コンサルタント&経営者コラム

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コラムニスト
田崎昌美のコラム/田崎 昌美
「顧客を育てるビジネスモデル」
2018.07.19

著者(発行責任者):田崎 昌美

私の担当領域は「女性のライフスタイルを豊かにするビジネス」です。その分野は着物やジュエリーなどの装飾品から、美容室やエステサロン等の美容関連まで多くのビジネスがあります。今回は私が5月にアメリカに行った際に見つけた新しいビジネスモデルをご紹介します。

シンプルな仕組み「シェアリングサロン」

その企業は「Sola Salon Studios」というアメリカの企業です。この企業のビジネスモデルは、美容師個人に個室美容室(スタジオ)をレンタルする事業、いわば「シェアリングサロン」です。このシェアリングサロンの仕組みは至ってシンプルで、企業が100坪ほどのテナントを借り上げ、その中に3坪~6坪ほどの個室を20~30部屋作ります。

その個室一つひとつにシャンプー台、鏡、椅子、棚などを設置して、1~3席程度の小さな美容室を作り、美容師個人にレンタルしているのです。借りる美容師は、売れっ子美容師の独立者が多いのですが、結婚や出産で美容室に勤めることができなくなったママさん美容師や、新人美容師も続々とこのサロンを借りて美容室を始めています。

売れっ子ともなると月額200万円の売上を稼ぎ、家賃を引いても年収は2,000万円を超えるため、成功者が続々と誕生しています。夢がありますね。最近は美容室だけでなく、エステサロン、ネイルサロン、まつ毛エクステサロン、リラクゼーションサロンなどの美容関連業の多面的な入居も広がり、総合ビューティシェアリングサロンとしてさらに事業の勢いをつけています。

貸し借りだけではない全面的なサポート体制

この会社が素晴らしいのは、ただ部屋を貸すだけではなく、美容師の独立支援のサポートも行っているところです。開業に関するマニュアル整備や、法手続きの代行、経営勉強会など行い、新人美容師が売れっ子になって成功するまでのサポートを積極的に行っています。

そこから感じる企業と美容師との関係性は、貸し手と借り手ではない、「ビジネスパートナー」という新しい関係なのだと強く感じました。

このような新しいビジネスモデルを日本の企業の皆さんにご提案するために、現在、研究を進めています。