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三浦康志のコラム/三浦 康志
「木と暮らす学習机」
2017.05.09

著者(発行責任者):三浦 康志

香川県丸亀市の郊外に、キトクラスカフェという施設があります。森の中に広場を囲んでカフェ、図書館、木の雑貨店など木造の建物が点在するユニークな施設です。

キトクラスカフェは、山一木材という地元材木店によって運営されています。山一木材はカフェの道路を挟んで対面に位置することから、同社のフロント機能を担う目的で運営されていることがわかります。カフェを複合させることで、BtoB(業者間取引)事業にBtoC(消費者対称)事業を付加しています。

「木と暮らす」ための大型商品(家具、家)の相談になると、カフェから山一木材に案内します。山一木材にも素晴らしい展示場が展開されています。その展示場で現在最も強く自己主張している製品が、学習机です。

小学校の教室のように設定された売場にオリジナルの学習机が10台以上並んでいます。品名は「木と暮らす学習机」です。壁には大きな黒板が設置され、授業中の雰囲気を醸し出しています。黒板の文字をよく見ると、この学習机の自己主張が記されています。

「小さい時から、ほんまもんを使って、木の気持ち良さや、美しさ、ものを大切にする心や、お手入れ方法を知ってほしいと願い、この学習机をつくっています。」

このコンセプトに続いて特徴が5つ記されています。
1.日本の山の木を5種類(杉、欅、桜、檜、栗)使っている…樹の種類によって色や肌触り、硬さが違うことを知ってほしい、という想いが伝わってきます
2.移動しやすいようにキャスターを前部に取り付けている
3.成長に合わせて机とイスの高さが変えられる
4.収納棚を別途用意している
5.接着剤を使っていないこと…安心安全への配慮です

素朴で単機能な机ですが、とても温かみと親しみがあふれる机です。このような机を子供に買ってやりたいと考える親は、木と暮らすことにとても熱心な人々だと想定できます。

カフェできっかけができ、学習机購入に発展した顧客は、より大きな商品、例えば木の家の購入などに発展する可能性が高い顧客です。カフェと学習机は導入商品であり、戦略商品なのだと思います。



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