。
そのようなシートを皆さんがご覧になっていただいて、興味がございましたらこの企業に興味がありますということで我々に申し入れをしていただきます。そうすると我々と皆さまのほうで機密保持契約書「NDA」を結ばせていただいて、その企業様の概要を皆さまに提示させていただきます。
そしてそちらの企業概要書をご覧いただいて興味がある、やはりM&Aの交渉をしたいとおっしゃっていただきましたらM&A仲介契約というものを我々と結んでいただくことになります。
そしてその企業様に買収意向表明書というものを提出していただくことになります。買収意向表明書に関しましてはあなたの会社をこういった条件で譲り受けたいんだということを記載いただいて、そちらを私たちに提出していただきます。
それを元に、譲渡企業側に我々が「こういった条件で御社に興味があるとおっしゃってますが一度トップ面談をしてみませんか」というお話をして、OKが出ましたらお互いが対面する機会を設けさせていただきます。例えばそのトップ面談の中で譲り受け企業様には皆さんがうちのビジョンはこうなんだといったことを語っていただいて、一緒になった場合はこういった形で事業展開していって更に御社を発展させていきたいんだということをお話していただきます。
それにご納得いただき、お互いに相性がいいなと思われた場合は次に基本合意契約書というものを結ぶことになります。その後に交渉権を得ることができます。
その交渉権を持っていただいた後にこの買収監査ということでデューデリジェンスに皆さんが入っていくことになります。財務DDだったり法務DDだったり労務DDだったりビジネスDDだったり色々な種類のデューデリジェンスをしながらその企業がどういった会社なのか、どういった内容なのか、そして簿外債務がないのか、違法なことはやっていないのか、そういったことをしっかりと調べていって最終条件の調整に入っていくことになります。このデューデリジェンスというのは大体1カ月から2カ月、長くて3カ月ぐらいといった形で行われるんですが、大体1~2カ月で終えられることが多いかなというところでございます。
そして最終条件の調整に入ってこの金額、こういった条件で御社をうちの会社にお譲りいただきたいと調整したものをお出しして、最終的に契約の締結といった形になります。
そしてこちらに書いているクロージングというのは皆さまが譲渡される株主様に対価を入金されるタイミングがクロージングという話になります。
気を付けるべきポイント
そして譲り受ける側が気を付けなければならないポイントはこちらの三つです。
一つ目ですが、デューデリジェンスを通して市場性、シナジー効果を把握していくことが大切ですよということです。これはビジネスDDなどをしてしっかりと把握してください。
二つ目ですが、デューデリジェンスを丁寧に行うことで簿外債務といったものがないのか、表面上に出てきてないものはないのかということをしっかりと把握していく必要があります。
そして三つ目ですが、こちら忘れてはいけないのはあくまでもM&Aというのは交渉事でありますので、正論が通じないこともあると認識しておいてほしいなというところです。明らかに買い手側の企業は論理的に正しいことを言っていても譲渡側がそれは譲れませんとおっしゃってくることもあります。なのでここはあくまでも交渉なのでお互い譲れること、譲れないことを明確にしながらここは譲ってもいいけどここは譲れませんといった交渉をしていく必要があるのかなというところでございます。
ということで本動画では失敗しないM&Aの進め方、譲り受け企業側ということでお伝えをさせていただきましたが、買収する側も売却する側も初めてのことが多いのがこのM&Aでございますので、しっかりと専門家に相談しながら進めていただければなと思っております。
船井総研M&Aの特徴
最後に船井総研のM&Aの特徴を二つお伝えさせていただきます。
一つ目が業種に強い成長戦略型M&Aと書かせていただいてます。皆さんご存じの通り、船井総合研究所は元々150以上の業種の専門コンサルタントが800人在籍している会社でございます。その中でコンサルタントはどのようにしたら業績が上がるかを考えている状況です。我々はM&Aを通して更に企業を成長させていこうとM&Aの支援をやらせていただいていますので、M&Aが成立することが目的ではなくM&Aを成立した後どうやって譲渡企業が伸びていくか、譲り受け企業が更に成長していくかを考えながらM&Aをさせていただいています。つまり成約後までコミットするところが他のM&Aブティックさんとは違うところだと思いますので、一つの特徴として挙げさせていただいてます。
そして二つ目の特徴としましては、着手金・中間金が無料なことでございます。よく着手金がいくらで、中間金がいくらですということでお金をいただくケースもありますが、我々の場合は成功報酬のみでやらせていただいてます。これも先ほど申し上げた通り成約させることが目的ではなくて、しっかりと吟味して色々考えたうえでマッチングをして、その後その企業が成長できるかどうかということにコミットしていくことが船井総研の使命であると考えていますので、着手金・中間金が無料ということでやらせていただいております。
以上で本動画のほうは終了とさせていただきたいと思います。ご覧いただきましてありがとうございました。