明日のグレートカンパニーを創る 株式会社 船井総合研究所

無料経営相談 0120-958-270 (平日 9:00-18:00)

文字サイズ
標準
拡大

対談集

プラス会員様限定

住宅



宮内:ヤマチユナイテッドグループのグループ会社の一つ、株式会社ジョンソンホームズの川田常務にお話を伺いたいと思います。あらためまして『グレートカンパニーアワード 2015』での大賞受賞おめでとうございます。

川田常務:ありがとうございます。2010 年にグレートカンパニーアワードの授賞式を見て衝撃を受け たのを覚えています。憧れていましたので、念願の受賞です。

宮内:アワード受賞に憧れてくださっていたと(笑)。ありがとうございます。ジョンソンホームズさんは私ども船井総研の住宅・不動産支援部の代表的なクライアントのひとつでもあります。それは視察ツアーなどを通して多くの住宅不動産会社の方に見に来ていただいていることからもわかるように、憧れられる企業でもいらっしゃいます。ジョンソンホームズの特長として、マルチブランド戦略が挙げられますね。

川田常務:マルチブランド戦略というとかっこいいですが、実は後からついてきたものです。住宅事業の中で5つのテイストがあって、それぞれが別の事業体としてコンセプトを持って動いています。

宮内:実際5つくらいの商品を持っている住宅会社は結構あります。他の会社と違うのは、一つひとつの事業がコンセプトを持って成り立っているところですね。

川田常務:人の趣味、嗜好、スタイル、テイストは多様化していますよね。思い描く理想の暮らしは それぞれ違いますし、その人のスタイルがある。それに対応するにはしっかりしたコンセプトが必要で、それを提供する私たち営業もどっぷり浸からないと失礼にあたりますし、そのテイストと合ってない人に話をされても心に響かないばかりか噛み合わない。だから 服装まで5ブランドすべて違いますし、社員の雰囲気もそれに合わせるように、変わって いっています。

マルチブランド 5つのコンセプト

宮内:その5つのブランドについてご紹介をお願いします。

川田常務:まず「インターデコハウス」は、ヨーロッパの輸入住宅です。輸入住宅というと少し前までは豪邸のようなイメージがあったと思います。最近は雑貨や可愛らしいものを飾って似合うというところに生活の張りや楽しさを感じる奥さんが多くいらっしゃるので、うちのコーディネーターと一緒に家を作りながら雑貨まで選んでいって、毎日を飾りやインテリアで楽しんでいただくというコンセプトです。

宮内:これはフランチャイズ展開されていますね。札幌主導で輸入住宅のフランチャイズの直営というのは、おそらく他にないと思います。では「インゾーネ」はどういったものでしょうか。

川田常務:インテリア企業のアクタスのフランチャイズ店を札幌で2店舗展開しています。最近の若い方は、家そのものよりもインテリアが上位にあって、良いインテリアに囲まれて住みたいという考えをお持ちの方が多いです。「それの似合う器が家である」という風に、インテリアショップで家作りしてみませんか?というコンセプトです。

宮内:なるほど。「ナチュリエ」はいかがですか?

川田常務:3~4 年前になりますが、僕がたまたま本屋さんに行ったら住宅コーナーに住宅雑誌が全然なくて、ナチュラル雑貨や家具の紹介ばかりでした。それで、ああ! こういうナチュラル雑貨に囲まれて自然体な暮らしがしたいのかと。これこそまさに暮らし方上位ですよね。DIY講座をセットにしたりして、生活自体を一緒に手作りしていくというブランドです。

宮内:そして「アメカジ工務店」がありますね。

川田常務:はい。最初はジョンソンホームという北米輸入住宅ブランドでした。ちょっと業績不振になった時に、コンセプトチェンジしようよと。そこでアメリカンカジュアルに移行しました。でもそのテイスト売りがあまりピンと来なくて、やっぱりガレージハウスにしようと。家よりもガレージの方が大事なんじゃない? というコンセプトでちょっと楽しく打ち出してみると、共感される方がすごく多かったんです。所ジョージさんの家のようなイメージ ですね。

宮内:なるほど。スノーピークさんとのコラボレーションも大当たりしていましたね。

川田常務:そうですね。アウトドアが好きな人は、ガレージや家もそういうテイストでコーディネートされています。そういった層がメインのお客様です。

宮内:もう一つ、ブランドとして「COZY(コーズィ)」があります。こちらはCMにも力を入れていますね。

川田常務:これは、数年前に船井総研さんの経営戦略セミナーに出て、個人年収の平均が200万円台になったとお聞きしたことが始まりです。それまでは4つのブランドで「いい生活 を送ろうぜ」というメッセージを発信していたんです。といいながら北海道は他の地域よりも所得が低かったりする中に僕がいて、では実際に結婚して子どもができて家が欲しいとなった時に、本当に役に立てているのかな? と。支払いの不安を感じないで、自分たちが幸せになる器として家を持って、人生を楽しむ『ライフリッチ』にお金を使うのもいいんじゃない? というブランドです。

