明日のグレートカンパニーを創る 株式会社 船井総合研究所

無料経営相談 0120-958-270 (平日 9:00-18:00)

文字サイズ
標準
拡大

対談集

プラス会員様限定

消費財メーカー



お取り組み先(取引先)とお客様(ユーザー)を中心に考える理由

中野:工進さんは、考える発想の原点がすべて「お客様」ですね。性能・機能・技術があれば商 品は作れますが、小原社長はそういうのがお嫌いのようで(笑)「望まれていないものは作 りません」っていう考え方ですね。お客様との距離をゼロにするような動きも沢山していらっしゃいます。

小原社長:今は物を売るのも大変な時代です。もちろん作るのは本業ですけども、お客様が望む商品 を、提案もして知恵も出して、一台でも多く売れるようにお手伝いせないかんと思います。 ですからチラシもPOP もこちらで作りますし、店頭巡回とかね、いろいろさせていただい ていますよ。我々の商品を販売していただく流通業者さんも、それを使ってくださるユー ザーも、どちらも我々のお客様です。私はどちらに対しても、できることを精一杯すべき だという考えがあるんです。

中野:なるほど。お取り組み先様(取引先)とお客様(ユーザー)の双方に対してですね。 お取り扱いをしていただく方のすべてがお客様で、その一人ひとりに利が落ちるように、 販売現場やエンドユーザーまで踏み込んでいくメーカーは多くないと思います。

小原社長:やっぱり良いお客様、流通業者様とつながりをいただいたからには、そういうお客様の要 望に応えるような会社に変えていかざるを得ないです。 工進はお客様によって変わってきたなと思いますよ。ホームセンターさんと直接お付き合 いさせていただいたこともそうですし。ホームセンターでは提案書を作成して、しっかり メリットを伝えないと買っていただけませんから、営業の提案力もグッと上がりました。 従来どおり問屋さんとだけお付き合いをしているとね、やっぱり「なんぼか買ってくださ いよ」というような慣れ合いのビジネスになりますから。 商品の作り方も変わってきましたね。売れるに合わせて、小ロットでいかに早く作るか。 そして欠品しないようにするか。今ね、2 週間先までの生産計画までしかないです。2 週間 後には何を作るか、まだはっきりしてないんですよ。もうね、欠品しないように、そして 小ロット短納期(笑)作り方も研究しましたよ。販売の傾向を見ながら生産計画を作り変 えていくわけです。普通のメーカーはね、そういう作り方はしないでしょう?

中野:できないですね。部品の管理や調達が大変ですから。

小原社長:そう。仕入先の協力もお願いしないといかんしね。

中野:原材料が高騰している中で、受注発注に近い状態ですぐに「はい!」って持っていける。 これは相当めずらしいです。「うちの業界はこうだから…」じゃなくて、本当にありえない 動きなんですけど、短納期生産できっちり効率よく回していらっしゃる。 なかなかできませんよ。取引先も口説かないといけないですし、それなりの投資と覚悟が 必要ですね。でもこうしてチャレンジされている。歩みを止めないというよりは、進化を して変わっていっている気がします。なにより小原社長ご自身が「変わらなければならな い」という意識おられるので、進化は止まらないと思います。

小原社長: 僕が社員に言うのはね、我々の今日があるのは、よそがやらないことをやり続けてきたか らだよと。自分でも振り返ってみたらそう思います。

中野:けっして同業他社の動きに無関心だというわけではなくて、「工進は、よそとは違うんだ」 という考え方ですね。会社がお客様に望まれる姿になっていこうという努力の表れだと思 います。だから、ひいきにしていただけるお客様の視点で、社内も社外も変えようとされ る。そこが世界中の工進の取引先の方から喜ばれる理由ですね。


製品を購入したお客様のもとに出向き農作業を手伝い、要望を聞く光景は工進では当然のこと

工進の今後の展望

中野:小原社長は今を見ているんじゃなくて、未来を見ていらっしゃるのがすごくわかります。 僕自身も影響を受けていまして、いろいろな所で同じような取り組みを要求していますけ ど、なかなかできない。それくらい難易度が高いんです。やっぱり経営者の腹の持ち方と 言いますか、ゆるぎない強い意志がいるんです。 だから社員も安心できるところがあると思います。理不尽に感じられる瞬間があっても、 小原社長は社員が多少ブーブー言うのもわかって言っておられるから(笑) やるべきことをちゃんとやれば、評価はお客様がするでしょうとおっしゃって、どんどん 新しいことに挑戦されますし。だから僕も大好きですね。本当にありがたいことに長いお 付き合いをさせていただいているんですが、僕の方こそお礼申し上げないと。

小原社長:こちらこそ、ご指導いただきましてありがとうございます。

中野:会社の将来、未来、いろいろなことをお考えだと思います。では最後に、今後の工進についてお聞かせください。

小原社長:はい。我々はものづくりのメーカーですから、まず、お客様に喜んでいただける商品を作 り続けていきます。それも日本のお客様だけではなしにね、世界中のお客様に。ここ日本 で作ったMade in japan の商品を、これから先、世界のお客様にもっともっと供給して、 提供して、喜んでいただきたいという想いを持っております。 社員にも言うんです。私が理想とする会社はね、全社員、全部署が、どうしたらもっとお 客様に喜んでもらえるか、これを常に考えて仕事をしてくださいと。営業だけがお客様に 対応するのではなくて、工場の生産部門のパートさんも、あるいは商品開発担当の社員も、 どういうことをすればお客様にさらに喜んでもらえるかを考えてもらいたいです。それが 僕の理想とする会社です。

中野:なるほど。お客様に尽きるということですね。小原社長、今日はありがとうございました。



 << 前へ 【1】 【2】 【3】  


小原 勉(こはら・つとむ)氏
株式会社工進 代表取締役社長

本社所在地 : 京都府長岡京市神足上八ノ坪12番地
設立 : 1948年
資本金 : 9,800万円
従業員数 : 190名
事業内容 : ポンプ・噴霧器の製造及び販売
中野 靖識 中野 靖識(なかの・やすし)
株式会社船井総合研究所

ビジネス全般にわたり幅広いコンサルティングフィールドを持つ。国内企業を支援することで「強い日本の再生」を自らの志とし、大手企業から中小零細企業まで、がんばる経営者、現場責任者のサポーターとして活動している。主にコンシューマー向けの企業の現場における具体的な活性化業務に従事し、メーカーの経営戦略立案、展開サポートに多くの成功事例をもっている。


おすすめ商品