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「地方創生ver.2.0の時代へ」 地方創生事業グループ グループマネージャー 杤尾 圭亮
2018.02.08

著者(発行責任者):

執筆者:杤尾 圭亮


地方創生が提唱されて5年目に突入し、その動きは試行錯誤からルール化・横展開へと進化しています。試行錯誤の時代を「地方創生ver.1.0」とすると成功事例を普及させる「地方創生ver.2.0」の時代に入ったといえます。今回は、このver.2.0の特徴についてお話します。

ポイント1:成功事例の発生

ポイントの1つ目は各地で他の地域でも展開可能な成功事例が出現している点です。国は、これらの成功事例の調査・研究を精力的に進めています。

例えば、好事例としてTVでも取り上げられた、金沢の「日本版CCRC(※)」があります。欧米のCCRCとは一線を画し、地域に移住者を呼び込みつつ地域に溶けこませる機能を持ち、他の地域での展開が可能と考えられています。全国で他にも成功を収めているさまざまなケースが散見され、それらを因数分解し、成功要因を抽出する動きが出ています。

(※)高齢者が自らの希望で地方へ移住し、地域社会で健康でアクティブな生活を送ると共に、医療介護が必要な時には継続的なケアを受けることができるような地域づくり

ポイント2:一定の「型」の創出

成功事例を因数分解すると、他の地域でも横展開が可能な「型」が作られます。「型」のいくつかはすでに動き始めており、各地域で展開するための支援施策が整えられ、導入が進みつつある地域もあります。

ポイント3:民間プレイヤーの育成

これまでも地域活性化では、他の地域の成功事例を導入するケースは見られましたが、そのほとんどが行政主導でした。今回、特筆すべきは各地の地方創生は民間プレイヤーである企業・住民が中心となり、行政はその支援を徹底する点にあります。

これが地方創生成功の鍵になっています。そのため民間プレイヤーを生み出す支援を行っている地域もあります。まさに地域の企業や住民が主役になる時代がやってきたのです。

現在はこのver.2.0の初期であり、多くの地域ではこの型を選び、プレイヤーを見つけ出す段階にあります。この動きはさらに進み、地方創生もいよいよ人材で勝負する時代に入っていくと思われます。