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真貝大介のコラム/真貝 大介
「脱!ピラミッド組織」
2018.04.09

著者(発行責任者):真貝 大介

ドナルド・トランプや習近平のような強力なトップダウンを遂行するリーダーシップが目立つなか、世の中は分散化がトレンド化しています。数々のクラウドサービスに始まり、シェアリングエコノミーや〇〇テック、さらには今回の公文書改ざん問題への解決策としてのブロックチェーン活用まで、中央集権⇒分散化はさらに加速しそうです。

もちろん、この時流は経営にも影響を与え、社内のデジタル投資に始まり、マーケティング、バックヤードのあり方、競合の存在等、中小企業の現場でもすでに分散化が台頭しつつあります。中央集権であればあるほど、アナログであればあるほど、ブラックボックスであればあるほど、分散化・デジタル化・透明化、という動きが強く反映されるようです。

中でも注目されつつあるのが、「マネジメント」「組織」の分散化です。ティール組織やホラクラシー経営、OKRといったキーワードが目立ってきました。北欧、シリコンバレー、中国へ視察に行った際、おぼろげながらそのモデルを見てきましたが、今になってその共通項が理解できました。

大きな構造変化としては、
①    ピラミッド型から、ピア・トゥ・ピア型へ
②    数多くのKGI追求ではなく、単一のKPI追求へ
③    人軸ではなく、機能軸へ
④    マネジメントとプレイヤーの分離ではなく、ガバナンスとオペレーションの分離へ
⑤    指示命令系統ではなく、目的・目標共有ネットワークの組織図へ

といった特徴があり、いずれも組織成長の過程でベターとされてきた概念と異なるアプローチです。
 最も重要なことは「権限」と「責任」の末端への委譲です。中間管理職に委譲するのではなく、一足飛びに現場に委譲する、というイメージです。現状の組織のひずみが、「自分の替わり」という極端な委譲に対して中間管理職が対応しきれないことを要因と考えれば、マクロには効果的だということです。

分散型社会に適応した経営スタイルということで、時流に追われて最後にメスを入れるよりは、良い人材の揃っている今から準備を始めることが、他社をリードすることにつながるのではないでしょうか。

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