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中小企業が人財を採用する方法/藤木 晋丈
「混乱の2016年新卒採用戦線は 1対1で勝ち抜く」~中小企業がとるべき新卒採用の新スタンダード~【WEB限定無料公開】
2015.02.27

著者(発行責任者):藤木 晋丈

経団連は、企業の2016年新卒採用における広報活動の開始時期を大学3年生の3月に変更することを打ち出した。いま、中小企業が執るべき新卒採用活動の施策とは。

予想を超える前倒しの採用活動

2016年卒の新卒採用は、“後ろ倒し”と言われています。

しかし、採用の現場の方と言葉を交わしていると、「先日、インターンシップフェアに参加したけど、すごい学生の数だったよ」「田舎だから関係ないと思っていたけど、もう学生たちが就職活動しているよ」「大学訪問をしていたら、OB・OGセミナーのイベントが開催されていたよ」と学生の動きの早さに驚かれている採用担当者は少なくありません。

実は、学生の動きとともに、企業もこっそりと“前倒し”で採用活動を開始されています。この“前倒し”現象は、ある程度は予想されていました。しかし、ここまで多くの学生や企業が早期に活動を開始することは、大手求人媒体会社の予想も超えているのではないでしょうか。

これが今日の2016年の採用市場における混乱の要因です。そのため、従来のような採用活動では思うような採用ができないのではないかと大きな不安を抱く採用担当者は数多くいます。

学生や他社の採用活動の変化に敏感に反応し、新たな施策を練るまで発展しているならば、まだよいですが、中小企業の多くが、こういった状況下におかれていることに、気づいてすらいないのが現実です。

入社する学生を確実にグリップするリクルーター制度

では、こうした状況の中で、中小企業は何をすれば採用市場を勝ち抜くことができるのでしょうか。

その答えは、リクルーター制度を強化することです。学生は、企業ブランドはともかく、自社説明会などを通じた実際の現場社員とのコミュニケーションが、就職先候補の指標として大きく影響を及ぼします。

この学生に対する入社への強い動機付けや、最終的に入社を承諾してもらうことがリクルーターとしての役割となります。リクルーターの主な活動は、大きく3つです。


1.母集団形成最大化のために、地元の大学との関係づくりから、OB・OGとして後輩のリクルーティング活動

2.選考中の学生を惹きつけ、自社の入社を承諾してもらうこと

3.入社までの内定者フォロー


この3つの役割を、リクルーターに持たせることで、たとえ学生が大手企業と自社で迷うことがあっても、知らないうちに辞退されてしまうといった事態を防ぐことが可能となります。

むしろ学生一人ひとりに対して親身に対応をするリクルーターの姿勢が、不安を抱く学生に入社への安心感を与え、それが、大手企業との差別化に繋がるのです。マクロな集客では、大手企業に敵わなくても、学生との1対1の場面では負けない。

これがリクルーター制度を強化する目的でもあります。また、こうした採用活動を通じて副産物的に得られるものがあります。それは、リクルーターを務めた社員の成長です。採用活動を通じて、あらためて自社の良さを理解し、学生に伝え自分と一緒に働きたいと思ってもらう。こうした経験を通じて、リクルーターは成長していきます。ピンチはチャンスの始まり。

“混乱”する採用市場を逆手にとって、リクルーターの強化を図り、採用活動を通じて企業としての成長を遂げて欲しいものです。




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