まずは脱塩ビ宣言を対外的にもおこないました。壁や天井などのクロスに使われる塩化ビニール素材を一切扱わないと決め 全店で徹底させたのです。塩化ビニール素材は、発癌性を疑う物質も含まれており、燃やすとダイオキシンが発生します。しかし安価で使いやすい素材なので、 当社でも扱っていたクロス材のほぼ100%は塩化ビニール素材で、年間60トンも使っていました。
しかし売上が減っても社員が辞めても、このエコリフォームを続けると宣言し、すすめました。その際に力を発揮したのが「地球環境の原則を尊重する企業を目指す」というミッションステイトメント(企業の使命)でした。
この使命に合わせ、現場では扱う商品やツール類、社内のルールや評価制度、教育にいたるまで全て変更しました。この会社の方針に合わない社員は辞めていきました。数年かけて、結局、半分以上の社員が入れ替わったのです。
し かし、既存のやり方に戻すことはありませんでした。量的拡大から質的充実をはかると宣言し、販売スタイルを変え、CSRやブランディング構築を意識し、デ ザインにも力を入れました。デザインでは、08年、09年と2年連続で日本増改築産業協会のデザインリフォームコンテスト全国最優秀賞を受賞するなど客観 的にも評価されるまでになりました。
こうした内部的な取り組みと、エコブームなどお客様の環境意識の高まりという追い風もあり、現在の売上は45億から33億へと、一時減少しましたが、現在は43億円へと回復しています。ただ同じ売上でも会社の質はまるで違う会社へと、生まれ変わることができたと思います。 |