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リサイクルビジネスコラム


不景気を乗り越えるポイント



 2008年(特に後半)は世界情勢もリサイクルショップ業界も、激変した年だったように感じます。しかし、この変動も、変化に対応できるお店にとっては更なる成長を見込むことができる「チャンス」にもなります。そこで今回は、不景気における考え方についてまとめてみます。

 2008年はリサイクルショップ業界においては、金・プラチナ相場の急落、これまでリサイクルショップユーザーである在日外国人の数の減少、少しでも安価な商品を欲しいと思う新しい顧客の出現等、状況がかなり変わってきていると思います。

 このように、ますます厳しさが予測される不景気を乗り越えるポイントは大きく3つあります。

(1)企画をどんどん実現する
(2)ローリスク・ローリターン
(3)会社一体になって取り組む

この3つについて解説していきましょう。

新しい企画を通して顧客の心理をつかむ

 不景気に入るということは外部環境が変化していいる(顧客の心理的変化)ということです。そのため、今までは良かったことをしているのに変化に対応できず、業績が悪くなってくるのです。
 業績が悪くなるとモチベーションも落ち、不景気のせいにしたり、外部環境の変化から逃げだりしたくなるものです。こうして何もしないでいるとますます業績は悪くなります。
 このような時こそ逆にいろいろな企画を実現させていくべきです。企画を立てるだけではいけません。どんどん実行しましょう。もちろん、全ての企画が成功するとは思いませんが、失敗も含めて、企画を実現していくと外部環境の変化(顧客の心理的変化)に気づきやすくなってきます。そして、さらにその変化に対応するための企画を実現することによって、業績は回復していくのです。

リスクをかけない企画を大量に行う

 企画をどんどん実現すると同時に大切なポイントが「ローリスク・ローリターンである」という考え方です。これは、「ハイリスク・ハイリターンのことを1回やるよりもローリスク・ローリターンを100回(大量に)やったほうが良い」ということです。
 好景気の場合は出店をしたり、販促を増やしたり、既存業態を拡大していくことが求められますが、不景気に入ると大幅な投資や経費は抑えなければなりません。
 つまり、リスクをできるだけ掛けない企画を実現していく必要があるのです。
 リサイクルショップにおいては、POPを1枚作成しても良いですし、買取終了時に、「次も何かありましたら当店にお売りください」といった次回の買取告知を徹底してもいいでしょう。
 もちろん先述したように、100回の企画全部が成功するとは思いません。失敗もするでしょう。
 しかし、ローリスクであれば失敗もそれほど痛いものではありません。失敗したら反省をして止め、成功したら更に強化していくのです。小さな失敗を恐れずどんどん企画を実現させていく挑戦のほうが求められるのです。

 もう一つ大切なことは企画を検証するということです。この企画は成功だったのか、失敗だったのかを反響を見て、検証しなくてはいけません。
 多くのリサイクルショップではこの作業を忘れがちです。どのように検証するかは、企画に対して生まれた利益(粗利額)を掛かった費用(コスト)で割ってみてください。ちなみに、費用(コスト)の部分には人件費、家賃、販促費、雑費など全てを盛り込む必要があります。
 そして、反響が「1」を割っている場合は即座に止めてください。反響が「1」を超えるものは継続して続けてください。(右図参照)
リサイクル企画の反響率


 すると、コストはそれほど掛けていないのに大きな利益を生んでいる企画の存在に気づくはずです。今度はその企画に集中していくのです。この繰り返しが不景気における業績のアップにつながるのです。

経営者と現場スタッフ両方が支え合う

 これまで、できるだけ投資や経費を掛けないで企画をどんどん実現する必要性について記述してきました。
 ということは、投資や経費を掛けない分、人(経営者と現場スタッフ)に対するウエートが大きくなってきます。今こそ、全社一体となってこの不景気を乗り越えなければならないのです。
 リサイクルショップは現場型のビジネスモデルで、現場スタッフの成長がそのままお店の成長につながります。逆に現場スタッフがこの不景気でモチベーションを下げてしまい、停滞するとお店も停滞するのです。
 だからこそ、経営者がスタッフをサポートし、経営と現場を円滑に結びつける必要があります。現場スタッフ間の一体化も大切になってくるのです。経営者と現場スタッフがともにサポートしあう(支えあう)といった取り組みが今後一層求められます。
 「不景気は変化している時である。その変化に対応(挑戦)することが大切である」と考えられるお店は、更なる成長をすることができると思います。


文・・・小寺 洋太郎(コデラ ヨウタロウ)
【参考:リサイクル通信



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