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中小企業が人財を採用する方法/藤木 晋丈
「生産性向上が自社の採用力を強化する」~サービス小売業でもできる「生産性向上術」~
2017.06.20

著者(発行責任者):藤木 晋丈

昨今、「人材採用難」「働き方革命」「生産性」などのワードが多く聞かれるようになり、合わせて2018年卒の新卒採用サイト、ハローワークの求人原稿などへの残業時間や離職率などの記載が義務づけられるようになりました。

つまり、給与や休日、福利厚生だけの記載で“会社をよく見せられていた”時代ではなくなったということを意味します。

      

残業時間と離職率

離職率の高い会社の特徴としてあげられる要素として、“残業時間”があります。今の時代の傾向からいうと、“高い給与と多い残業”の組み合わせよりも“そこそこの給与と少ない残業”の組み合わせの方が、求職者には魅力的に映るようです。

残業が多い会社の離職者たちへのアンケートで見えてくる一つの傾向が“将来が不安”というワードです。特に若い社員からは、今は良いけれど結婚後などを考えると長くは続けられない、という言葉が出てきます。


残業時間削減に向けて

そういった背景の中、新人の離職率低下と新人育成、働き方改革を目的とした、「楽園プロジェクト」というプロジェクトに取り組まれている企業(自動車小売り業)の事例をご紹介します。

新卒9年目の女性店長のもと、モデル店舗に設定した取り組みとなっています。着目すべき点はいくつかありますが、一番は残業時間を減らす取り組みです。

(1)ノー残業人の設定(定時で帰るメンバーをシフト化)
(2)来客予定のコントロール(既存客の来店予定を予約制にしてコントロール)
(3)残業時間の見える化(毎日の残業時間を朝礼で発表とLINEで共有)
(4)朝の時間の有効活用(店舗オープン前の時間30分の使い方)
(5)有給休暇の消化推奨

これらを実施した結果、前年約60時間の残業時間/月が、約30時間に減りました。特に3つ目の毎日の残業時間を見える化、発表、共有と日々残業時間を意識するように仕組み化したことが肝のようです。

これらのポイントは他の業種でも当てはまります。是非、取り組んでみてください。