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「イマドキのゆとり世代の育て方」 クリニック経営研究会 主宰 田中 晋也
2018.10.12

著者(発行責任者):

 執筆者:田中晋也

最近の若者、いわゆるイマドキのゆとり世代の人が「何を考えているのか分からない」「どう育てていいのか分からない」というご質問を、経営者の方からいただきます。しかし、世代が違っても、人であることに変わりはありません。

若者はいきなり心の豊かさを求める

人が幸せを感じるには、物質的な豊かさと心の豊かさが必要です。モノがなかった高度成長時代、まずは物質的な豊かさを求める人が多くいました。多少仕事がつらくても、所得が増え、自分と家族がモノで満たされていくなら頑張ることができました。物質的な豊かさが満たされることで精神的な満足が得られ、さらにまわりの人に与え、社会に貢献することで心の満足を得ようとしました。

しかし、今の若者は生まれた時からある程度モノで満たされた環境で育っているので、初めから物資的な豊かさを飛び越え、精神的な豊かさを求めます。そのため、何とか人から褒められたり、認められたりしたいという承認欲求を求めます。SNSで異常に「いいね!」を求めるのがその表れです。

それではこのような若者をどのように育成すれば良いのでしょうか。それは、若者の心の満足を満たすポイントを見極めればいいのです。

(1)どんな夢・なりたい姿を持っているのか、何を大事に生きているのかを聞き出す
(2)仕事を通じてその夢の実現やなりたい姿になる方法を一緒に考え、サポートする
(3)上記2つを自ら宣言してもらい、組織内で共有する


■ 若者のマネジメントは育成よりも環境づくり

組織全体で、若者の夢の実現をサポートする体制がつくれれば、若者は自然にやりがい、生きがいを持って働くようになります。ですから今、経営者がやらなければならないのは育成よりも、むしろ若者が夢を実現するための環境づくりなのです。

そうはいっても、若者から夢やなりたい姿を聞き出すのが難しいという経営者の方がいらっしゃるかもしれません。そういう方は、一度仕事から離れた飲み会やレクリエーションの場を活用してみてください。

組織全体でお互いの夢、なりたい姿を共有し、お互いがサポートし合える組織をつくれれば、社内の雰囲気が良くなり、生産性の高い組織をつくっていくことができるでしょう。