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上海ではたらく総経理のコラム 「船井総研上海なう」/中野 好純
「成長する巨大市場で働く現地社員の仕事観①」
2018.02.06

著者(発行責任者):中野 好純

私は定期的に中国の現地社員と個人面談をしたり、個別にランチを共にしています。現地での日本人総経理の仕事の重心は「採用」と「育成」と考えていますが、まずは現地社員の仕事観を理解しないとコミュニケーションギャップが生まれ、育成効果も限定的となってしまいます。

組織よりも個を大切にしてくれる会社で働きたいという価値観

日本の企業では一般的に、組織ではある程度「個」を封印して組織全体のことを考えるべきだと教育されますが、中国では「個」の尊重が重要視されます。成果を出すには、トップが「個」の一人ひとりと向き合う時間をどれだけ作るかにかかっています。

日系企業でも実質的トップに中国人が就任すると業績が上がりだすのは、この中国人的コミュニケーションが奏功しだすからだと思います。

現地の日本人の中には中国人幹部か日本語のできる通訳的社員としか話さないような人も多くいますが、現地社員の「個」を大事にしないと、現地社員も日本人幹部の「個」から距離を置いて仕事をするようになります。彼らが給料が1割高いだけで簡単に転職してしまうのは、「個」のグリップに課題があるからです。

成長を支援してくれる会社で働きたいという価値観

船井上海では創業以来、現地社員を「アシスタント=脇役」として見る考え方を真っ向から否定してきました。現地社員が主役で、日本人社員が脇役でなければ中国事業は伸びません。脇役扱いすると、もし辞めても次を採用すればいい、と考えがちです。現地社員を主役としてみるなら、彼らの育成には全力を注ぐ必要があります。

船井上海で社員と面談すると、各人の成長を支援する仕組みの要求が一番のニーズであると感じます。社員の要望に応え、これまで船井上海単独で準備してきたスキルアップ研修に加えて、日本と連携した船井総研のトップコンサルタントによる研修や、日本でのOJTなどをプログラム化することを計画しています。中国でもトップクラスの成長支援企業だというブランドを早期につくれば、新卒採用ももっとやりやすくなり、善循環が起こります。



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