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「全員『さん』付け!これだけで変わる組織体質」新築グループ グループマネージャー 原山 長之【無料公開期間:2018年1月31日まで】
2017.09.28

著者(発行責任者):

執筆者:原山 長之


近年、若い社員の定着や長期雇用の相談をよく受けるようになりました。せっかく採用しても、辞めてしまう。その理由として多いのが「上司が怖い」「社長や会社は好きだが、あの上司の前だとすくんでしまう」というものです。

多くの企業において、企業体質や経営方針の修正変更が余儀なくされる中、現場での上司と部下の関係においては、まだまだ体育会系の昭和風な師弟関係が続いているようです
                  
私の担当する住宅業界では、こんなことがありました。現場のベテラン監督が新人社員に対し、一人前に育てたいあまりに口汚く罵ったり、手をあげてしまうのです。

ベテラン社員にとっては、過去に自分の育てられた環境が当たり前だと思っているのです。これはもう倫理観を伝えなおしても、なかなか直りません。

相手を尊重する姿勢


そこで取り入れたのが、「年齢・役職に関係なく、全員『さん』付け」の文化です。

当初、「なんだ、たったそれだけか」と言われたのですが、抜群の効果を生むことになりました。

「田中、失敗したら殴るぞ!」「鈴木、今度ミスしたら蹴り飛ばすぞ!」と名前を呼び捨てにすると、その後に続くのは暴力的な言葉になりがちです。しかし、「田中さん、失敗したら殴りますよ!」「鈴木さん、ミスしたら蹴り飛ばさせていただきます!」などというように、「さん」付けの後には、不思議と丁寧な言葉になり、むしろ笑いさえ誘います。人間、言葉の整合性をとらなくては発言できないようです。

また、いくら後輩であっても「さん」付けに心理的に抵抗があるということは、心のどこかで相手を自分の管理下に置いているということに気づきます。これでは相手に自然と高圧的に接してしまうのも無理のないことでしょう。「さん」付けで抵抗がない距離感での付き合い方が、やはり仕事では長続きする関係のようです。

実は、船井総研は全員「さん」付けで呼んでいます。これは創業者・舩井幸雄の「自由」を愛する社風からです。上下関係に縛られず垣根をつくらない風土づくりは、今の時代に重視されているように感じます。


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