宮内:低価格の家を建てる会社は多いと思いますが、『ライフリッチ』をコンセプトにされているのは差別化ですね。

川田常務:ローコスト住宅というカテゴリーに入れてしまうと競合が起こるでしょうけれど、ちょっと違うコンセプトでと打ち出しているので、違う次元で勝負できているブランドです。本当にビックリするんですけど、なんでこの年収で COZYを選ばれるんだろう?というくらい堅実派の方もいらっしゃいます。


【写真左】 インテリアを通じて快適なライフスタイルを提案する、トータルライフスタイルショップ「inZONE」。家具から雑貨まで、毎日をわくわくさせてくれるアイテムを提案。
【写真右】 クルマも、バイクも、アウトドアも。もっと快適に遊びを楽しむための、ガレージハウスブランド「アメカジ★工務店」

社員自らが情熱をもって動く

宮内:一般的な住宅会社とは全然違うチャネルで勝負されていて、住宅を売るというよりも暮らしを売られているという中で、「トータルライフサポートカンパニー」を掲げてらっしゃいますね。

川田常務:横文字にすると大げさな感じですけども(笑)。その人らしい人生を歩ませてあげたいというのが上位にあります。それを突き詰めていくと住宅だけでは足りなくて、インテリアショップを持とうという発想だったり、あるいは リフォームだったり。そうしていろいろな事業が生まれていくということです。

宮内:そうして 5 つのブランドを運営していこうと思うと、やはり社員が主体的に考える必要があると思うんですが。このあたりも丸投げ経営の方式ですか?

川田常務:そうです。誰かに言われてやるのでは、やっぱり情熱が入らないじゃないですか。情熱を持ってお客さんと接してほしいですからコンセプトから作らせますし、経営会議も彼らが主導です。自分のお客様にはどういうメッセージが響いて、どういう写真を使っていけば 共感を得られるかというようなマーケティング戦略も任せます。当然、どう利幅を高くしていくかということも自分たちで考えてもらいます。

宮内:世の中の多くの事業において、商品開発は作るだけ、営業マンは売るだけなど、分離しているケースが多いかと思います。コンセプトから作れるというのは、おそらく他のいろい ろな業種でもめずらしいかなと思います。コンセプトを出していこうと思うと男性だけでは厳しいかなというところがある中で、やはり女性の社員が多いというのも特長でしょうか。

川田常務:女性が多いと社内が活性するというのもひとつあります。あと、やはり家づくりで主たる発言をされるのは女性が多いので、男性的な考えのコンセプトでお客様の共感が得られないようでは困るなというのもあります。女性活用だと思ったことはなくて、私たちのお客様を理解する上で、女性に「こういうの、いいよ!」とか言ってもらえる環境を整えるのが一番近道だなという流れから、女性社員が増えていきました。



<< 前へ 【1】 【2】 【3】 次へ >>


川田新平(かわた・しんぺい)氏
株式会社ジョンソンホームズ 取締役常務執行役員

本社所在地 : 北海道札幌市西区八軒4条東5丁目1番1号
設立 : 1987年
資本金 : 5,000万円
従業員数 : 210名
事業内容 : 新住宅の設計・施工、リフォーム工事の設計・施工、不動産の売買および斡旋、インテリア商品の販売、カフェ運営、ウエディング事業
>> ジョンソンホームズのオフィシャルサイトはこちらから
>> グレートカンパニーレポート「家具店や雑貨店で顧客が望むライフスタイルを売る住宅会社」
ヤマチユナイテッドグループ
本社所在地 : 北海道札幌市中央区北1条西10丁目1番17号北1条山地ビルディング9F
設立 : 1958年
グループ年間総売上 : 130億円
従業員数 : 444名

※ 企業プロフィールは、受賞当時(2015年8月)のものです。
宮内和也 宮内和也(みやうち・かずや)
株式会社船井総合研究所

入社以来一貫して住宅・不動産業界に特化し、新築会社への業績アップ手法の体系化を実現。「定額制注文住宅」等のヒット商品を多数開発する。数多くの地域一番店を作り出し、年商10億円の企業から1,000億を超える上場企業まで、規模に応じた提案が高く評価されている。近年は永続と持続的成長を両立するための「経営計画書作成」・「 ミッション・ビジョン構築」・「社員との一体化施策」など、業種業態を超えた提案にも注力。2015年、支援先のジョンソンホームズ様がグレートカンパニー大賞を受賞。