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対談集

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介護サービス


社会福祉法人伸こう福祉会 理事長 足立聖子氏・専務理事 片山ます江氏

対談者:船井総合研究所 上席コンサルタント 石黒哲明


異業種とのコラボで介護サービスに幅を

石黒:伸こう福祉会は、異業種とのコラボレーションも図っていらっしゃいますよね。もともと介護業界にいなかった方々とも多く仕事をされています。

ます江さん:これは石黒さんにご紹介いただいて実現したプロジェクトなんですが、ある寝具メーカーさんとコラボレーションし、介護シーツの開発をしました。介護職員にとっても、ケアされるお年寄りにとっても優しい介護シーツなんですよ。私たちからいろんなデータを取ったり、スタッフの声を最大限に聞いたりしてくださり、それを元にして作っていただきました。このシーツは第一弾で、これから枕や布団なども順次開発していく予定です。

聖子さん:きっかけは地域に向けて何かよいことや、よい物ができないかという発想。寝たきりの方にとって寝具の中で過ごす時間はとても長く、住環境そのものなんですね。だから、そこをもっとよいものにしていきたいと。現在ある物は、どうしてもコストとのバランスを考えると最善とは言い難いもので。もっとよい物が欲しいという私たちの思いに、これからの高齢化社会で社会貢献度の高い福祉に関連する仕事をしていきたいという寝具メーカーさんの想いを、上手く船井総研さんがマッチングしてくださったんです。シーツの他に、今度は環境と利用者、そして介護者の三者に優しいボディシャンプーなどの開発を進めています。

石黒:施設内より、さらに広く展開していくと。

聖子さん:そうですね。最初は私たちのお客様に使っていただきます。施設の環境はもちろん、在宅で一般の消費者が使うのとは違うところもありますから。改善を重ねた上で、最終的には地域の方に使っていただきたいと思っています。

石黒:寝具やアメニティなどを含めて、必要なものはさらに増えてくる気がしますね。現在は生活で使うものが中心でしょうけども、もしかしたら奇想天外なものも出てくるかもしれませんね。

聖子さん:そうですね。最初の話ですでに利用者が多様化しているので、これからどんどん可能性が出てくるかもしれませんね。

石黒:異業種とのコラボでは、相手企業さんと伸こう福祉会では、どちらから声をかけることが多いですか?

聖子さん:両方です。月1回、「介護ラボ」という名称で出会いの場のようなものも開いています。今は社内の施設長たちが中心ですが、外部のメーカーさんや企業さまをお招きして、それぞれの会社で試作段階、あるいは発売して間もない物に対して意見交換を行っているんです。私たちが使ってモニターしたり、意見を申し上げたり。あとは、企業様に情報提供するといったものですね。今後はできれば地域の方たちもお招きして、一般ユーザーの声を反映できるようにしていきたいと思っています。

石黒:まさに、メーカーでよく行われている取り組みの福祉バーションですね。例えばメーカーでは、商品化するまで思った以上の厳しいチェックが入ることもありますよね。そういうことを目の当たりにするのは、よいことだと思います。

聖子さん:私たちが施設でやっているのは、生活に関わるさまざまなこと。例えば今回のプロジェクトに入っている男性職員で、もともと工学系の学校でユニバーサルデザインを学んでいて、工業デザイナーになりたかった方がいます。しかし工業デザイナーになるためには現場経験が必要という思いがあり、私たちの法人に入職してくださったんです。
その中で介護という仕事の魅力にとりつかれて、彼はもう「生涯介護だ」なんて言っているんですが、やはりせっかく学んだ工業デザインもやりたいと感じることがあるようで。ですから彼にはこのプロジェクトに携わってもらい、これまで学んできたことや、やってきたことを生かしてもらおうと。いろんな職員が介護だけ、あるいは保育だけではなく、「伸こう福祉会に入れば何でもあり」という環境にしたいですね。

石黒:ます江さんがよく、商品開発したいからメーカーではなく伸こう福祉会を選んだなど、いろんな動機の人がいたらいいなと仰っていますよね。そういう人たちが、どんどん来ればいいなと思います。


共同開発商品介護用シーツ「pasem」。ラテン語で「平和・やすらぎ」を意味する言葉で、寝返りなどが打てずに床ずれなどで苦しむ高齢者の快適な眠りをサポートするとともに、シワができにくい、シーツがずれにくいなどの素材構造で介護者の負担を軽減する。

伸こう福祉会 社員・スタッフの特性

石黒:スタッフの持つ特性は、どのようなコミュニケーションから情報共有されているんですか?

ます江さん:スタッフが約1,000人規模になったので、聖子さんへ手紙が届く「理事長BOX」を置きました。それと、毎月お誕生会もあるんですよ。あとは会議でも、できるだけ施設長だけでなく、サポートしている人たちにも入ってもらうように工夫していますね。行事では、割と身軽に全スタッフが協力してくれると思います。

石黒:楽しいことが大好きという思いを貫いていると、やっぱり楽しい人が集まってくると思うんですよね。楽しい人というのは、つまり楽しみ方を知っている人。ですから、何か一芸に秀でているっていう人がいる気がします。結果的にそういう人が集まっているから、何かやるときにチームとしてまとまれば、自然と役割分担ができるのかなと思いました。

ます江さん:私はとても強いチームワークを感じています。ミュージカルの舞台作りやチケット販売、宣伝、パンフレット制作はすべて自分たちで行いました。また、サミットも全て手作りです。石黒さんなどコンサルの方が見守ってくださるのですが、主役はいつも私たちなんですね。全てを乗り越えて成功まで引っ張っていく力は、この法人の凄い底力だと思うんですよ。

石黒:ミュージカルの舞台衣装や大道具も、全て手作りですもんね。

ます江さん:ええ。国際サミットでも、司会の通訳は全てスタッフが担当しました。何から何まで自分たちでやるので、やっぱり力があると感じます。それが皆楽しくて、団結するんでしょうね。

石黒:もともとそういう人たちが集まっているので、それを引き出す機会を作れているという感じですかね。あと、やっぱり皆さん発想が前向き。舩井幸雄が昔、よく「勉強好き・素直・プラス発想」という成功の3条件の話をしていました。私などには、「まずは楽観的に発想しろ」といった具合に。そうすると、物事が楽天的になるんですよ。そこで殻を破り、いろんな発想をする。そこにプライオリティーをつけてスケジュール化していかないと、最後のゴールは迎えられないんですけれどもね。
舩井幸雄も「トップで99%決まる」と言っていましたが、やはり動きを見ていると刺激されますよね。創業時のパワーは大きいと思います。


(写真)スタッフ主体で運営するイベント。チームワークの強さが発揮される

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